ども、けろです。
ジャンプは月曜発売なので、本来だったら感想回はなるべく早くやるのがセオリーだと思うんですが、考察やらその他記事やらを書いているとどうにも後回しにしてしまいがちですね。
というわけでやっていきましょう、ヒロアカ最新話感想回です。
以下目次です。
1.意識の中での集結
歴代継承者がデクの意識の中での大集結、絵的にもめちゃくちゃかっこいいですよねこれ。
意識の中での集合の形を「椅子」に例えたのはとても斬新というか、絵的にも映えるし分かりやすいです。
おまけに今まではシルエットだけだったりセリフがなかった継承者もここにきてコミュニケーションを取ってくれたりと、いよいよ動き出したな感がありました。
元々継承者による干渉自体は前々からあって、最初は体育祭での一幕でした。
その後合同演習での干渉等を経て、今完全な形での対話に至る、と。
オールマイトだけゆらゆらとした炎のような姿をしているのは、恐らく彼の本体がまだ存命で、意識の中核というのが彼の肉体に宿っているからだと思われます。
そして、そんな集合の場面でもデク達に背を向けている2人。
何代目なのかは未だ明かされていませんが、左側に立っている男のシルエット、どこかで見たことある気がしますね……
実はヒロアカ考察界隈では二代目の継承者はかっちゃん、爆轟克己なのではないかと言われています。継承者が皆名前にそれぞれの代の数字(「志村"菜奈(=7)"」「"八(=8)"木俊典」「万縄大"悟(=5)"郎」)が入っている法則が、爆轟克己の"克"の字に「2」という形で入っているからです。
これに関してはタイムループする個性説とか、単にかっちゃんの先祖説とか色々言われていますが、近いうちに明かされる設定だと思っています(というよりこの場であえて継承者の顔を伏せる意味がないからです)。
2.四代目から明かされたワン・フォー・オールの真実
ワン・フォー・オールは、そのあまりに強大すぎる力が故に肉体に既に個性が宿っている者には扱いきれないものであることが明らかになりました。
個性を複数持つことにより、器としての肉体が耐えきれず、保持しているだけで命を燃やしてしまうからです。
四代目継承者・四ノ森避影は40歳という若さで「老衰」で亡くなっており、複数の個性を(後天的に)肉体に宿すことの危険性を物語っています。
しかしながら八代目継承者・オールマイトは実に40年の長きに渡りワン・フォー・オールを保持し続け、力を培い続けました。無個性だったが故にワン・フォー・オールは彼の肉体に馴染み、彼の"個性"として花開いたわけです。
そしてデクもまた無個性であり、ワン・フォー・オールを完全な形で受け継ぐに足る器でした。
なおかつ現在のワン・フォー・オールは歴代継承者の個性が発現しており(現時点で黒鞭・浮遊・危機回避の3つが発現しています)、もはや普通の人間には渡せないそうです。
ここでいう「普通の人間」とは、「個性を有した人間」のことですね。デクの代では既に複数の個性の融合・多様化が進み、ほとんどの人間が大小強弱の程度はあれど個性を有しています。無個性のデクは絶滅危惧種だったわけです。
もう他人への譲渡が叶わない個性、ワン・フォー・オール。
元々ワン・フォー・オールはオール・フォー・ワンを倒すために長き時を渡り、人から人へ培われてきた個性です。それがデクの代で最後ということはつまり、デクがオール・フォー・ワンを倒さなければいけないということです。
3.問われる、デクの覚悟
そこで七代目・志村菜奈から突きつけられた究極の問い、それが「死柄木弔を殺せるか」というものでした。
個人的には自分の実の孫のことを「死柄木」の名で呼び、冷酷な表情で「殺せるか」と問う志村の胸中が気になりすぎる……どれだけの重みを背負っているのか。
翻ってデクです。
彼は確かにオール・フォー・ワンを受け継いだ弔を倒そうと決意しました。
しかし同時に、戦争の最中、デクは弔の表情に「あの時おまえの顔が助けを求めたように見えた」と独白しています(295話参照)。
デクは元々優しい性格です。ただ、これまで多くの敵と戦い、その野望を折ってきたのも事実です。
第1話のリフレインかのように、相手の顔に「救済」を見出してしまったデクは、先代が問うように弔を殺すことができるのか。
弔は憎悪と怨嗟の塊ですから、個人的に和解はありえないよなぁと思っています。そもそも多くの命を奪っていますから、これで改心エンドは流石にご都合が過ぎるなと。
であるなら弔を殺す以外に彼を止める術はないわけですが、それはデクの心に宿った想いに反してしまう。
徹底した自己犠牲、狂気的ともいえる利他主義の理念を身に宿したヒーロー・デクは、先代の問いにどう応じるのか……めちゃくちゃ気になるヒキで終わりましたね。
次週、といってももうあと数日ですが、楽しみに待ちましょう。
それでは。
よしなに。