けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【感想】第180話「仙台結界⑦」|乙骨の表情がイケすぎてて困る【呪術廻戦】

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 ども、けろです。そしてお久しぶりです。

 せめて感想記事だけは絶やすことなく続けようと思っていたはずが、年度末と年度明けの忙しさにやられてすっかり更新が滞ってしまいました。やっぱり3月と4月が1年で一番バタバタしますね。

 

 というわけですっかり久々になってしまいましたがやっていきましょう。呪術廻戦感想回です。

 

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1.「一度だけですよ」の破壊力

 

 石流と向かい合う乙骨。「リカ」の完全顕現中のみ可能となる呪力の高出力指向放出。片手を前に突き出す独特の構えも相まって、0巻ラストで夏油相手に放った純愛砲を思い出しました。

 

 とはいえそんな乙骨の決死&必殺の一撃すら最大出力では石流に劣るというから過去の術師の層の厚さというか、底知れなさがやばいです。

 烏鷺は約1000年前の術師であることが台詞から考察できますが、彼は「400と余年」の末受肉したことが明かされているため石流は江戸時代前後の術師ということになります。

 烏鷺の実力的にも平安時代がとんでもない乱世だったというのは断言できそうですし、石流のいた江戸時代も(台詞的に鹿紫雲も同時代だと推測できるため)かなり波乱の時代だと思われます。そしてそれらの中でも「最強」だった両面宿儺は本当に異次元の存在だったんだなと分かります。

 (そんな両面宿儺にさえ「勝つさ」と言ってのける五条はほんまにイレギュラーなんですね)

 

 最大出力で劣る石流相手により早く攻撃することで対処しようとした乙骨でしたが、目の前の石流は長年に及ぶ渇きを癒せる喜びで澄んだ表情を浮かべており、眼差しも真っ直ぐでした。

 

 

 そんな石流を見て乙骨は一言。

 

 「一回だけですよ」

 

 いやえっち〜〜〜〜〜〜〜〜〜色気のある顔してる〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 すごい絶妙な表情ですよねこれ。

 目の前にいる石流が自分より出力で勝っていることが分かっている状況下で真正面からぶつかることに対する苦笑いと、それでもなお隠しきれない感情が滲み出た眼差し

 これまでも、そしてこれからも戦いそのものに意味を見出すことがない乙骨の心に"何か"をもたらした石流。これが乙骨が更に上の次元に上っていくきっかけになったとしたら最高の展開です。前作の主人公の肩書きに恥じることのない大活躍とかっこよさ。

 

 ここ最近は乙骨のかっこよさが天井知らずなわけですが、これが数年後アニメになると考えたらもうほんまに人が死にますよ。主に僕が。

 

2.術式の"模倣"の条件

 

 石流の「グラニテブラスト」を烏鷺の術式を模倣して空中に逸らした乙骨。

 

 ここで作中の描写から、乙骨の術式"模倣"の条件について軽く考えてみましょう。

 乙骨の術式の強さ、無法さを目の当たりにした石流は「流石に無条件ではない、何か条件があるはず」と考え、「リカ」が烏鷺の片腕を喰らったシーンを思い出し「あの時か」と至ります。

 

 この仮説が仮に正しいとすると、現在の乙骨は0巻時点より弱体化している可能性がありそうです。あの時点での乙骨は羂索に「無条件の術式模倣」と言わしめていますから、その点でも0巻の乙骨と現在の乙骨の「模倣」を行う条件は若干違うのでは?というのが個人的な所感です。

 

 さて、その条件ですが、個人的には二つほどの可能性があると思っています。

 一つは「対象の血液、もしくは肉体の一部を取り込むこと」

 これに関してはあくまで可能性程度の考察で、そこまで本命ではありません。これが正しいとすると乙骨は狗巻の血液、ないしは肉体の一部を摂取したことになりますし、友達思いの乙骨がそんな行動をとるとはどうにも整合性がない気がするからです。

 

 そのため個人的に推している仮説としては「対象の呪力を取り込むこと」です。

 呪力というのは個人差があり、それは「呪力にマーキングする」術式を操る星綺羅羅の術式にも表れています。

 

 呪力であれば摂取に高いハードルはありませんし、術式と紐づいている世界線であれば納得ができそうです。

 ただこれはあくまで「石流が立てた仮説が正しい場合」の話であり、「リカ」と接続中であれば無条件に術式模倣が可能であるという可能性も残されています。そう考えるといよいよ乙骨が天衣無縫な強さになってしまいますが……

 

3.乙骨vs石流、決着

 

 空中に弾いた石流の攻撃を、烏鷺の術式で再度曲げることで跳ね返し直撃させた乙骨。

 これにより仙台結界を揺るがす戦いは幕を閉じ、勝負は乙骨の完全勝利となりました。さすが主人公。

 ドルゥヴ、黒沐死は死に、烏鷺と石流は戦闘不能。

 仮にこの後石流が死んだとしても乙骨の持ち点は45点にしかなりません。

 

 彼の目的は400点を取り死滅回游に4つの総則を追加することです。

 そのうちの一つは虎杖が日車を説き伏せたことで追加できましたが、とはいえ後3つの総則を追加しなければいけない状況で、乙骨の点数は圧倒的に足りていません。

 

 となるとここで日車による「点数の譲渡」の総則が追加され、現在77点を保有している石流が自身の持ち点を乙骨に譲渡する展開が一番丸いと思っていますが、果たしてどうなるのでしょうか。

 

 次週は休載ということで、続きが読めるのは少し先ですね。楽しみに待ちましょう。

 

 

 

 今回はこの辺で。

 

 それではまた。

 

 よしなに。