けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【感想】BLEACH千年血戦篇・アニメ第7話のオリジナル要素がヤバすぎた話【BLEACH】

Hatena

 ども、けろです。

 月曜が最近の楽しみ、というのは前回の記事でもお伝えしましたが、BLEACHのアニメの展開とクオリティがいよいよとんでもないことになってきました。

 

 というわけで今回は、BLEACH千年血戦篇・アニメ第7話で突如としてお届けされ、視聴者の脳を焼いた描写の数々について好き勝手に話していきます。

 

https://bleach-anime.com/

1.OP前に突如描かれた"初代護廷十三隊"隊長達

 

 前回の第6話は、総隊長・山本元柳斎重國vs滅却師の王・ユーハバッハの戦いが決着し、山爺がユーハバッハの袈裟斬りにより絶命するシーンで終わっていました。

 ですので僕的には、「あぁ、あの続きか……てことは山爺の身体が粉々にされて尸魂界が蹂躙される絶望シーンがくるんだな」と身構えていたわけです。死してなおユーハバッハを止めようとする山爺の身体をユーハバッハが無情にも踏み砕く、絶望を。

 

 と思っていたら、描かれたのは全然知らないシーン

 燃え盛る尸魂界の様子が描かれた時は「ん?アニメオリジナルで他の隊長の戦闘でも描いてくれるのか?」とそわそわしていたんですが、お届けされたアニオリはそんな生易しいものじゃありませんでした。

 炎に包まれながら列を成す、見知らぬ顔ぶれの死神達。隊長羽織を着ているので隊長であることはわかるものの、そのどれもが本編ではみたことがないキャラクターでした。

 

 

「えっ、初代護廷十三隊?」

 

 

「えっえっ嘘でしょ」

 

 

 およそこんな感じで終始変な声で叫び散らかしていました。ご近所さんには深夜にうるさくしてごめんなさいと思っています。本当です。

 というのもですね、アニメ放送のちょうど24時間前、今週の51号に掲載された"「BLEACH千年血戦篇」久保帯人描き下ろし特別ポスター"に描かれた人物と、アニメ冒頭で描かれた人物が同一人物だったからです。

 

久保帯人『BLEACH』週刊少年ジャンプ 51号,集英社

 

 この情報が解禁された日曜深夜は、それはそれはお祭り騒ぎでした。Twitterのトレンドに「初代護廷十三隊」という平成でも見なかった文字列がランクインし、考察勢は血眼になり、僕をはじめとする熱狂的なオタク達はどのキャラが推しだの、五大貴族はどれだの、"剣八"は誰だクイズだの、そりゃもう好き勝手に暴れ回ってました。

 まぁ読者サービス(という名の焦らしプレイ)大好きな久保先生のことですから、この描き下ろしはあくまで「今回かぎりの特別サービス」だと思っていましたし、キャラ名とか誰が何番隊の隊長とか斬魄刀の名前とか、そこら辺の設定が開示されることは今後もないだろうなと思っていました。BURN THE WITCHやBLEACH・獄頣鳴鳴篇で脊髄の奥底に本能として刻まれていました。

 

 そこに。そこにですよ。

 いきなりアニメ冒頭のOP前に1000年前の初代隊長達の戦闘シーンが描かれ、ユーハバッハとの戦いが追加されたのはもうなんなんですか。久保先生とアニメスタッフは視聴者を一体どうしたいんですか(多分楽しませたい)

 

 さ、最高〜〜〜〜!!以外の言葉を失ってしまい、僕はこの時点で涙目でした(ガチです)

 

 ちなみにこの1000年前のアニオリシーンで僕が一番好きなのは、各隊長が列を成して歩みを進めている中、いきなり先陣切って敵を両断した卯ノ花さんと、ユーハバッハとの決着の一助になった、一番隊副隊長・雀部長次郎の一太刀のシーンです。

 卯ノ花さんは戦闘狂として戦いへの愉悦を抑えきれない蛮族っぷりが最高でしたし、雀部は山爺の"右腕"としての役目を果たしつつ、あくまでサポートに徹するという彼らしさが全面に出ていて最高でした。このシーンがあるからこそ、滅却師によって雀部の卍解が弄ばれたと知った時の山爺の激昂があるんですよね。1000年以上も自分に付き従ってくれた部下の想い、僕たち若輩には推し量るに余りある。

 

2.黒崎一護の尸魂界到着と、朽木白哉との会話

 

 アニメ本編ももちろんやばかったです。

 山爺の身体がユーハバッハによって粉々にされるシーンは原作以上の恐怖と迫力を感じましたし、滅却師によって尸魂界が蹂躙されていく様は強い絶望を抱きました。

 

 ただ!ただですよ!その中でも特にやばかったのは、やっぱり黒崎一護と朽木白哉の会話シーンです。

 キルゲの檻から脱出して尸魂界に駆けつけた一護と、エス・ノトに敗れ死が迫っている白哉。

 本来死神の世界に関わることなどないはずだった一護に「尸魂界を護ってくれ」と涙ながらに頼む白哉のやりとり、一護からの台詞はほぼなくて白哉が淡々と語る構図ではあるんですが、だからこその重さというか、深さがあるんですよね。

 一護の身体に触れる雨粒が彼の霊圧の"圧"そのもので蒸発していくカットは、一護の爆発する激昂が表現されてて最高でした。さっきから最高しか言ってませんね。

 

 で、特にこの描写でグッときたのは、尸魂界に着いた一護が"あえて"白哉の元に駆けつけているように描かれている点です。尸魂界に辿り着いた一護は、滅却師に蹂躙された地上を見渡して、そこから瞬歩で白哉のところに移動してるんですよね。

 かつて敵同士として刃を交え、藍染相手に共闘した一護だからこそ、消えかけている白哉の霊圧を察して駆けつけたのかな、と。

 本来なら真っ先にユーハバッハを討ちに向かいたいと思っているはずの一護が白哉の元に駆けつけるの、本当に熱い。良すぎる。作画も神だった。

 

3.黒崎一護vsユーハバッハのアニオリ

 

 原作では割と一方的にユーハバッハに圧倒されすぐに終わってしまった一護とユーハバッハの初戦。ここもアニメ化にあたってかなり盛られまくっていて最高でした。

 劇場版さながらの作画でヌルヌル動く戦闘シーン、何やら聞いたことのないユーハバッハの新技が出てきて「何それ知らない知らない」と画面に向かって叫んでいました。本当に唐突に新技とか新カットを放り込んでくるの、心臓に悪すぎるんですよね。

 

 あと、ここの戦闘シーンで天鎖斬月がかなり刃こぼれしているのが如実に描かれていて、このあとハッシュバルトに折られてしまったことへの説得力が増しているように感じて良かったです。

 尸魂界の惨状、ユーハバッハから語られた自身の出生の秘密の告白によって霊圧が乱されていたから、というのもあると思いますが(過去に一護は霊圧の"揺らぎ"によって剣八に斬月を折られていましたね)戦闘によって天鎖斬月が摩耗していた、という方向からの解釈が加えられていて、細かいところながら「スゲェ〜」となりました(小学生)。

 

 先週の第6話、山本元柳斎重國vsユーハバッハの戦闘と今回の作画を見てBlu-rayを買おうと固く決意しました。

 

4.スペシャルEDで再度描かれた"初代護廷十三隊"の"順番"

 

 えっとですね、物事には"限度"というものがあると思うんですよ。

 「これ以上やったらいけない」とか、「それは流石にやりすぎ笑」みたいな、せめて受け手が処理できる量の情報にしてほしいというか、ファンサービスをするにしてもせめて受け手の脳を焼かない程度にしてほしいというか、まぁ言ってしまえば"嬉しい悲鳴"なわけですね。

 

 特にこの第7話はOP前の初代護廷十三隊、一護の戦闘シーンの追加と、ファンとしては充分すぎるというか、いやこの時点で処理できる情報の上限を超えていたので正確に言えば勘弁してくれという状態(褒め言葉)だったんですが、これで終わらないのがアニメスタッフと久保帯人先生でした。

 

 

 

 

す、スペシャルED〜〜!(´;ω;`)

え、今何が起きているんですか。

僕らはこれを無料で観ていいんですか。

どこにお金を払えばいいんですか。

アニメスタッフは年収3000万円くらい貰ってください。

 

 

 EDのイントロの時点で既にいつものEDと映像が異なっていたので「ん?」と違和感はあったのですが、いきなり初代護廷十三隊の描き下ろしイラスト付きのスペシャルEDをお届けされて、僕は「えぇ〜〜何それ聞いてないし知らないけどカッコ良すぎる(´;ω;`)」と普通に泣いていました。テレビの前で。一人で。深夜に。

 

 「いかがでしたか?」じゃあないんですよ。受け手の処理能力を考えてくれ。ただでさえこっちは月曜発売のジャンプに突然初代護廷十三隊のイラストが掲載されて困惑と絶頂を繰り返していたのに、それが解禁された日のアニメでまさかこんな演出するなんて誰が思いますか。あと視聴者が全員ジャンプを読んでいる前提で話を進めるの、ファンへの信頼度が高すぎるのでやめてもらっていいですか(大歓喜)

 

 完全に放心状態で、与えられる情報の濁流で気持ちよく溺れることを選択した僕はもう何も考えられていなかったんですけど、屈強な精神を持つ世のオタク達はちゃんと映像を見て考察していたようでびっくりしました。

 なんでもこの初代護廷十三隊の隊長達が描かれた"順番"というのが、そのまま彼らの所属する隊なのではないか、というのです。

 根拠となるのは、一番隊隊長である山本元柳斎重國が1番目当時の十一番隊隊長であった卯ノ花八千流が11番目に描かれたから、というもの。

 もうほぼ確定みたいなものだろ、と思っているのですが、それにより様々な妄想・考察が膨らむの最高ですね。

 

 詳しくはジンさんという有名考察者の方が熱く熱く、僕の熱量の1500万倍くらいで語っていますので、こんなブログよりそっちを見てください。

 

 

 こんな感じで既に情緒が天元突破している僕ですが、気づいたらあらゆるデバイスの待ち受け画面が初代護廷十三隊のイラストになっていました。

 

 久保帯人先生、お願いですから彼らの名前くらいは教えてください……お願いします……

 

 

 多分この調子だと今後もガンガンアニオリが追加されていくと思うので、また情緒がぶっ壊れたらこうして早口長文ブログを書きます。

 

 それではまた。

 

 よしなに。