けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【考察】劇場版呪術の主題歌King Gnuの『一途』の歌詞が切なすぎる【呪術廻戦】

Hatena

 ども、けろです。

 先ほど公開された劇場版呪術廻戦新トレーラー、皆さん見ましたか。僕はもう20回は見ました。

 

 端的に言って最高だったので何回も見れます。

 

www.youtube.com

 

 さて、今回はそのトレーラーの内容のうち、主題歌『一途』の歌詞に関して取り上げていきます。ちょっと内容が切なすぎたので。

 

f:id:kero_0441:20211105004152j:plain

 

1.一節目「最後にもう一度、強く抱き締めて〜」

 

「最後にもう一度、強く抱き締めて

 

 その後は何も要らないよ

 

 見えない未来も、消せぬ過去さえも

 

 新たな道では後悔はないよ」

 

 これ、最初に聴いた時は乙骨と里香ちゃんの歌詞なのかな?と思ったんですが、一部の歌詞が「乙骨と里香ちゃんの関係性」を指すものとしては少しテイストが異なるというか、どちらかといえば「夏油傑と彼が歩んだ道」を指していると考えることができそうだな、と。

 

 

 特に「見えない未来も、消せぬ過去さえも、新たな道では後悔はないよ」のくだりがまさにそれだなと。

 乙骨も確かに同級生をロッカーに詰める事件を起こすなど、「過去」に後ろ暗さを抱えています。ただ、それを「消せぬ過去」と評するのは少し行き過ぎというか、少なくとも乙骨本人はそれらの過去を「消せない罪」と捉えているとは思えないんですよね。

 

 これを「夏油傑の犯した罪」と考えるとしっくりきます。彼はかつて多くの非術師を手にかけ、呪詛師として高専側から処刑対象に認定されていました。それを指して「消せぬ過去」と称しているのであれば、言葉の重さとその中身が符合するな、と。

 

 その上「後悔はないよ」というのが、自分自身に言い聞かせているようにも聞こえるなと。夏油は自分の両親も手にかけ、そのことを「親だけ例外というわけにはいかないだろう」と言っています。でもそれって本来なら必要ないというか、「術師だけの楽園を作る」という目的に向かうために退路を断つための方便な気がするんですよね。夏油傑は優しい心の持ち主なので、自分の取った選択に対して「後悔はないよ」と言い聞かせているというか。

 

 なら「最後にもう一度強く抱き締めて」ってもしかして五条に対して言ってる……?そんなことある……?

 

 

 追記:公式の歌詞では「あなたで満ちれば」となっていましたね。この歌詞に関しては夏油と乙骨どちらの歌詞としても捉えることができそうです。乙骨であれば「里香が自分の中にいれば」、夏油であれば「五条との高専時代が思い出であり続ければ」とそれぞれ解釈できます。オタクは死にます。

 

2.二節目「最後にもう一度、力を貸して〜」

 

 続いて二節目です。

 

「最後にもう一度、力を貸して

 

 その後はもう何も要らないよ

 

 僕の未来も、この身体も

 

 貴女にあげるよ全部全部」

 

 これはもうなんていうか、ド直球に乙骨と里香ちゃんの関係性ですね。

 「最後にもう一度、力を貸して」は0巻の最後、立ちはだかる夏油傑を倒すために里香ちゃんに対して「僕の全部をあげる」と口づけし、彼女の力を解き放ちました。「その後はもう何も要らないよ」も、その時に乙骨が口にした「一緒に逝こう」という台詞を踏まえると納得ですね。

 

 「僕の未来も、この身体も、貴女にあげるよ全部全部」は………もう『純愛』ですね。一人の女性に対して文字通り「すべて」を捧げ、自分がこれから歩むであろう未来すら差し出すその覚悟、ほんまに人生何周目なんだ乙骨????

 

 

 みなさんお忘れかもしれませんが、当時の乙骨は高専1年生なんですよ。高校からの編入でダブっていることにはなっていますが、それでも16〜17歳の思春期真っ盛りです。

 

 

 思春期の少年が抱えるには感情がデカすぎねぇか????

 

 

 0巻読むたびに思っていることなんですが、マジで乙骨の感情が特大すぎて眩しいです。僕たちはそんな10代を過ごしてないんですよ。

 

 

 歌詞の考察に関しては現時点では耳コピのものになるので、公式からフル版の発表があり次第随時更新していきたいと思います。

 

 

 それではまた。

 

 

 よしなに。