けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【感想】第173話『東京第1結界⑬』|舞台は仙台結界、乙骨憂太へ!【呪術廻戦】

Hatena

 ども、けろです。

 死闘の末決着した伏黒vsレジィの一戦。実に呪術師らしい戦いだったなぁと思いつつ、次の展開が楽しみだった一週間でした。

 

 というわけで早速やっていきましょう、呪術廻戦感想回です。

 

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1.伏黒vsレジィ、決着

 

 遂に決着した伏黒vsレジィ。

 今際の際で天元について尋ねられたレジィは「あの引きこもり」と言い残し、自身の持ち点を全て伏黒に譲渡しました。

 天元は全てを見ているのでこの罵倒も聞いているのかなぁと思いつつ、個人的にはその後の台詞が印象的でしたね。

 

 「オマエは運命に翻弄され、道化となって死んでくれよ」

 

 伏黒恵というのは本当に「運命」という言葉がよく似合うキャラクターで、その出生から呪術高専入学まで正しく「運命に翻弄されている」と言っても過言ではありません。そんな伏黒が、レジィからも「運命に翻弄されろ」と言われてしまうの、本当に皮肉というか伏黒の行く末が本当に案じられます。マジで死なないでくれよ伏黒……

 

2.髙羽が作中キャラクターに昇格

 

 髙羽の術式「超人(コメディアン)」は「髙羽が"ウケる"と確信した想像を実現させる、五条悟にも対抗できうる術式」とかいうトンデモ設定だということが明かされました。

 

 え、お前五条に匹敵するの???マジ???

 

 多分読者の9割くらいがこの反応になったと思いますが、肝心の髙羽本人はそのギミックを把握していない模様。重面春太同様、強術式にも関わらず自身の能力について知らないのはなんとも面白いですが、ただ「髙羽がウケると思ったイメージ」「アレ」なのは本当にじわじわきます。だからお前は売れない芸人なんだぞ。

 

 とはいえ髙羽がこれ以降物語に絡んでくるとはあまり思えないのでそこまで深く考えなくてもいいとは思いますが、彼の術式の内容に関してはもう少し知りたい気もしました。

 

3.伏黒を踏み止まらせた津美紀の面影

 

 逃げ惑う麗美に追いついた伏黒が玉犬の牙でその命を奪おうとした瞬間、彼の脳内によぎった義姉・津美紀の面影。

 

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 「駄目だよ、恵」

 

 伏黒が人を助けようと思うきっかけになった津美紀の言葉が、こうして伏黒の(不必要な)殺人を止める方向で作用するのは本当に良いですね。

 伏黒の信条は「不平等に人を助ける」であり、それは裏を返すと「不平等に人を殺す」になるわけで、そんな伏黒にとって津美紀の存在は「善悪の判断指針」になっていたわけです。伏黒にとって津美紀がどれほど大切な存在かが明らかになった瞬間でもあり、そのせいで余計に不穏な空気が立ち込めた瞬間でもあります。

 これで津美紀が闇堕ちして再登場してきたらいよいよ伏黒の心は折れてしまうんじゃないだろうか……

 

 そこに現れた天使・来栖華

 彼女は確か東京第2結界の方にいることが示唆されていたので、わざわざこちらの結界にまで飛んできたことになります。

 彼女の目的は未だ不明。何を考え、何を企み、どうして死滅回游に参加しているのかの一切が不明であり、何故わざわざ伏黒の前に現れたのか。次に目を覚ました時伏黒と天使がどこにいるのか、どんな会話をするのか、めちゃくちゃ気になります。

 

4.舞台は仙台結界、四つ巴の崩壊

 

 自立型の二種の式神を操る91点所持者:ドルゥヴ・ラクダワラ

 泳者一の呪力出力を誇る77点所持者:石流龍

 「空」を操る術式を持つ70点所持者:烏鷺亨子

 羂索が放った54点持ちの蜚蠊呪霊:黒沐死

 

 いや情報量!!!!!

 

 久しぶりに呪術廻戦の新キャララッシュに圧倒されました。

 実にバラエティー豊かな面々であり、これが仙台結界を統治していた四つの勢力のようですね。

 

 ドルゥヴが「二度目の受肉」「倭国大乱」と書かれていることから、彼は2世紀ごろの日本から生きているおじいちゃんということになります。

 「二度目」ということから、恐らくですが2世紀頃の日本で大暴れしたのちに呪物化。そして平安時代に羂索によって受肉し、そこで再度契約を交わす形で呪物化、現代で再度復活。というのがおおよその流れでしょうか。

 

 石流に関しては出自が明らかになっていませんが、烏鷺亨子に関しては「元藤氏」という単語から彼女もまた過去の術師だということがわかります。藤原家については歴史が長いので具体的にどの年代、と断定することは難しいですが、長ければ1200年以上前という可能性もあるのでなかなかの古参です。しかも「空」を操る術式ってなんだ?というのがめちゃくちゃ気になります。

 そして「黒沐死」。久しぶりに登場した「登録済」の特級呪霊

 漏瑚や花御は「未登録」の特級だったので、恐らくですが0巻での「化身玉藻前」以来の登録済特級じゃないでしょうか。

 

 しかもモチーフが「ゴキブリ」というのがまた……そりゃ確かにゴキブリはみんなの負の感情の受け皿になりやすいし呪霊にもなるだろうけどさ……特級にならなくても良くない?????

 

 僕は本当にゴキブリが駄目な人間なので、是非ともこの黒沐死には早めに退場してもらいたいんですが、果たしてどうなるんでしょうか。

 

 

 そしてそんな四つ巴だった仙台結界の均衡を一太刀でぶっ壊したのが我らがガンギマリ術師・乙骨憂太。

 かつて単独で日本列島を制圧したとかいう異次元おじいちゃん・ドルゥヴをぶっ殺し仙台結界に殴り込んできた乙骨の顔、完全に悪役のそれで草生えました。

 

 その上「天才」ではなく「異能」と書かれているのが本当に良いですね。

 この単語一つで乙骨がバケモンなのが伝わってきます。何せ彼は菅原道真の子孫であり、五条を超える呪力量を誇り、幼馴染の魂を抑留して特級過呪怨霊にしちゃった子なので。

 

 次回以降、遂に本編で乙骨の活躍が描かれるのかと思うとめちゃくちゃ楽しみです。

 謎に包まれていた「リカ」の正体ももしかしたら近いうちに明らかになるかもしれませんし、来週以降がより一層楽しみになってきました。

 

 

 それではまた次回。

 

 

 よしなに。