ども、けろです。
早速やっていきましょう、術式解説記事、今回は赤血操術編です。
前回は無下限呪術について取り上げましたので、御三家繋がりということでやっていきます。恐らく次は十種影法術になると思います。
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1.能力説明
赤血操術の能力のベースとなるのは、その文字通り「血液操作」になります。体内・体外双方での血液操作が可能で、使役できるのは己の血液限定です。
作中では「加茂家相伝の術式」として登場していますね。
1-1.「苅祓」
血液を円形状の刃にして高速回転させながら放つ技。渋谷事変で東横線ホーム内にて使用し、多くの人を斬殺する等結構殺傷能力が高い。
使用者の一人、脹相もこの技を多用していたりするので使い勝手は良さそう。
1-2.「赤縛」
姉妹校交流会編で使用者の一人加茂憲紀が使用。血液を縄状に変形させ、対象を縛り上げる能力。伏黒の式神・鵺の固縛に成功していたので制圧能力は割と高い。
1-3.「百斂」
後の「穿血」「超新星」に繋げるための技で、血液を加圧し圧縮する。圧縮に要する時間の長さによって後述の技の威力が変化するためこれがかなり重要だが、圧縮に時間をかければその分隙ができやすいので注意が必要。
1-4.「穿血」
「百斂」により圧縮した血液を解放し、ビーム状に放つ奥義。放った後に軌道を変えることもできるが、初速が最も速く、脹相曰く音速を超えるとのこと。
1-5.「超新星」
脹相オリジナルの技で、「百斂」により圧縮した血液を解放し、全方位に散弾のように撒き散らす技。要するに血液爆弾。「百斂」による圧縮から「穿血」「超新星」のどちらにも切り替えが可能なので、「穿血」をブラフにして接近してきた敵に対し「超新星」で攻撃を与えるといった搦め手も可能。個人的にはこの戦い方がめちゃくちゃ厄介だと思う。
1-6.「血星磊」
血液を限界まで凝固・圧縮させ、硬度を極限まで高めた血液の塊。打ち出す速度は「穿血」ほどではないが、手のひら大の大きさのため不意打ちに有用。
1-7.「血刃」
血液の輪郭を刃状に変形し、血液を高速で回すことで殺傷力を高めた刃。短刀のような形状をしているが、「高速で回す」という特性上もしかしたらチェンソーに近い性質かも?
1-8.「赫鱗躍動」
上記の血液操作が体外での血液操作であるのに対し、こちらは体内での血液操作。赤血球の数や血液を集中させる筋肉等を自在に操ることで膂力を強化したり、血液を凝固させることで肉体の硬度を上昇させたりする。要するに身体能力強化。シンプルだけどめちゃくちゃ強い。
2.弱点
赤血操術は近・中・遠距離全てに満遍なく対応した万能の術式ですが、一応弱点も存在します。
2-1.失血
血液という、人間にとってなくてはならない要素を武器に変換する術式なので、この危険性が常について回る。基本的に人間の血液量は体重の7〜8%で、そのうちのおよそ30%を失うと失血死すると言われています。体重60キロであれば約4.8ℓが総血液量、その内約1.4ℓ近くを失うと失血死するわけですね
シンプルな能力ゆえに弱点もシンプルです。人間である加茂憲紀はこれに対応するために自身の懐にパック保存した血液を忍ばせており、これを使うことを基本スタイルとしています。
一方で脹相は呪霊と人間の間に生まれた特異体質で呪力を血液に変換できるので、このリスクはほぼありません。ずるい。
2-2.水による溶解
単行本12巻にて明かされたもう一つの弱点。術式効果を上げるために常時血液の凝固反応をオフにしている関係上、血液が常人よりも水に溶けやすく、その上水に晒された血液は浸透圧により赤血球が壊れる。つまり彼らの術式は大量の水に晒されると体外での血液操作ができなくなるわけです。
大量の水を操れるのは作中では伏黒の満象、陀艮の水等が挙げられます。
3.使用術師
作中で赤血操術を使っているのは、現時点(単行本15巻)で下記の2名です。
3-1.加茂憲紀
加茂家相伝の術式を引き継ぎ、嫡男と偽られて迎えられました。基本糸目で物腰が柔らかく、御三家次期当主としての矜持をしっかりと持ち、優しげな雰囲気。禪院家の某劇的クソ野郎とはえらい違い。
肉体は普通に人間なので、上述の通り戦闘時には自身の血液を保存したパックを持ち歩いています。
3-2.脹相
呪胎九相図1番の特級呪物が受肉し顕現。元が呪霊と人間のハーフなので呪力を血液に変換できる特異体質持ちで、ぶっちゃけてしまえば加茂憲紀の上位互換……。
お兄ちゃんとしての矜持があまりにもカッコ良すぎて惚れそうになりましたが、初登場から渋谷事変までは厄介な敵キャラで、虎杖の肝臓を破壊しましたね。
この手の解説記事は書いていて楽しいですね。
その内続編の十種影法術編もやります。
それではまた。
よしなに。