けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【感想】第170話『東京第1結界⑩』|伏黒恵、遂に完成した領域展開【呪術廻戦】

Hatena

 ども、けろです。明けましておめでとうございます。

 本当は元旦当日に別記事で新年の挨拶をしようと思ったんですけど新年早々仕事に追われていてそれどころじゃなかったのでこの出だしパートを新年の挨拶に当てたいと思います。

 昨年はブログを開設し、Youtubeを始め、色々と変化の多い年でした。

 飽き性の自分がこうして一つのことをこれだけ長く継続できているのも、ひとえにこのブログを訪れてくださる皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。

 

 そしてこれからもよろしくお願いします。

 

 というわけで無事文字数を稼ぐことに成功したので早速やっていきましょう、呪術廻戦感想回です。

 

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1.レジィの術式・再契象

1-1.レシート=売買契約

 

 遂に明らかになったレジィの術式。術式名自体は不明ですが「再契象」の台詞と共に顕現するレシートの中身。

 これまでの描写の数々からレジィの術式は「レシートの中身を再現する」だと思っていましたが、まぁ8割方当たっていたと考えていいでしょう。

 

 より正確には「契約の再現」がその能力の根幹であり、これまでの戦闘はそれらを使って攻撃していたようです。

 つまりレジィの術式は、「契約」が確認できるものであればなんでも再現可能といえます。今回レジィは「2泊3日の温泉旅行」という無形のサービスまで再現してみせたので、能力の幅はかなり広いといえます。

 

 ここで注目したいというか、一応言及しておくと、「レシート」や「領収書」というのは「購入の証明」として手渡されるもので、それ自体が「売買契約の証明」であるということです。店でモノを買うというのは客と店の間で「売買契約」を結んでいるということなので、それが「レシート」という形になっている以上、レジィの術式の対象になるということです。

 

 個人的にこの術式、めちゃくちゃ欲しいです。

 「再契象」発動と同時に対象になったレシートが消滅している描写があるので「再現」は一回きりのようですが、それにしても一度購入したものをもう一度出せるってめちゃくちゃ強くないですか。

 

1-2.ツヤツヤたまご肌のおっさん

 

 ただそれを踏まえて一言。

 

 一体どこの誰がオイルトリートメント受けてツヤツヤのたまご肌になったおっさんのドヤ顔見たいんだよ!!!!!

 お肌のツヤツヤ具合がほんまに面白いし、その表情がまじで腹立つ(褒め言葉)。

 この使い方はめちゃくちゃ万能というか、本来なら「再契象」を発動するたびに消耗する呪力をこういうやり方で回復できるというのはそれだけでコスパがめちゃくちゃ良いんですが、その見せ方があまりにも面白すぎる。

 

 「おっさんがゆっくり温泉に浸かって体をほぐし、ぐっすり2日間休んだらこんな顔になるよ」っていうのを絵で見せられるの、本当に好きです。全国のレジィファンにとってはこの上ないサービスショット。

 

2.伏黒、三度目の領域展開

2-1.現実空間を転用する発想

 

「結界術ってのは難しいよな。いつまでたっても現実空間にスケールの異なる擬似空間を重ねる感覚がつかめない。

 だから、この体育館の空間をそのまま、俺の領域として転用する」

 

 という読者にこの上ないワクワクを与えるセリフと共に、見開きで描かれた領域展開「嵌合暗翳庭」

 渋谷事変で陀艮との綱引きで披露して以降なのでかなり久しぶりのお披露目になりますが、伏黒の「この体育館の空間をそのまま、俺の領域として転用する」という台詞から考えるに今回の領域展開は「完全な領域展開」だと考えられます。

 

 八十八橋での初披露の際は「不完全、不細工もいいとこだ」と自嘲していた通り、伏黒の領域は不完全でした。本来の領域は「空間を分断する結界術」であり、領域展開は結界の内外を完全に遮断します(伏黒以外の例外は宿儺のみです)。

 ただ伏黒はまだ領域展開を会得したばかりで、その技法に精通しているわけではありません。日車が領域展開「誅伏賜死」を用いていましたが、あれは日車が天才なだけです。

 つまり「結界術(≒領域)」というのは「既に形を持って存在している現実の空間の上から別の空間を重ね合わせる」という非常に高度な技術が要求されるということになります。この「空間同士の重ね合わせ」というのが伏黒の領域が不完全な理由であり、これまで二度披露した際はどちらも空間を閉ざしきることができていませんでした。

 

 それも、「体育館」という空間の大きさ・広がりが既に決まっている箱物があれば話は別です。既に空間の大枠が定められているのなら、それに沿って領域を出力し、既存のスペースの縁を空間分断の目安にすればいいわけなので。

 かくして伏黒恵は三度目にして遂に完全な領域展開を発動するに至ったわけですが、やっぱり領域展開はいいですね……ロマンがめちゃくちゃある……

 卍解、ギアセカンド、仙人モードなど、読者がワクワクする必殺技は数多くありますが、間違いなく「領域展開」もそれに含まれるカッコよさ・オサレさがあります。見せられると否応無しにテンションが上がるカッコよさ、流石すぎます。

 

2-2.背後に浮かぶ脊髄

 

 今回で三度目となる伏黒の領域展開ですが、不完全だった一回目・二回目と異なり、今回は伏黒の背後に何やら怪しげな物体が浮いています。

 ちょうど動物の脊椎、とりわけ頚椎と思しき骨格と、そこからモヤモヤと伸びる神経のような糸状の何か。

 これが一体なんなのか、めちゃくちゃ気になります。

 伏黒の新しい式神なのか、それとも既存の式神の部位の一部なのか。

 

 個人的にはこの「脊椎」はそれ自体が「伏黒の領域のイメージ」なのではないかと思っています。真人の領域展開「自閉円頓裹」「手」がイメージとして描かれていたので、伏黒の場合はそれが「脊椎(頚椎)」なのではないか、と。

 ただ、そうなると気になるのが「何故伏黒の領域のイメージは脊椎なのか」という点です。一瞬思ったのは「脊椎動物」かなと。伏黒の術式で召喚される式神はどれも脊椎動物なので、それらの共通点がイメージとして顕現している、と考えることはできそうです。

 

 ただ、そこから伸びる神経のようなヒモ状の物体や、暗くて見えづらいですが脊椎の前で結ばれている縄のようなものの存在は単に「式神達の共通点としての脊椎」だけでは微妙に説明がつきません。

 この点に関しては次週以降で別アングルでの描写があったり、伏黒本人から何かしらの説明があるのを待つしかなさそうですね。

 

 伏黒vsレジィもいよいよ決着が近そうですし、ここから先どのように物語が展開していくのか、めちゃくちゃ楽しみですね。

 

 

 今回はこの辺で。

 

 それではまた。

 

 よしなに。