ども、けろです。
皆さんは「シュレディンガーの猫」という量子力学の分野における思考実験をご存知でしょうか。
かいつまんで説明すると「観測するまで複数の事象が重なり合って存在している」とする説のことで、名前のかっこよさも相まって厨二病各位には馴染み深い言葉だと思います。
漫画『ヘルシング』にはこれに着想を得たキャラクターが登場したことも、漫画ファンの中には有名かもしれません。
さて、ジャンプ36・37合併号掲載の呪術廻戦第154話にて、「星綺羅羅は男である」というとんでもない事実がパンダの口から明かされました。
僕はこの事実に打ちのめされ、完全に情緒が狂ってしまったんですが、多分同じ気持ちになっている方も多いのではないでしょうか。だってあんなに可愛くてかっこよくて「私が金ちゃんの今カノよ」みたいな顔しておいて、「実は男でした〜!」って、チャンネルがーどまんでも見ないドッキリですよ。
メンタルを完全にやられ、夜しか眠れない生活を送っていたある日、僕はふと気づきました。
綺羅羅ちゃんが男って、確定してなくね?
と。
だって「綺羅羅が男」という情報はパンダがその口で言っているだけのことであって、僕たち読者はまだ綺羅羅ちゃんにおちんちんがついているかどうか目で見て確認したわけじゃないじゃないですか(そんなもの確認するな)。
つまり、つまりですよ。
「僕たちが綺羅羅ちゃんのおちんちんを目にするその時まで、彼女が男なのか女なのかは重なり合って存在している」ということなんですよ(?)
今回僕はこれに「シュレディンガーのおちんちん」と名前をつけ(つけるな)、「星綺羅羅が女性である可能性」について徹底考察、もとい現実逃避していこうと思います(シュレディンガー博士本当にごめんなさい)。
というわけで随分のキモい出だしで完全に読者数を減らしにかかっているわけですが、早速やっていきましょう、呪術廻戦考察回です。
※出だしの時点でかなりキモいオタクですが、これ以降「おちんちん」以上の下ネタは出ませんのでご安心ください(?)
1.綺羅羅ちゃんがパンダに嘘をついている
まずはこれが可能性としては一番大きいでしょう。
そもそもパンダが認識している情報が誤っているという可能性です。
ただその場に居合わせた伏黒も「きらら…?もう一人の3年って男でしたよね」と確認していることからも、「3年生は男が2人」という情報が高専側に共有されていると考えた方が良さそうでしょう。
となると綺羅羅ちゃん本人が高専入学時に嘘を吐いているとすれば、彼らが誤って認識したとしても不思議ではありません(ありませんよね?)
一応それっぽい理屈を作中から頑張って引っ張り出すと、呪術廻戦の世界では「術師は女だという理由だけでナメられる」というのが京都校の西宮桃の口から語られています。
そう考えると、高専に入学した綺羅羅ちゃんが「女だとナメられるなら、いっそのこと男性を騙った方がいい」という理由で性別を偽っていたとしてもおかしくはないでしょう。その上でクラスメイトであり仲の良い秤には本当のことを告げている。
どうでしょう、綺羅羅ちゃんが女性である可能性がグンと高まったのではないでしょうか。
※じゃあなんで男装してないんだよというご指摘はクリティカルヒットなのでやめてください。
2.パンダが観測した時点では男性だった
次にこの点に関してです。つまり「パンダの言っている情報それ自体は間違ってはいないが、現在の綺羅羅ちゃんには当てはまらない」という可能性です。
彼女がトランスジェンダーであるとして、入学時(≒パンダと出会うまで)は「男性」として生きてきたとするなら、パンダの認識が「綺羅羅=男」で止まっていてもおかしくはありません。なにせ秤はパンダ達が1年生の12月に起きた百鬼夜行で停学を食らって高専には顔を見せていないので、同時期から綺羅羅ちゃんが彼と行動を共にしていたとするとパンダがそれ以降綺羅羅ちゃんに会っていないことにも説明がつきます。
これに関しては以下の2点に分けて考えていきたいと思います、
2-1.性転換手術を受けた
まずは一番シンプルに、綺羅羅ちゃんが高専から離れた後に性転換手術を受けたパターンです。
この場合、綺羅羅ちゃんは「元から女性だったが偏見を恐れてその事実を伏せていた」ということになり、高専から離れてようやくありのままの自分になることができたわけですね。
そう考えるといつからあのめちゃくちゃナイスバディだったのか気になるところですね。高専3年生の過去回想が読みたくなってきます。停学後の秤が渋谷事変まで何をしていたのか、とかね。
2-2.術式により性別が変わった
上記の補足的になりますが、性転換手術というのは実は結構ハードルが高いです。ホルモン治療を受けたり長期間の治療が必要だったり、パパッと受けられるような代物じゃないんですよね。
それじゃあどうするのか、という点になるんですが、呪術廻戦の世界には「術式」という便利な代物があります。言い換えれば「世の中の物理法則に介入できる装置」が存在している、というわけです。
例えば影を操る、血液を操る、物体を引き寄せたり弾いたりする等は、「術式だから」と言われれば納得できますが我々の世界の物理法則には反しています。
そう考えると、「触れたものの組成を作り替える術式」があったとしても不思議ではありません。「性別を組み替える」だと用途が限定的な気がするので、少し抽象化するなら「生物・無生物問わず、触れた物体の組成・形状を自在に作り替える術式」でしょうか。
わかりやすく言い換えるなら「錬金術のようなもの」です。鉄塊を作り替えて剣の形状にしたり、水を水蒸気に変えたり等、「元からあるモノを別の形に組み替えること」が可能なのであれば、「肉体の性別を組み替えること」も可能だと考えて良いかもしれませんね。
これが可能だとするなら、パンダが出会った時には「男性として振る舞っていた」が、「現在は身も心も女性である」という風に変化したことに合理的な説明ができます。
これらの疑問点、僕らが縋っている微かな希望については作中で語られるのを待つしかないというのが現状ですが、これ語られる日は来るんでしょうか……?
パンダも伏黒も、綺羅羅ちゃん本人と邂逅してもそのビジュアルに全く疑問を抱いていなかったので、このままスルーして物語が展開しそうな気がしてなりません。
芥見先生にはどうにか本編で触れていただくか、それが叶わないならファンブック第二弾で綺羅羅ちゃんの性別とあの容姿に至った経緯、あと綺羅羅ちゃんの胸の谷間の圧倒的膨らみと秤との関係についてガッツリ触れて欲しいです。まじで。
以上、綺羅羅ちゃんが男の娘であるという事実を受け止めきれていないオタクの心の叫びでした。
それではまた。
よしなに。