けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【解説】これで分かる「反転術式」と「術式反転」【呪術廻戦】

Hatena

 ども、けろです。

 

 さて、時折挟む解説シリーズ、今回はアニメ勢や原作初見勢にとって特に難解な「反転術式」と「術式反転」について取り扱います。 なるべく分かりやすく説明していきます。

 

 

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 このちょっとイカれた目してる五条めちゃくちゃ好き。

 

0.はじめに〜呪力の基本のキ〜

 ではまず、呪術廻戦の世界における基本を復習します。

 術師、呪霊、そのどちらもが戦闘の際に使用する基本となるエネルギー、それが「呪力」です。 エネルギーですから、電気のようなものだと思ってください。

 

 個人的には「呪力」=「電気」とするのも分かりやすいですが、その前段階としての「発電の仕方」も念頭においていただけるとより理解が進むかと思います。要するに、「どのようにしてどの電気を生み出すのか」という点が、本解説において重要になってきます。

 

 この「呪力」は怒りや恥辱、怨嗟や憎悪といった負の感情をベースに増幅されたもので、エネルギーの性質としては「負」ということになります。

 「負のエネルギー」としての呪力を肉体に刻まれた生得術式に流し込むことで各々の術式が発動し、呪術戦というのが可能になるわけです。

 

 「負の感情」を元に「タービン」を回し、それによって生まれた「電気(=呪力)」を家電に流すことで術式が発動する、という流れを頭の片隅に置いておいてください。

 

1.「反転術式」とは〜反転させる術〜

 ですがこの「呪力」というのは「負のエネルギー」ですので、肉体を治すということはできません

 何故か軽く考えてみたんですが、やはりモノを生み出す」ということが正の性質を持った行動・現象だからとしか言いようがありません。

 定規で考えると分かりやすいですね。ゼロを起点に正の方向が生産、負の方向が破壊です。

 

 「反転術式」というのは本来マイナスである呪力をプラスのエネルギーに変換することを指します。

 といってもこれは原作で解説されていたので前述の「発電機」を例に出すと、本来回転させる方向とは逆方向にタービンを回して発電する、ということです(まぁ現実ではタービンを逆回転させたからといって別質の電力が生まれたりはしませんが……)。

 

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 本来の方向に回転させると生まれるのが呪力(負のエネルギー)であるのに対し、逆回転させることによって生まれるのが正の力になり、これを作中では「反転術式」と呼ぶわけです。

 

 作中ではこのことを「負の力同士を掛け合わせて正の力を生む」と説明されていましたが、上記の解釈の方が理解の程度としては分かりやすいかなと思います。

 

 風力発電であれば風=感情、それによって生まれる電気が呪力です。

 

 ここでよくある間違いが、「反転術式」は名前に「術式」とありますが生得術式の類ではなく、どちらかというと呪力操作の応用・派生です。

 見出しにもある通り便宜上「(呪力を)反転させる術」としました。漢字の修飾関係の読み解きですね。

 

 この「反転術式」によって初めて可能となるのが、「肉体の治癒」です。正のエネルギーを肉体に流すことで、傷ついた部位を活性化・再生させることができるわけですね。

 当然ですが反転術式を扱えることが治癒の前提条件になりますから、高度な技術が要求されます。

 

2.「術式反転」とは〜術の反転〜

 ではこれとよく似た「術式反転」とは何でしょうか。

 先ほど僕は「感情をベースにタービンを回し、それによって電力を発生させる一連の流れが「呪力出力」である」としました。

 

 反転術式はこのタービンを逆回転させることによって正の性質を持ったエネルギーを生み出します。これを肉体に刻まれた生得術式、つまり家電に流し込むとどうなるか。

 

 文字通り、術式の効果が反転します。

 家電に例えてしまうとやや分かりづらいですが、掃除機を例に考えてみましょう。

 

 掃除機(術式)は「電気(呪力)」を流すことで「吸い込む」という術式効果を発揮します。ここではモーターとかファンとかそういう機構のことは忘れてください。

 ではこの術式に対して、真逆の効果を齎す「正の力」を流し込んで術式の効果を反転させると、「吐き出す」という効果になるわけです。

 

 灼熱になる冷蔵庫空気を汚す空気清浄機キンキンに冷えるコタツ、そんな感じです。

 要するに本来その家電が持っていた効果と真逆の効果になる、とだけ思っていただければ問題ないでしょう。

 つまり文字通り「術式を反転させる」というわけですね。

 

 作中最強・五条悟の術式「無下限呪術」は本来であれば「吸い寄せる力(術式順転・蒼)」ですが、これを正の力によって反転させることで「弾く力(術式反転・赫)」となるわけです。

 詳しくは下の記事で解説しています。

 

kero-entame-channel.hatenablog.com

 

3.使用可能キャラクター

 そんな便利な「反転術式」と「術式反転」ですが、誰でも使えるものではありません。そもそもベースとなる「反転術式」がべらぼうに高度な技術を必要とするため、作中で使用できるものはごく数名です。

 

 ・家入硝子

 ・五条悟

 ・裏梅

 ・両面宿儺

 ・偽夏油

 ・乙骨憂太

 

 作中・ファンブック等で明らかになっている、反転術式が使用可能なキャラクターは現時点(単行本15巻)で上記の6名のみです。味方陣営に限って言えばわずか3名。

 しかも反転術式を用いて「他人の治癒」が可能なのは家入、乙骨、宿儺の3名に絞られますから、どれほど貴重な人材かがみてとれます。

 

 ちなみに高専医の家入さんは派手な怪我した術師が軒並み彼女の元に担ぎ込まれてくることから中々ハードな毎日を送っているそうです(ファンブック情報)。

 

 

 

 今回の解説は以上となります。

 単語が似ているので作中でもかなりややこしく、それこそアニメで数度登場しただけだと分かりづらいと思います。

 

 この記事が少しでも参考になれば嬉しい限りです。

 

 そういえば最近質問箱を始めてみたので、「こんな記事が読みたい」「あのキャラの解説してほしい」「あの設定って結局何なの?」等があれば気軽にぽいぽいっと投げてもらえると泣いて喜びます。

 http:// https://peing.net/ja/jinmen_kaeru

 

 

 それではまた。

 

 よしなに。

 

 

*1:引用:芥見下々『呪術廻戦』第9巻、集英社、p76