けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【解説】これで分かるキャラクター紹介_伏黒甚爾【呪術廻戦】

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 ども、けろです。

 そういえばこのブログ、ジャンプ最新号の感想やらニッチかつコアな考察記事をダラダラと書いていましたが、幸運なことに色々な方が読者になってくださったりPVがいい感じに安定してきたりと、開設1ヶ月くらいの伸びとしては個人的にめちゃくちゃ嬉しいです。

 そもそも飽き性かつ三日坊主癖のある僕がここまで一つのことを続けられたこと自体驚きなので、これからもゆるく続けていきます。

 

 というわけで今回から不定期でやっていきます、キャラクター解説記事です。

 これを読めば本編読む時にも捗るぞ!という、キャラクターの全容を浅く広くきちんと取り上げようかなと。まぁただキャラクター像を箇条書きにしてもWikipediaと同じなので、僕の感想とかも交えてやっていきます。

 

 といっても作中でまだ底が知れないキャラを取り上げても後々追記が必要だったりするので、対象は選びながらやっていこうと思います。

 

 前置きが長くなりましたが、初回は原作勢みんな大好き、パパ黒こと伏黒(禪院)甚爾です!

 

 以下目次です。

 

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*1

 

1.プロフィール

 伏黒甚爾。旧姓禪院甚爾。

 誕生日は12月31日(BLEACH浦原喜助と同じですね)。

 趣味・特技はギャンブルらしいですが、作中で競馬をしている時に「お前が勝ってるところ見たことねぇよ」と言われているのでどう考えても「特技」ではない……。

 

 好きな食べ物は肉とモツらしく、まぁそうだろうなと。あのガタイでベジタリアンだったらだいぶ面白いし、家族でBBQとか焼肉行ったら骨つき肉にかぶりついてそう。

 

 逆に苦手なのは酒。理由が全く酔わないかららしいですけど、むしろザルだったら飲み会とか長く楽しめそうだから好きになりそうですよね。と考えると彼が酒を嫌いなのは味とか体質とかではなく、周囲が酔って楽しそうにしているのに自分はシラフなのが嫌、とかなのかなと。かわいい。

 

2.人柄

2-1.家系

 彼は呪術界御三家の一角、禪院家の出身です。高専勢だと真希や真依と同じ家系ですね。

 禪院家は御三家の中でも現時点での登場人物がかなり多い上になかなか旧態依然とした価値観を内包している一族なので、その点でも彼の旧姓が禪院だと分かった時は衝撃でした。

 

2-2.血縁関係

 禪院家に関する家系図は以前まとめたものがあるのでそちらを再掲します。

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 愛称がパパ黒ということもあり、彼は伏黒恵の父です。

 加えて父が現当主の直毘人の兄であることがファンブックで明かされ、原作での描写と整合すると彼は真希・真依の従兄弟でもあります。だいぶ歳は離れてますが。

 ただ彼女たちと甚爾に面識はないです。

 

3.術式と使用呪具

3-1.術式

 ありません。彼は天与呪縛によって先天的に一切の呪力を持たない代わりにフィジカルギフテッドを得たという特殊な生い立ちです。

 真希は一般人並みの呪力の代わりに人間離れした身体能力を獲得しましたが、甚爾はその比ではありません。

 呪力の一切を捨て去ったにも関わらず、彼は五感で呪霊を知覚することができた他、呪いへの耐性も獲得しました。

 

 加えて目にも止まらぬ速さで動くことができ(術式なしの単純な走力で、です)、死角からの不意打ちを見てから反応することが可能であり、当たり前のように水面を走って牙突を放ちます。どう考えてもゴリラ。

3-2.使用呪具

 作中で彼が使用した武器は主に4つ。

3-2-1.推定5億円の刀

 これは過去編にて乱入し、夏油が放った呪霊に喰われた際、呪霊の体を切り裂くために使用した呪具です。正式名称は不明、等級も不明。

 ただおまけページで価格にして5億円であることが明かされており、後述の游雲が同等の値段であることからこれもまた特級相当の呪具なのではと推察できます。

3-2-2.特級呪具・天逆鉾

 六眼+無下限呪術という、当時で既にチート性能だった五条悟の喉を裂き、致命傷を与えた特級呪具。

 付与された効果は、発動中の術式の強制解除。流石にチートすぎるので何かしらのデメリットもあるだろうとは思います。例えば刃だけではなく呪具全体に術式効果が付与されている(=呪具の使用者も術式が使えなくなる)とか。

 元ネタは日本の中世神話から。

ja.wikipedia.org

3-2-3.万里ノ鎖

 等級は不明。ただし、片方の端を観測されなければ無限に伸び続けるという不思議な効果が付与されている。

 作中ではこれに前述の天逆鉾を組み合わせることで、本来であれば近距離限定である天逆鉾のリーチを伸ばしていました。彼の長所は近距離での圧倒的ゴリラ戦闘ですから、分の悪い遠距離からの術式攻撃をこれによって無効化しています。ハイセンスゴリラ。

3-2-4.特級呪具・游雲

 渋谷事変にてオガミ婆の降霊術により転生し、特級呪霊・陀艮との戦闘の際使用。

 術式効果は付与されておらず、その代わりに純粋な力の塊。故に使用者の膂力によりそのポテンシャルは如何様にも変化するようで、甚爾が使った際は作中で最も高い火力を発揮していました。

 

 

 加えて甚爾はこれらの呪具を体内に格納できる呪霊を飼っており、そこから無数の呪具を出し入れして戦うという戦闘スタイルを確立させているので、戦闘面のスキルはかなり高い上、初手でその手の内が分からないというやりにくさもあります。

 そこら辺の術師ならステゴロで、呪霊であってもこれらの呪具を合わせればかなり有利に戦えるので、間違いなく作中最強クラスの戦闘力です。

 

4.生涯

 彼は禪院家に生まれたものの、術式はおろか呪力の一切を宿していなかったために不遇の幼少期を過ごしました。

 ファンブックによると「ちっちゃな頃から呪霊の群れの中にぽーいっとか」されていたようで、口元の傷はその際についたそうです。

 結果的にグレてしまい、家を飛び出た後に伏黒姓の女性(名前不明)と結婚。恵が生まれます。これが作中の時間軸でおよそ18〜20年ほど前。

 ただ、その妻が亡くなった後はヒモとして女性の元を転々とする生活を続けており、「術師殺し」の異名を冠するまでに至ります。

 個人的には妻が亡くなった後も「伏黒甚爾」を名乗り続けているのが(禪院家へのヘイトもあるでしょうが)亡き妻への愛情を感じさせますね。

 

 作中時間軸で12年前の懐玉編(通称五条過去編)にて星漿体暗殺に関与。特級術師五条悟・夏油傑の2名に瀕死の重傷を負わせた他、星漿体天内理子を殺害。

 しかし死の間際に反転術式に目覚め、覚醒した五条と再度対峙。彼の虚式「茈」によって死亡しました。

 

 その後現代の渋谷事変にて、降霊術師のオガミ婆の手によって現世に再臨しました。

 この時点ではオガミ婆は「肉体の情報のみ」を降ろしていたはずでしたが、特別製の甚爾の肉体は彼の魂までもを降ろしてしまいました。本来ならオガミ婆の降霊術は宿主の呪力が切れれば効果が終わるはずなんですが、そもそも甚爾の肉体に呪力はゼロな上、彼がオガミ婆を殺してしまったことで降霊術は解除の機会を失います。

 

 恵・直毘人・七海・真希らが特級呪霊・陀艮に苦戦を強いられている中、恵が領域に開けた穴から乱入。真希の游雲を奪って陀艮戦に参戦し、圧倒的な力で翻弄、陀艮を即殺しました。

 

 その後は恵と対峙した際に自我が戻り、恵の苗字が伏黒であることに安堵し、頭に游雲を刺して自決しました。

 降霊後の彼はファンブックによると「甚爾の情報を持った何かであり、生き返りではない」と言われているので彼の生涯の流れに含めるかは迷いましたが、便宜上含ませてもらいました。

 

5.作中での戦績

 vs五条(初戦)、○。

 vs夏油、○。

 vs黒井(星漿体天内の付き人)、○(戦闘描写なし)。

 vs五条(二戦目)、●

 vsオガミ婆(?)、○

 vs陀艮、○

 

 こうしてみるとまじで強い……ほぼ負けてない。というか五条は特異点なので、実質無敗ということになります。

 

 

 いかがでしたでしょうか。初回ということもあって文量の加減等ができずについつい書きすぎてしまった気もしますが、キャラクター解説ですしこれくらい書いてもいい気がします。

 不定期更新なのでまた思いついた時にでもやっていこうと思います。

 

 彼の詳細なプロフィールや作者によるQ&Aはファンブックに掲載されていますので、気になる方は是非!過去編での活躍も必見ですよ。

 

 それではまた。

 よしなに。

 

*1:引用:芥見下々『呪術廻戦』第8巻、集英社、p109