ども、けろです。
3月に入りすっかり春の陽気が近づきつつありますね。
なぜか今年に入ってからは花粉症の症状が一切出ていないので、個人的には「もしかして完治したのでは?」と思っています。
さて、呪術廻戦考察回、早速やっていきましょう。
以下目次です。
0.はじめに〜これまでの説を振り返る〜
このブログを始めた当初、ジャンプ本誌ではちょうど乙骨がバキバキにキマった目をして登場しました。その前後の描写から僕は「味方説」と「敵説」の2本の記事を書きました。
下記にリンクを貼っておくので、よければそちらも合わせて読んでいただければと思います。
kero-entame-channel.hatenablog.com
kero-entame-channel.hatenablog.com
そして今週号、vs虎杖の中で乙骨は彼の心臓を貫きました。これが何を指すのか、今回は「やっぱり乙骨って味方だったんじゃね?」という説を検証していきます。
1.リカに殺させなかった乙骨
まず今週のジャンプ14号における第141話にて、乙骨は折れた刀で虎杖の胸部を貫きました。位置的には胸部の中央、ちょうど心臓のあるあたりでしょうか。
ここで注目したいのは、乙骨は「虎杖の背後に出現したリカではなく、自分の手でわざわざ虎杖を刺した」という点です。
これ、よく考えれば妙な話です。乙骨は本編初登場から既にバキバキの目で「虎杖悠仁は僕が殺します」と言っており、その理由として狗巻負傷を挙げています。
ここまで殺意の高い乙骨が、リカというリーサル・ウェポンを使わずにわざわざ自分の手で(宿儺の器に接近するというリスクを冒して)刺す必要、あったんでしょうか。
あるいは「狗巻くんを傷つけた奴は僕の手でぶっ殺す!!!!」みたいな執念かもしれませんが、リカを制止した際も彼は「遊んでるだけだよ」と述べていますし、彼の目的は「虎杖殺害」ではなく「虎杖の心臓に刀を突き刺すこと」だったのではないかと考えられます。
2."縛り"の前提条件の破壊
2-1.宿儺との"縛り"で再生した心臓
ではなぜ、彼の目的が「虎杖の心臓に刀を突き刺すこと」だと言えるのか。
ここで「虎杖の心臓の状態」に注目しましょう。
彼の心臓は、作中で一度宿儺によって破壊されています。そしてその破壊された心臓を、宿儺が提言した"縛り"によって治された状態になっているわけです。つまり彼の現在の心臓は「宿儺との"縛り"の前提条件となった状態」であるということです。
何が言いたいかというと、宿儺が「契闊」と唱えることによって肉体の主導権を宿儺に移す"縛り"を発動させるために、宿儺は条件として「心臓を治すこと」を提示しました。これが成立し、虎杖の心臓は再生した。
では逆に、虎杖の心臓を再度破壊した場合どうでしょうか。一度結ばれた"縛り"を後から破棄することがどの程度可能なのかはまだ明らかになっていませんが、仮にそれが可能だとすると、虎杖の心臓を再度破壊することでかつて結ばれた"縛り"の前提条件を破棄することができるかもしれませんね。だから乙骨は虎杖の全身をリカによってぐちゃぐちゃに潰すのではなく、丁寧に心臓だけを貫いた。
つまり乙骨は「宿儺が虎杖の肉体の主導権を奪う"縛り"を破棄するため」に虎杖の心臓を破壊した可能性がここにきて浮上してきたわけです。
2-2.メカ丸と天与呪縛
この"縛り"に関して、作中でヒントになりそうな描写がありました。
それが与幸吉、つまりメカ丸です。彼の肉体は天与呪縛によって欠損状態にあり、それを真人の無為転変によって治しました。
ここで彼は究極メカ丸絶対形態に搭乗し、真人と大怪獣バトルを繰り広げるわけですが、注目したいのは究極メカ丸絶対形態に充填された呪力というのが「彼が天与呪縛によって縛られた年月」によって与えられたものだということです。
逆説的に言えば、彼が肉体を取り戻し、天与呪縛の前提条件である「欠損した肉体」を失った今、彼に天与呪縛の力はない可能性が高いです(あるならその膨大な呪力出力でバトれば良いわけですから)。
2-3.伏黒甚爾の肉体を乗っ取らなかった偽夏油
また、2点目の根拠としてファンブックにて開示された新情報を挙げます。ここでの「偽夏油はなぜ五条や甚爾の肉体を乗っ取らないのか」という質問に関して、芥見先生は以下のように回答しています。
五条は無理。単純に、殺せないです。甚爾はできなくはないですが、身体に乗り移った時に、甚爾の天与呪縛と自らの術式がぶつかって、バグが発生してしまうかもしれない恐れがありますし、2人を乗っ取ってもあんま意味ないです。
ー引用:芥見下々『呪術廻戦公式ファンブック』集英社、p75
これも天与呪縛に関する設定ですが、やはり天与呪縛というのは、「肉体の生まれた時の状態」に対して作用するようです。甚爾でいえば「呪力が完全にゼロ、術式なしという肉体の状態」に対して「フィジカルギフテッドというリターン」が得られるということです。だからその肉体に「術式が刻まれた脳」を移植した際には天与呪縛の前提が崩れ、バグが発生するかもしれないわけですね。
これが他者間での縛りにも適用されるのであれば、虎杖と宿儺の間に結ばれた「心臓を治す代償に、契闊の言霊によって肉体の主導権を渡す」という"縛り"の前提条件を、「心臓を再度破壊すること」によって破棄できる可能性がありますね。あくまで可能性ですが(宿儺が心臓を治した時点で"縛り"が成立している可能性もありますから)。
まぁここまで心臓刺される主人公もそうそういないでしょう。
3.五条の海外出張
加えて気になるのが、五条の(姉妹校交流会直前の)海外出張です。彼はその海外出張で乙骨に会いに行っていることが明らかになっており、どう考えてもそこで虎杖について触れているはずです。
というのも彼自身虎杖と交戦した後すぐに「まぁ五条先生の教え子だもんな」と零しています。事前に虎杖に関する情報を入手していなければ彼に関してそういった評価を下すことはできませんから、やはり乙骨は事前に五条から虎杖に関する情報を受け取っていたということでしょう。
僕は以前これを「事前に情報得てるのに殺そうとするの、やっぱり敵なんじゃね?」と予測していましたが、その逆になる可能性も全然ありそうですね。
多分来週とか、でなくても近いうちに明かされるでしょうから、これに関してもワクワクしながら待ちましょう。
個人的には早くリカちゃんの正体も知りたいです。ワクワク。
それではまた。
よしなに。
*1:引用:芥見下々『呪術廻戦』「週刊少年ジャンプ」第9号、137話、p222