けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【考察】禪院家にばかりフィジカルギフテッドが生まれる理由=近親婚説【呪術廻戦】

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 ども、けろです。

 

 最近始めたYoutube、自由気ままにできて楽しいです。これは完全に新しい趣味としての側面があるのでこれからもゆるりと続けていきたいと思っています。

 かといってブログの更新頻度を落とすつもりは全くありませんので、こちらもゆるりとやっていきます。

 

 それはそれとして、チャンネル登録してくださると泣いて喜びます(ダイレクトマーケティング)。

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 まだ動画の本数も少ないですしクオリティも手探りなのでお世辞にも良いチャンネルとは言えないですが、ゆるく気長に見守っていただけると嬉しいです(言い訳)

 

 

 今回はタイトルでギョッとされた方がいたら申し訳ありません。

 ちょっとセンシティブというか繊細な話題な気もしますので、この手の話題が苦手な方がいらっしゃったらこの時点でブラウザバックしていただければと思います。

 

 そこまで生々しい表現等もないとは思いますが、一応。

 

1.仮説の提示

 

 まずは本考察の根幹となる仮説を提示し、考察の起点とします。

 例の如く記事タイトルで出オチしている気もしますが気にしないでください。

 

 

 仮説①:禪院家(≒御三家)は相伝の術式継承のために近親婚を繰り返している

 仮説②:天与呪縛のフィジカルギフテッドはその結果生まれた「奇形児」である

 

 一応作中の描写や設定から論理的に紐解こうと努力していますが、なにせ本編で描かれた情報が少ないので考察というより一つの可能性に関する妄想に近い内容となっています。それでも良いよという方は是非。

 

2.前提の整理

2-1.天与呪縛の前例

 

 まず作中において、天与呪縛を授かったキャラクターと、その天与呪縛の内容について列挙してみましょう。

 

 ・メカ丸(与幸吉)

 失ったもの:右腕と膝から下の肉体、腰から下の感覚、肌の弱さ

 得たもの:広大な術式範囲と呪力出力

 

 ・禪院真希

 失ったもの:術式と呪力(ただし一般人レベルの呪力は残る)

 得たもの:常人以上の膂力(後に妹の死により覚醒)

 

 ・禪院甚爾

 失ったもの:術式と呪力の一切

 得たもの:研ぎ澄まされた五感、鋼の肉体

 

 

 さて、タイトル含めてここまで書くとなんとなくお察しかと思いますが、作中で登場した天与呪縛は3人であり、その内2人が禪院家の出身、かつ2人ともが「フィジカルギフテッドの天与呪縛」でした。

 

 メタ的に見れば「作品の幅を広げすぎないように」という理由が妥当だと思いますが、作中の描写・作品内部の設定の整合性を論理的に紐解くという試みをした結果、前述の仮説に至ったわけです。

 

2-2.禪院家内における「容姿の似たキャラクター」の存在

 

 加えて禪院家の人間には「容姿の似通ったキャラクター」というのが多数存在しています。

 例えば覚醒した真希と甚爾や真希・真依達と直哉、幼少の直哉と蘭太などです。

 

 これもメタ的に考えると「容姿の良いキャラクターを描こうとした結果手癖的に似てしまう」となるんですが、仮説の前提として使用できる理由かと思います。

 

3.御三家にとっての「相伝の術式」の重要性

 

 御三家、特に描写のある禪院家において非常に重要となる価値観の一つが、「相伝の術式を継いでいること」です。

 

 加茂家であれば加茂憲紀が「嫡男が相伝の術式を継いでいないから」という理由で嫡男として迎え入れられてますし、禪院家であれば伏黒恵が前当主の直毘人の姪孫という遠縁ながら当主として迎えられるなど、一族の存続において「相伝の術式」が非常に重要となっていることはこれまでの描写からも分かるかと思います。

 

 

 そして第148話にて登場した真希の母親が彼女に対して「一度くらい産んで良かったと思わせてよ」と発言していたことから、本来であれば虐げられている女性も、「相伝の術式を持った子を産むこと」で一族の中で一定の地位を確立できる可能性が読み取れます。

 

 禪院家当主は相伝持ち、五条家も(慶長に行われた御前試合の描写から)相伝持ちであることからも、当主には相伝の術式を継いだ術師が就任していることがわかります。

 

 

 結論:御三家において相伝の術式は非常に重要であり、継続的な誕生が求められる

 

4.婚姻、出産における「血筋」の希薄化と、それを防ぐ方法

 

 ですがそんな「相伝の術式持ちの継続的な誕生」において、一つ大きな弊害が存在します。

 

 それは「外部から嫁ぎ相手を取り込み続けると一族内の血筋が希薄化していく」という点です。要するに「純血統の御三家」の血筋が徐々に絶えていくということです。

 

 術式の継承に何が因子となるのかについては作中の描写がありませんが、ここでは「開祖の血を継いでいること」を仮説として挙げます。よくある話なので。

 

 

 禪院家に関しては、躯倶留隊の描写を見る限り相当数の人間が所属しており、そのことからも相当数の「産み手」がいることが分かります(便宜上の呼び方です)。

 

 じゃあその「産み手」を、純血統の血筋を希薄化させない(≒外部の術師との婚姻以外で)確保する方法はないのか。

 

 

 

 それが本項における「近親婚」「親戚筋との政略結婚」です。

 

 

5.天与呪縛=「奇形児」の可能性

 

 近親婚というと兄弟や親子関係といった近しい関係を想像するかもしれませんが、ここでは「宗家と分家筋の結婚」も広義の近親婚に含めています。

 

 

 同じ血筋の人間であれば同質・同程度の「相伝の術式因子」を持っているので、その人間同士が婚姻・出産を行えばその子供が相伝の術式を発現させる可能性は(それ以外の人間と結婚した場合よりも)高まるのではないでしょうか。

 

 

 そして、近親者での性交渉・出産において生じるリスクの一つが「奇形児の誕生」です。

 これに関しては諸説あるようですが、近親者間に生まれた子供はそうでない子供と比べて奇形児として生まれてくるリスクが高いと言われています。

 

 

 仮に天与呪縛の術師になんらかの共通点があるとするなら、思いつくのは「奇形児の術師版=天与呪縛」という説です。

 

 そう考えると禪院家の中に容姿の似たキャラクターが登場することも、禪院家にばかり天与呪縛者が誕生している理由にも、それなりに説明がつくんではないでしょうか。

 

 

 前置きもしましたが作中での明言がないため妄想に近い内容ですが、作中描写の断片の一つ一つを論理的に繋げていくと、こういう可能性も考えられるのではないでしょうか。

 

 

 

 作中の設定や世界観に関する考察はめちゃくちゃ好きなので、これからも不定期でやりたいと思います。

 

 

 それではまた。

 

 

 よしなに。