けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【感想】第175話『仙台結界②』|特級術師・乙骨の戦い方がマジでヤバい話【呪術廻戦】

Hatena

 ども、けろです。

 記事の投稿が滞ってしまいすみません。仕事やら何やらに追われていたり、そもそも記事書くのをすっかり忘れていたりと散々ですが、早速やっていきましょう。

 

 前回は乙骨の優しさがカッコ良すぎる回でしたね。推しを推していて本当に良かったと思いながらズビズビ泣いてしまったんですが、果たして乙骨vs黒沐死の一戦はどう展開していくのか。

 

 呪術廻戦感想回です。

 

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 ちなみに一足先にYoutubeは更新しています。よければこちらもどうぞ。

 

1.リカ・反転術式無しで特級呪霊を圧倒する乙骨

 

 開幕黒沐死の片腕を両断した乙骨はそのまま黒沐死を圧倒するムーブをかまして黒沐死を追い詰めるわけですが、ここの何が一番恐ろしいかって、この時点での乙骨は(謎の術式である)「リカ」も、呪霊相手に特効である反転術式も使用していないという点です。

 

 「リカ」に関してはまだそのポテンシャルが明らかになっていませんが、反転術式に関しては渋谷事変にて「反転術式によって生み出された正のエネルギーは呪霊に特効」であることが明らかになっています。

 呪霊はその肉体そのものが呪力、つまり負のエネルギーで構成されており、加えて実体を有していない存在であるので、それを打ち消せる正のエネルギー、ひいては反転術式は呪霊の肉体に流し込めれば確殺できるという性能を持っています。

 となると高専のヒーラー役である家入硝子が戦闘もイケるキャラクターであることになるので、そういった側面から今後の物語に期待しても良いかもしれませんね(特に渋谷事変にて負傷(死亡)した釘崎野薔薇が今後反転術式を会得する可能性もあるので)。

 

 相手は呪霊の中で最高位の特級。かつて禪院直毘人やナナミンを苦しめた陀艮や漏瑚と同じ等級であり、高専生が総出で挑んでも祓うことができなかった花御とも同じ等級です。

 陀艮も漏瑚も花御も、彼らを祓うために作中でも屈指の術師達が束になって挑みました。それでも祓うことができず、陀艮は伏黒甚爾が、漏瑚は宿儺が、花御は五条が祓う形で決着しました。

 

 この三人はどれも「暴力的な強さ」を持つキャラクター達であり、作中でも「斜め上」に位置付けられる実力者です。

 

 そんな特級呪霊相手に、「後に控えている烏鷺・石流との連戦を想定して温存しておきたい」と言ってのけ、それを実行に移してしまう乙骨、あまりにぶっ壊れ性能すぎる。

 要するに今の乙骨は単純な呪力操作と体術だけで特級呪霊を圧倒しているわけで、虎杖と東堂が二人がかりで何とか花御と戦えていたことを考えるとそのヤバさがわかるかと思います。

 

 乙骨推しの僕としては殺意で目がギンギンになっている乙骨が見られて本当に最高です。しかも今は劇場版呪術廻戦0も大ヒット上映中で、映画館でも本誌でも乙骨の活躍が見られるのは幸福の極みでしかありません。

 

2.相手に卵を産みつける刀・爛生刀を振る黒沐死

 

 そんな乙骨相手に、手にした刀・爛生刀を構える黒沐死。

 

 爛生刀の能力については下の動画で以前考察していますので、こちらも併せてご覧ください。

 

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 どう見てもキンタマを抱えているようにしか見えない「土中蠕定」を繰り出し、乙骨に白濁した液体(これもどう見ても精液)をぶっかける黒沐死。作者の性癖が心配になってくるこの一幕ですが、霞む目で何とか黒沐死と斬り結んだ乙骨は、爛生刀から放たれた卵をモロに受けてしまいます。

 

 そこから瞬時に孵化し、乙骨の左肩を食い破る幼体

 クッッッッッソキモいこの能力ですが、黒沐死が直前にわざわざ「土中蠕定」を放っていることから、恐らくですが「土中蠕定」により相手に精液を付着させ、爛生刀から打ち込まれた卵がその精液と受精して孵化、といった能力でしょうか。うーんキモい。

 

 肩を食い破って孵化した幼体に刀を向けた隙を突き、乙骨の胴体に爛生刀を打ち込む黒沐死。ここで描かれている効果音が肩に卵を打ち込んだ時と同じなので、恐らくここで乙骨の胴体に先ほどと同じ卵を産み付けていると考えられます。

 

 そのまま放置しても決着するはずなのにわざわざ歩み寄って乙骨を喰らおうとしているのは、前回も描かれましたが休眠から目覚めたばかりの黒沐死は極度の飢餓状態であり、一刻も早く腹を満たしたかったという理由があります。

 

3.呪霊を"マウストゥマウス"で屠るヤバさ

 

 黒沐死の連撃をその身に受け、あわや捕食される寸前、乙骨は黒沐死の顔面を両手で掴み、あろうことかマウストゥマウスで反転術式をぶち込んで黒沐死を爆散させました。

 

 マジで???

 

 

 え、マジで???

 

 僕がこれを読んだのは深夜3時、早朝の仕事に行く前だったんですが、どう考えてもこんなの寝起きの頭で読んで良い内容じゃないんですよ。

 映画で大活躍し、最愛の人と最初で最後のキスをして力を覚醒させ、本編でも主人公達のピンチに駆けつけ今まさに苛烈を極める仙台結界を平定しようとしている0巻の主人公が、まさかGの呪霊と唇を重ねるって、一体誰が予想できますか??

 

 

 確かに口と脳は距離的に最も近く、呪力出力をするのには最適な身体的部位です。

 おまけに黒沐死の顔面がすぐそこまで迫っている状況下で、刀を構えるよりも素早く隙を隙を突くことができるので、あの場で取り得る選択としてはこの上ないほどベストな選択だと思います。

 

 

 ただ、「ベストな選択を思いつくこと」「思いついた選択を即断即決で実行に移せること」は天と地ほどの差があります。

 そもそも「思いつく」という発想の段階で既に常軌を逸しているのは間違いないんですが、仮に常人離れした思考回路で「ベストな選択肢」を思いついたとしても、それが倫理的・生理的にヤバいものだった場合、人間という生き物はそれに対して理性がブレーキをかけます

 

 この乙骨の一連の動きには一切の無駄も躊躇いもなく、まさしく「思いついたことを即座に実行に移している」わけですが、だとすると乙骨憂太という男は本当に頭のネジが外れてるんですよ……

 

 誰だったか乙骨のことを「優しい狂人」と比喩していましたが、まさにその通りだと思います。誰かのことを思いやり、そのために行動できる優しさを携えている一方で、自分や自分の大切な人に仇なす相手には一切の容赦をしないというその姿勢。そして相手を殺すためには何の躊躇もなくギョッとする選択を取れてしまう剛勇さ。あまりにも常軌を逸しています。本当に好き。

 

 

 まぁ渋谷事変後の東京に現れた時も、「虎杖を助けるために虎杖を一回殺す」とかいう意味不明かつ激ヤバな選択を躊躇なく実行に移しているので、乙骨には精神の安全弁が存在していないんだ、というのがここ最近の流れからも伺えます。

 

 

 もう一度言いますが乙骨推しの僕としては最高の展開であり笑っちゃうくらい最高の描写でした。

 

4.元藤氏暗殺部隊隊長・烏鷺亨子の奇襲

 

 黒沐死を撃破した直後の乙骨の背後に突如として現れた烏鷺亨子。彼女は元藤氏直属暗殺部隊隊長という物騒な経歴を持つ過去の術師であり、「空を操る」という謎に包まれた術式を有しています。

 

 恐らく最後のコマで仙台の街並みが歪んでいたのも彼女の術式によるものだとは思いますが、奇襲を受けた乙骨は大丈夫なのでしょうか。

 まぁ流石に特級だし反転術式も持っているので大丈夫だとは思いますが、続く烏鷺との一戦がどのように展開していくのか、楽しみにしましょう。

 

 

 さて、今回はこんなところになります。

 

 

 もう既に金曜日なのであと少しで来週号が更新されますね。

 それではまた次週の記事で。

 

 

 よしなに。