けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【感想】第313話_ナガンvsデクが激アツ【僕のヒーローアカデミア】

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 ども、けろです。

 ちょうど先週も同じことを書いていた気がするんですが、他の考察記事やら感想記事やらを書いているとどうにも後回しになってしまう記事がありますね。

 ジャンプ掲載の漫画であれば本来なら月〜火あたりに更新できればタイムリーなんですが、仕事もあるとどうにもこうにもうまくいかなくて悩ましいです。

 

 というわけでやっていきましょう、ヒロアカ感想回です。

 

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1.オールマイトの気迫が凄まじい

 

 前々回、謎の襲撃に遭っていたオールマイトでしたが、無事で何よりでした。流石にこんな形で元No. 1ヒーローが退場してしまうのは悲しいので。

 

 恐らくオール・フォー・ワンに雇われているであろうチンピラが痩せこけたオールマイトの姿を見て舐めた態度を取っていると、オールマイトは「どきなさい」と一喝。

 

 

 ここめちゃくちゃかっこよくないですか???

 本来ならもう戦える人間じゃないはずなのに、それでもその気迫と凄みだけでチンピラを圧倒してしまうの、さすがオールマイトって感じがします。

 

 何より「あの子は、私なんかよりも…ずっと多くを背負った…背負わせた!!」のセリフが最高すぎる。

 「背負った」というのは事実の提示ですが、「背負わせた」というのはオールマイト目線での罪悪感の表れです。なにせデクが今戦いの渦中にいる遠因は、オールマイトがワン・フォー・オールを授けたことにあるわけですから。

 

 

 自分が個性を与えたせいで少年を苦しめた。だからこそそばに居続ける責務がある。

 

 

 クッッソかっこいい大人。特にオールマイトはデクの母親に頭を下げた経緯もあるので、だからこそ余計に「あの子に何かあった時が、私の死だ!!!!」と断言できるわけですよ。自分の行動に対して最後まで責務を全うするその姿勢、どこかの禪院家の人間にも見習ってほしいです。

 

2.エアウォーク×ライフルの幅が広くて最高

 

 レディ・ナガンが複数の個性持ちであることに一回の狙撃で気付くデクの洞察力の高さには舌を巻きますが、それ以上にレディ・ナガンが既にその個性を自分のものにしていることに驚かされます。

 

 というのも、個性というのは基本的に身体機能の延長であり、「どんな個性が宿っているのか」「それをどのように使いこなすのか」というのは言ってしまえば感覚依存なわけですよ。最初から肉体に宿っている個性と、後天的に与えられたものとではそれらに対する「解像度」が明確に違うし、だからこそデクは当初ワン・フォー・オールを使いこなせず自壊していたわけです。

 

 にも関わらず、「エアウォーク」を与えられて間もないはずのレディ・ナガンは既にその個性を十全に使いこなしているように見えます。

 特に彼女が空中を駆けているシーンでは、空中歩行中にライフルを後ろに構えて急加速しています。

 

 これはライフルの反動を使った加速であり、「空中」という、踏ん張る足場が存在しないことを応用した移動手段です。

 

 

 すごくね????

 

 

 いやシンプルに、個性与えられた直後にそういう活用方法を完全に習得しているのがすごすぎませんか?

 確かに公安といえば自分の羽一枚一枚を手足のように操ったり、挙句その羽に伝わる微細な振動から人の会話を盗み聞いたりするヒーロー・ホークスもいますし、個性使用に関しては超一流の教育を受けてきたエキスパート集団なのはわかります。

 

 にしたってすごい。

 普通、これまで陸上歩行をしていた人間がいきなり空中歩行能力を与えられたら、まずすることは「空の歩き方を覚えること」なんですよ。しっかりした足場のある地面と違って空中には何もないので、恐らく感覚的に全く違うはずですから。

 それをあっという間に使いこなし、自身の生来の個性である「ライフル」を合わせた応用技を使用してくるあたり、やっぱ公安直属ヒーローっていうのは伊達じゃないんだなぁと。

 彼女がヒーロー側でい続けてくれたら、きっとビルボードランキングに名を連ねるヒーローだったんだろうなと夢想してしまいます。

 

3.三代目の個性、「発勁」のお披露目

 

 そんな強敵、レディ・ナガンを前にしたデクは、これまで試してこなかった三代目の個性、「発勁」で応戦します。

 個性の詳細は分かりませんが、描写を見る限り「エネルギーを蓄積し、一気に放出する個性」でしょうか。ポケモンの技の「がまん」みたいな感じですね。

 

 これ冷静に考えたらワン・フォー・オールとめちゃくちゃ相性の良い個性じゃないですか?

 ワン・フォー・オールは歴代継承者の力を蓄え、後世に受け継ぐ個性です。つまり代を追うごとに蓄積された力というのは大きなものになり、九代目のデクともなればその力は強大です。

 

 その一撃必殺級の運動エネルギーを蓄積し、一気に放出するというのはめちゃくちゃ強いし、デクの戦い方の幅を大きく広げます。

 「発勁」が身体許容上限に関わってくるのかは定かじゃありませんが、仮に関わらないのであれば一時的に超強力な一撃を浴びせることができるし、今回のように敵の予測を大きく超えた速度で移動することも可能です。

 

 というより現時点でデクの移動速度ってかなり速い部類なんですよ。

 「発勁」を発動する前のマスキュラー戦で、デクはマスキュラーが反応できない速度で圧倒していました。マスキュラーの強さは言わずもがなですね。

 

 そんなデクの移動速度に「発勁」が加わったらかなり戦闘能力が向上しそう。

 おまけにナガンの注意を引くために「黒鞭」をデコイ代わりに使う応用力も見せていて、ますます「オタク戦闘」に磨きがかかっていますね。

 

 

 さて、ライフル使いにとっては致命的となる「間合いへの侵入」を許してしまったナガンですが、次号で早々に決着してしまうんでしょうか。それとも戦闘が激化するんでしょうか。

 

 

 いずれにせよ終章のアツさが高まってきて最高です。

 

 

 

 それではまた次号。