けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【考察】呪術界における御三家の役割【呪術廻戦】

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 ども、けろです。

 最新話でかなり呪術廻戦という作品の根幹に触れる設定が小出しになり始めて、物語が大きく動き始めそうな気配が漂ってきました。

 というか渋谷事変以前の物語は、本当に序盤の序盤だったんだなぁと思えてくるのが怖いです。今後どれだけの地獄が待ち受けているのか。

 

 さて、今週の直毘人の遺言とこれまでに開示された設定から、ちょっと浮かび上がってきた設定があるので、それに関して考察していこうと思います。

 

 

0.はじめに

 

 まずはじめに、かなりざっくりしていますが本考察の仮説を述べておきます。

 

 仮説:御三家は、呪術界における特異的な役割を担う一族である。

 

 まぁ「御三家」と呼ばれて特別視されるくらいですから、正直こんな大仰な考察記事にする必要もない当たり前体操だと思うのですが、まとめ記事的な立ち位置で思考を整理したかったので許してください。

 

1.禪院家の役割

 

 まず最新話、直毘人の遺言を見てみましょう。

 

一つ、高専忌庫及び禪院家忌庫に保管されている呪具を含めた全財産を直哉が相続し、禪院扇、禪院甚壱のいずれかの承認を得た上で直哉が運用することとする。ー週刊少年ジャンプ第11号引用

 

 この「忌庫」というのは造語ですが、「忌」という語が「いまいましい・きらって避けるもの」といった意味を持っているので、「忌々しいものを保管しておく金庫」という意味で用いられているのでしょう。残穢とかと同じ感じですね。

 

 「呪具を含めた全財産を直哉が相続し」というのは、逆に言えばそれまでの間これらの財産の所持・使用権というのは当主直毘人が持っていたということになります。

 これが各当主に相続・継承されていくものだとすると、禪院家は代々呪具を管理しているということになります。

 甚爾が「万里ノ鎖」や「天逆鉾」を使っていたのも、実家の忌庫から勝手に持ち出したのだと考えれば合点がいきます。パパ黒ならやりかねないし。

 加えて「游雲」も、百鬼夜行後に五条が回収したものの禪院家が所有権を主張したということが明らかになっていますから、元々禪院家が管理するものであったか、そうではないが特級呪具の管理そのものが呪術界では禪院家が担当している、ということになりそうです(にしてもそれを勝手に真希に貸し出せる五条パワーってまじですごいな)。

 

 以前下記の記事でBLEACHの四大貴族と御三家は相関関係があるんじゃないかと考察しましたが、その通りだとするなら禪院家はポジション的に天賜兵装番・四楓院家とに対応する一族なのかなと思いました。

 まぁ確かに、個人が勝手に強力な呪具を持ったり売り買いしたりできるとなると呪詛師にとってはかなり都合のいい状態になってしまうので、そうした混沌を防ぐためにも誰かが管理する必要がある、ということでしょうか。それにしては五条とかは軽率に人に貸したりしてますが。

 

kero-entame-channel.hatenablog.com

 

2.加茂家の役割

 

 加茂家の人間として作中で登場したのは2人、加茂憲紀と加茂憲倫(故人)です。漢字も似てるし読み方も同じなのがややこしい。

 このうち加茂憲紀の方からは有益そうな情報は引っ張れなかったので、後者の加茂憲倫に関する描写から読み解いていきます。

 

加茂憲倫。多くの呪術文化財と共に、史上最悪の術師として名を残す御三家の汚点。ー単行本第7巻第60話引用 

 

 この「史上最悪の〜」に関しては呪胎九相図を作ったりしたことからも明らかになっている設定です。まぁ偽夏油の中の人が乗っ取っていたわけですが。

 では前段の「呪術文化財」って何なのでしょうか。単に呪具というわけではなさそうですよね。

 「文化財」に関してwikipediaを見てみると

文化財(ぶんかざい)は、

  1. 広義では、人類の文化的活動によって生み出された有形・無形の文化的所産のこと[1]。「文化遺産」とほぼ同義である。詳細は文化遺産を参照。
  2. 武力紛争の際の文化財の保護に関する条約文化財不法輸出入等禁止条約、文化財の不法な輸出入等の規制等に関する法律などの条約および法令において規定されている「文化財」のこと。詳細は文化遺産保護制度を参照。
  3. 日本文化財保護法第2条および日本の地方公共団体の文化財保護条例において規定されている「文化財」のこと。

 という記述が出てきました。有形文化財の例としては絵画や彫刻、建造物等があり、無形文化財としては演劇や音楽や工芸技術があるそうです。

 

ja.wikipedia.org


 

 これの呪術版というと、例えば様々な呪物であったり、呪力を用いた各種戦闘方法の確立、もしかすると術式の開発そのものもあったりするかもしれません(術式は生得、という設定とやや矛盾しますが)。

 作中では加茂憲倫が呪術文化財を生み出した、としか記述がないのでこれが加茂家全体に当てはまるかどうかは正直憶測の域を出ませんが、仮に加茂家がこれら呪術文化財の所有権を持っているのだとすると、御三家っぽさが出てきますね。

 呪具を管理する武器庫としての禪院家と、呪物や文化財を管理する倉庫番としての加茂家、十分あり得そうな役割分担です。

 

3.五条家の役割

 

 いや〜〜〜〜さっぱり分かりません。笑

 というのも五条家に関する描写というのがまじで五条悟個人にまつわるものばかりで、家系としての五条家に関するものが一切開示されていないんですよね。

 

 ただ、前述の通り禪院家には呪具を管理する権利があるようですから、五条家も何かしらの形で呪術界の重要な役割を担っていることが想像できます。

 例えば歴史の監視者とか。

 そもそも現代の五条家が五条悟のワンマンチームである点からも、他の二家と比べるとやや権力の程度は落ちるのかも?と思いました。

 

 この点に関しても、そのうち明かされるでしょうからそれまで気長に待ちましょう。

 

 

 それでは。

 

 よしなに。