けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【感想】第158話『コガネ』|舞台は遂に死の海へ【呪術廻戦】

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 ども、けろです。

 皆さんは「死滅回游」という単語、そして死滅回游のルールが明らかになったのがいつかご存知でしょうか。

 ジャンプ16号掲載、第143話です。今週号が第41号なので、号数で言えば25週前、話数で言えば(途中で休載を挟んだので)15話前です。

 日常生活に忙殺されていて完全に忘れてたんですが、もう5ヶ月くらい前なんですよこれが。びっくり。

 

 というわけでやっっっっっと本格突入しそうな死滅回游編の前段とも言える今週号、早速やっていきましょう、呪術廻戦感想回です。

 

 ちなみにYoutubeの方には先んじて動画載せてますのでこちらも良ければ。

 

youtu.be

 

1.取引

 

 秤の「マジで?五条さん封印されたの?」のびっくり顔がマジで良い味してます。いやまぁその反応が普通なんですよ。大抵の術師(特に高専側の術師)からしてみれば「五条悟」という男は文字通り「最強」の象徴なので、それが封印、実質敗北したと聞かされたら「マジで?」ってなります。

 

 しかもパンダが「ついでのようで悪いが学長も死んだ」とかマジでとんでもないニュースをさらっとぶちこんできたのがヤベェです。言われてみれば「虎杖たちは夜蛾学長の死を知ってるのか?」という疑問があったのでそれをここで解消してくれたのはありがたいですね。

 

 虎杖の顔色が悪くなったのは「このタイミングで学長が死ぬ=渋谷での宿儺顕現が原因では?」という推測があったからで、パンダはそれを悟って「大丈夫だ」と宥めているのが優しい。好き。

 夜蛾とパンダの関係性に関しては、術師と呪骸以上の特別な"何か"がある関係だと思っているんですが、パンダはそれには触れずに「それも含めて「大丈夫」だ。ありがとうな」と笑って返す。この感じもいいですね。多くを語らず、それでも互いを思い合ってるのが伝わってきます。秤の「オマエがそう言うなら俺達はなんも言えねーよ」というセリフも、彼が他人の関係性について深く踏み込まずに一歩引いて接することができる人物というのを感じさせてめちゃくちゃ好きです。

 

 ちなみにパンダの正体、そして夜蛾との関係性に関しては下記の記事で考察していますので良ければ。

 

kero-entame-channel.hatenablog.com

 

 秤は情に流されて虎杖達に協力するというわけではなく、あくまで「取引」として彼らに応じています。死滅回游の平定に協力する見返りに自身が運営する賭け試合に有利になるよう呪術規定の改訂に口添えを求めているのが秤っぽいですね。 

 しかも社会情勢的には呪霊の存在が公になっており、整合性を取るためには術師・呪力・呪術の存在をも公にする必要があるので、呪術規定の改定はかなり現実的と言えます。その上伏黒は禪院家当主ですし(速攻で滅びましたが…)。

 

2.鹿紫雲一

 

 突然リンゴンリンゴンと鳴り響き姿を現した、謎の式神・コガネ。そういえばこんなやつおったなぁ。

 

「泳者による死滅回游へのルール追加が行われました!!

 <総則>9、泳者は他泳者の情報ー"名前""特典""ルール追加回数""滞留結界"ーを参照できる

 

 この新ルールを追加したのは新キャラ・鹿紫雲一

 中性的な見た目にちょっとワイルドさが加わったキャラデザがマジで好きです。こういうナチュラルな戦闘狂、物語の進行上いいエッセンスになるのですんごい好き。あと顔がいい。

 

「どいつもこいつも貧弱すぎる。400年前の方が幾分ましだった。何処にいる、宿儺…!!」

 

 この台詞から考えるに、この鹿紫雲一という人物は宿儺と戦うために羂索と契約して呪物になった、と推測できそうです。

 宿儺は1000年前の平安時代に生きていた人間で、鹿紫雲は400年前の江戸時代。時代が被っていないのに宿儺を明確に意識した台詞を口にしていることからも、彼は「宿儺と戦う」という目的のために時を超えた、という可能性が高そうです。

 

 現時点で200点を獲得している鹿紫雲一、どんな術式を使いどんな戦い方をするのか気になるしかなりの強キャラ臭が漂っているので今から楽しみです。

 

3.宿儺と羂索

 

 コガネが虎杖についているということは、つまり「虎杖は既に死滅回游の泳者にカウントされている」という奇妙な状況を意味しています。何せ虎杖はまだ死滅回游の結界内に侵入しておらず、参加を宣誓していないからです。

 

伏黒「羂索に術式や呪物を配られた奴以外は、結界に侵入して初めて泳者になるハズだろ」

虎杖「宿儺も羂索と契約して呪物に成った術師の一人だったんじゃねぇかな」

伏黒「でもやっぱりおかしい。宿儺の指は虎杖の意志で取り込んだろ

 

 これめちゃくちゃ考察しがいある内容じゃないですか?

 だって虎杖の宿儺受肉は完全にアクシデントの結果起こった出来事で、そこに誰かの手が加わった、という描写は(現時点では)なかったからです。

 

 にも関わらず、虎杖は「死滅回游の泳者」、つまり「羂索と何かしらの関わりがある」ということになります。

 これに関しては長くなりそうなので別記事にしようと思いますが、僕はやっぱり「虎杖の宿儺受肉の黒幕は羂索だった」だと思っています。

 以前こちらの記事でも考察していますが、過去の羂索の発言と照らし合わせてみても「羂索が虎杖を作った」のはほぼ確定事項として考えつつも、今回のコガネの一件を加えると「宿儺受肉にも羂索は関与している」と考えることもできそうです。

 

kero-entame-channel.hatenablog.com

 

 未だ多くの謎に包まれている主人公・虎杖悠仁の来歴がいつ明らかになるのか、今から非常に楽しみです。わくわく。

 

4.死滅回游へ

 

 虎杖達の目的が「五条の封印を解除する術式を有する来栖華を探しつつ、伏黒の義姉・津美紀を死滅回游を抜けるルール追加をするために鹿紫雲一と日車寛見をぶっ飛ばす」に決まりました。ややこいですね。

 ひとまず来栖華の捜索はさておき、当面の目的は鹿紫雲と日車になりそうですね。

 鹿紫雲はかなりの実力者ですし、同じく100点獲得者である日車も相応の強さだと考えていいでしょう。

 渋谷事変までは物語の主軸が割と人間vs呪霊でしたが、この死滅回游編からは一気に人間vs人間になりそうで楽しみすぎます。

 

 

 しかも次号は土曜更新なのでもうすぐですね。

 

 

 それではまた。

 

 

 よしなに。