ども、けろです。
あまりに怒涛の情報量がお出しされて全てのオタクの脳が焼かれたアニメBLEACH・千年血戦篇第7話。観ていない方は今すぐ観てください。BLEACHを知らないよ、という方は今すぐ74巻読んでください。
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というわけで今回は、アニメ第7話で描かれた"書き下ろし巻頭歌"の意味について、軽く考察していこうと思います。
他の書き下ろし巻頭歌については過去に考察記事を書いているので、よければそちらもご覧ください。
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それではやっていきましょう、BLEACH考察回です。
1.アニメ第7話で描かれた"書き下ろし巻頭歌"
今回でもう7話目となるアニメBLEACH。
1クールももう折り返しというのが時間の速さを感じさせます。
そんな第7話で流れた次回予告は、志波空鶴の巻頭歌でした。
見上げた空に星を追う
瞼の奥に 煙る残光
僕はこの巻頭歌が流れた時、初代護廷十三隊のスペシャルEDのおかげで情緒がぶっ壊れていたので声だけでは誰か判断できず、誰目線の巻頭歌なのかわからなかったのですが、有識者の方々によると空鶴とのことで、巻頭歌もよくよく考えると空鶴目線だね、と納得できました。情緒に振り回されて理性を失うどこかのオタクもこれくらい冷静にアニメを見てほしいですね。
2."見上げた空に星を追う"
さて、この巻頭歌が空鶴のものだとすると、彼女が「空を見上げる」ことは原作でも描かれてきました。
原作第10巻、瀞霊廷に侵入するため"流魂街の花火師"・志波空鶴の元を訪れた一護達が、彼女の打ち上げた『霊珠核』に乗って瀞霊廷に向かう回で、空鶴は打ち上げられた一護達を見上げています。
他には原作58巻、霊王宮より降りてきた零番隊の面々の霊王宮帰還のため、そしてハッシュバルトに折られてしまった天鎖斬月を打ち直すため、今度は『天柱輦』を打ち上げた空鶴は、再び"見上げる立場"として彼らを見送ります。
加えて第7話の次回予告で流れた第8話のサブタイトルは"THE SHOOTING STAR PROJECT[ZERO MIX]"。"shooting star"とは「流星」を意味していることから、空を飛んで霊王宮へ向かう一護達のことを指しているといえます。
ちなみに第10巻で一護達が瀞霊廷へ向かうために空鶴の元を訪れた回のサブタイトルも"THE SHOOTING STAR PROJECT"でした。
このことから、空鶴目線では打ち上げられた一護達のことを「流星」に準えていることがわかります。
巻頭歌の「星を追う」というのも、空に浮かぶ星が静止したものではなく、視認できる速度で動いているものということが読み取れますね。
目で追いかける、ということにどのような意味があるのかは解釈によるところだと思いますが、個人的には空鶴の複雑な心境が現れているのではないか、と思っています。
空鶴は五大貴族・志波家の出身であり、叔父である一心(一護の父親)が分家筋であることから、宗家である可能性が残されています。
霊王を歪んだ形で世界に縛りつけた五大貴族。その一家として、本来であれば自ら進んで戦いの場に赴きたいと思っているはずの空鶴が、血縁的には従兄弟である一護を見送るしかない(打ち上げる者がいなければ一護達は霊王宮に行けないため)のは、歯痒さを抱くのではないか、と思うわけです。
だから空鶴は、一護を霊王宮へ打ち上げた後に「叔父貴が悲しむ事になっても」と口にしているのではないでしょうか。
3."瞼の奥に 煙る残光"
そしてその後に続く"瞼の奥に 煙る残光"。
「瞼の奥」という表現は、焼き付いて消えることのない光景、過去の記憶のことを指しています。
空に浮かぶ星、つまり霊王宮に向かう一護のことを見上げて過去を思い出す、ということは、ここで空鶴が思い返しているのは尸魂界篇の一護達のことではないでしょうか。
世界を救うため、折れてしまった天鎖斬月を打ち直すために霊王宮へ向かった一護に、かつてルキアを助け出すために瀞霊廷へ向かった彼を重ねるというのは、過去を懐かしむと同時に、以前と変わらない自分の立場を振り返っているのでは、と思わされます。
総じてこの巻頭歌は、空へ打ち上げられた一護を見上げる形で過去、そして自分の置かれた歯がゆい立場を振り返る空鶴の心情を表しているのではないか、個人的には解釈しています。
まだまだ書き下ろし巻頭歌がたくさん描かれそうなアニメBLEACH。
書き下ろし巻頭歌については今後も(僕が理解できる範囲で)記事にしていこうと思います。
それではまた。
よしなに。