けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【感想】第139話_乙骨くんが完全に魔王な件について【呪術廻戦】

Hatena
 ども、けろです。
 というわけで早速やっていきましょう、感想回です。
 
 以下目次です。
 

1.脹相と虎杖のやりとりが唯一の癒し

 冒頭は橋の上で呪霊をおびき寄せる虎杖から。
 この脹相の「まさに鬼神!」という独白、以前五条が両面宿儺のことを「仮想の鬼神」をリフレインさせる皮肉な演出ですよね。術師として歩んでいたはずなのに、手にした力も他己評価も、どんどん宿儺に近づいてるというのが本当につらい。
 この後の「流石俺の弟だ」「まだ言ってんの?」のやりとりだけが今週唯一の救いでした。まさか脹相が癒しポジションになるとは思ってなかった。前に虎杖の肝臓破壊してたし。これだけ人物関係図が複雑になっていてドロドロとしているのに、脹相だけはただのお兄ちゃんで平和。まぁ一般人虐殺したことを踏まえると罪と罰の原則から考えてもロクな死に方しなさそうではありますが。
 

2.直哉のテンポが速すぎる

 直哉くん、ちょっと渋谷に到着するの早すぎませんか。先週「東京行くわ」みたいな感じだったのに、今週ではもう東京に着いてる。まぁ確かに作中での時間軸は明かされてませんが、メタ的に考えると主人公と敵キャラの邂逅が早すぎる。まだ新章始まって数話しか経ってないんですが……
 体感で言うなら、最初の村を出た勇者が次の街に向かう道中で中ボスに出会うくらいのスピード感。え、これもしかして新章すぐ終わるんじゃ?って思わされます。
 もっとこう、釘崎&真希の生死とか壊滅後の東京の様子とか当主不在で混乱する五条家とか、逆に虎杖を追う乙骨の心象とか禪院家の事情とか、そういうのを描いた末の邂逅じゃないの??!!!という思いです。これは最上位の誉め言葉。
 おまけに直哉が戦闘に入るのも早かったし、術式らしきものを使用するのも早かった。この調子でいくと死ぬのも早そうだけど、読者人気高くなりそうなキャラだから色々と掘り下げてほしい……
 

3.乙骨くん登場が完全に魔王降臨

 と思っていたらまさかの乙骨も参戦。「ぬるり」の効果音と「五条先生…?!いやもっと不気味な……」という虎杖の反応がどう考えても味方陣営に対して使われるものじゃないんですが。
 おまけに立ち振る舞いと「なんだ、一人じゃないのか」と表情の全部が完全に魔王のそれ。1年間でどんな地獄を経験したらあの純真でおどおどしてた16歳がこんなに変わり果ててしまうのか。魅力は増したけど読者の心はバキバキになりそう。
 
 これ、来週早速乙骨vs虎杖が始まるんですかね。となると脹相は虎杖側なので乙骨に対峙しそうだし、そうすると直哉の立ち位置がちょっとわからなくなりそう。
 というのも直哉は確かに虎杖殺害という目的では乙骨と共通していますが、それ以外の価値観(特に女性呪術師に対するまなざし)が根本から違うので、直哉が不用意に真希の悪口言って乙骨の地雷を踏みぬくと、地獄の三つ巴が展開されてしまう気配があるんですよね。直哉は地雷原の上でタップダンスを踊っているキャラなので。読者的にはそっちのほうが面白いからいいんですが、来週で誰が死んでもおかしくないのが本当に怖い。
 
 
 
 今週で特に気になったのは脹相と虎杖との会話で出てきた虎杖の父親に関する発言と、それに対する虎杖の表情ですね。これは後日考察記事にしたいと思います。あとは直哉の術式でしょうか。父直毘人と同じ投射呪法なのか、それともそれとは異なる術式なのか。
 個人的に気になったのは、直毘人のコマ送り移動とは異なり、ほぼ瞬間移動のように地点を移動している点ですね。光の反射を利用しているのか、あるいは自身ではなく周囲の時間経過を操作する類の術式なのか。
 
 感想はこれくらいにしておくとして、また考察していきます。
 
 それでは
 よしなに。