けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【感想】第154話_男ォ!?【呪術廻戦】

Hatena

 ども、けろです……

 突然ですが皆さん、人はいつ死ぬと思いますか。

 

 

 心臓を銃で撃ち抜かれた時?違います。

 不治の病に侵された時?違います。

 猛毒のキノコのスープを飲んだ時?違います。

 

 人が死ぬ時、それは「ヒロインだと思って推し始めたキャラがヒロインじゃなかったと発覚した時」です。

 

 それではやっていきましょう、呪術廻戦感想回です。

 ちなみに今回もYoutubeとの同時投稿です。よければこちらも。

  

 

 

1.嘘だと言ってくれ、パンダ

 

 前回の終わりから場面は一転、立体駐車場の外の森の中で落ち合うパンダと伏黒。

 そういえばパンダは伏黒のことを「恵」って呼んでいたはずですが、今週のパンダは「伏黒」って呼んでますね。これは誤植でしょうか、気になるところです。

 

 秤が「屋上にあるモニタールームにいる」ということを伏黒に告げるパンダですが、肝心の接触はできていない模様。前回の虎杖との賭け試合の時にもちらっと触れていましたが、高専関係者というだけでパンダも警戒されているようですね。

 

 「(モニタールームに)近づけない」と零すパンダ。

 「屋上に出てからドアに近づいても距離が縮まらない。歩いても走ってもダメ」と状況を説明するパンダは、これがどうやら先週登場した属性特盛新ヒロイン・星綺羅羅の術式によるものだと睨んでいるようです。

 

 「対象に近づけなくさせる術式」なのでしょうか、どちらにせよ綺羅羅ちゃんの術式はかなり厄介というかトリッキーな術式の可能性がありそうです。ちょうど渋谷事変で登場した「あべこべ」の術式のように、原理が分かれば分かれば攻略の糸口が掴めるような術式だといいですね。

 

 

 パンダ「多分綺羅羅の術式なんだが俺はよく知らん」

 伏黒「きらら…?もう一人の3年って男でしたよね」

 

 

 

 ちょっとちょっと伏黒さん、それはジョークとしては失格ですよ。

 だって僕たち読者は既に綺羅羅ちゃんの圧倒的ビジュアルを見ているんですから。メッシュ入りの重ため前髪ロングにパンクっぽいファッション、チョーカーに巨乳、すらっとスレンダーな容姿の彼女が「男」って、いくら伏黒さんが澄ました顔で抜けたことを言うキャラだとしても山田くんに座布団全部持っていかせるくらいには面白くないジョークです。

 

 あーあ、伏黒さんの株が下がっちゃうなぁ〜〜〜

 

 パンダ「男だよ」 

 

 

 

 えっ?

 

 

 

 パンダ「男だよ」

 

 

 えっっっっ????

 

 ん?ちょっと、それは一体、どういうことですか……?

 

 えっ、綺羅羅ちゃんが………オトコ…?

 綺羅羅ちゃんは綺羅羅ちゃんじゃなくて綺羅羅くんだったって…コト?

 

 ちょっとどういうことですかパンダさん。何サラッととんでもないこと言って会話を進めようとしているんですかパンダさん。

 その説明だけでたっぷり3話分くらい使わなきゃ高火力オタクは納得しませんよ。

 

 えっ、だって先週綺羅羅ちゃんは秤にべったりだったじゃないですか。胸を強調したセクシーな服を着て、元カノの話をする秤に「元カノの話やめて」って言ってたじゃないですか。

 

 えっ、綺羅羅ちゃんには"ついてる"ってことですか?おちんちんが?

 

 

 そんなことあっていいんですか?

 景品表示法違反、誇大広告、詐欺罪、精神的苦痛、オタクの期待値高め罪、あらゆる法律を総動員させる準備はできてますよ?

 

 だって……だって……

 高専1年の紅一点、釘崎野薔薇は生死不明(正確には死にたてほやほや)、2年の真希は全身火傷の大怪我を負った上に呪詛師へ闇堕ち、京都校の美人枠真依は姉である真希に全てを託して死亡、他の京都校女性陣は今後どの程度出てくるか不明じゃないですか。

 

 

 今の呪術廻戦に必要なのは、死滅回游を乗り切るための戦力と、主人公達に味方してくれる超絶可愛くて強くてかっこいいヒロインの存在じゃないんですか!?

 

 

 僕は……僕はそのヒロイン枠に綺羅羅ちゃんが入るとばかり思っていて……いずれ退場してしまうとしてもそれまでの間ヒロインとして活躍すると思っていたのに……

 

 

 綺羅羅ちゃんは男の娘枠ってことですか!?

 

 

 僕はここで「終わり」と「始まり」を同時に迎えました。

 「終わり」とは「ヒロインだと思っていた女性キャラが実は男で、おちんちんがついている可能性が急浮上した」こと。

 「始まり」とは「それでもなお綺羅羅ちゃんの可愛さと魅力は厳然たる事実として存在し、「僕が男の娘推し」に目覚め始めた」ことです。

 

 この情緒、どうすればいいんですか。

 いや、僕は別にキャラクターの性別で推し変したり差別したりといったマインドを持っているわけじゃないです。どんなキャラでも魅力があれば最高だし、物語上最高のスパイスになるからです。

 

 でも、物語の進行上明らかに「クセのある新キャラの彼女ポジション」的に描いておいて、翌週でそれをひっくり返すって、ミステリー作家もびっくりの叙述トリックですよそれは。

 

 

 おのれ〜〜〜〜〜芥見下々〜〜〜〜〜〜〜

 

 お前は僕の性癖を一体どうしてくれるんだ。

 新しい「目覚め」を知ってしまった僕は、この先この複雑クソデカ感情をどうすればいいっていうんだ……

 

 

 令和のフィッシュ・アイ、星綺羅羅ちゃんが漫画史に爆誕した瞬間でした。

 

2.伏黒とパンダのスニーキングミッション

 

 監視カメラの位置と死角を把握しているパンダの助言を受け、虎杖と秤の接触を他人に妨害されたくない伏黒達は、協力して立体駐車場内の構成員達を無力化していくことに。

 

 ここ、個人的に鮮やかな流れで結構好きですね。

 

 先週披露した「他人の影に侵入する」という技を用いて構成員の影に潜み、カメラの死角に入った瞬間に背後から現れ相手を絞め落とす伏黒さん。めちゃくちゃスネークっぽくてかっこいい。

 

 ちなみに余談ですが、「絞め技」が完全に極まった時、技をかけられた側は何もできません。そこに「耐える」という概念は介在しないんです。

 というのも「首」というのは人体の急所でありめちゃくちゃ無防備な場所で、身体に酸素を取り込む気道が走っているほか、脳に酸素と血液を送る太い血管が走っています。

 肺や心臓、脳といった重要な臓器は骨で守られていますし、肝臓や胃腸も(骨による防御は薄いですが)筋肉や脂肪に覆われています。というかそもそもが「身体の前」にあるので守るのも比較的容易です。

 

 ところが「首」というのはこれらがないため、相対的にめちゃくちゃ弱いです。だから柔道などの武道家は絞め技を食らわないように寝技では徹底して首元を守るわけで、技が「極まった」場合、人体は数秒で意識を失います。まじで。「我慢」できるものじゃないし、ましてや声を出して助けを呼ぶことはまじでできません。

 なんで詳しいかというと、僕が柔道部出身だからです。絞め技で絞め落とされた経験から話しているのでほぼ間違いないです(物騒)。

 

 というわけで構成員を制圧してく伏黒と、パンダっぽい愛嬌を振りまいて鎮圧していくパンダ。「魚肉ソーセージ」のこと「ギョニソ」って略す人初めて見たんですが、これってメジャーな略称なんですか。

 

3.伏黒&パンダvs星綺羅羅

 

 屋上に辿り着いた伏黒とパンダ。

 ですがそこには秤と行動を共にしていると睨んでいた綺羅羅ちゃん(この場合の「ちゃん」は女性に対する愛称ではなく、かわいい人物に対して用いるジェンダーフリーの愛称です)が。

 

 パンダが伏黒と一緒にいることから虎杖も高専関係者であることを見抜いた綺羅羅ちゃんは秤に連絡しようとしますが、伏黒がすかさず玉犬を放ちます。

 ところが玉犬は綺羅羅ちゃんに触れることなく弾かれ、吹っ飛ばされてしまいます。より正確には「綺羅羅の術式により近づけなくなった」が正しいですね。

 

 綺羅羅ちゃんを追いかけるパンダですが、彼もまた綺羅羅ちゃんの術式の効果により近づけない模様

 

 と、遠くから状況を見ていた伏黒の体が突然何かに引っ張られ、次の瞬間には玉犬と衝突、動きを封じられてしまいました。

 

 どうやら綺羅羅ちゃんの術式は「近づけない」以外にも「離れられない」という効果を付与することもできるようですね。

 

 パンダのお尻に付与された「マーキング」が星形であり、その横には「Imai」という「みなみじゅうじ座のδ星」を示す文字が。

 ここから推測するに綺羅羅ちゃんの術式は「星」に由来するものと考えて間違い無いでしょう。

 

 

 さて、秤と相対した虎杖は秤から「「1日1時間あることをするだけで月収100万円に…!!」って言われて信じるか?」と問答を受けます。

 これは多分虎杖の金融リテラシーを問うことで彼の人柄や人物像を推し量ろうという狙いがあるのだと思われますが、某ブラザーといいどうして呪術高専の3年生はコミュニケーション方法が独特なやつばっかりなんでしょうか。

 

 次回以降の展開、そして何より綺羅羅ちゃんにおちんちんがついているのか非常に気になるところですが、今週号は合併号なので次回は二週間後ですね。

 

 

 それまで首を長く待とうと思います。

 

 

 それではまた次回。

 

 よしなに。