けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【感想】第142話_お兄ちゃーーーーーんッ!!【呪術廻戦】

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 ども、けろです。

 毎週恒例のジャンプ感想回、早速やっていきましょう。

 

 

 

1.兄としての脹相、弟としての直哉の対比

 

 もう直哉の登場はこのためだけだったんじゃないかと思うほど鮮やかで綺麗な対比でしたね。

 脹相は長兄として常に後ろを歩く弟たちの手本であり続けようとし、それが彼の矜持でした。

 「兄が道を謝ったなら弟はその道を避ければいい、兄が正道を歩んだのなら弟は後をついてくればいい」はその矜持を体現した台詞であり、彼の信念の強さを感じました。

 初登場のイメージとは一転、完全に優しく強いお兄ちゃんとしてのポジションを確立させてきた。

 

 この「兄としての矜持」、奇しくもBLEACHの主人公・黒崎一護と同じなんですよね。

 彼の物語序盤での名言に「兄貴ってのがどうして先に生まれてくるか知ってるか?後から生まれてくる弟や妹たちを守るためだよ」というのがあります。一護にとっても「兄」というのは弟たちの先に立ち、導くための存在というわけで、それが脹相とも被るというかリフレインしました。

 

 それに対し、直哉というのはどこまでいっても兄という存在を見下しており、「弟よりデキの悪い兄なんか居る意味ないやろ」と侮辱しています。逆に言えばデキがいい兄だったら彼なりに尊敬していたのかなぁとか考えてしまいますが、彼のことですから「なまじデキがいい兄が居ると邪魔やねんな、俺が当主になれへんやん」とか言いそうです。

 

2.お兄ちゃんの意地

 

 投射呪法を駆使する直哉に対して赤血操術を全開にし立ち向かう脹相

 血を煙幕のように展開し、その奥から「苅祓」を飛ばし、それをブラフに「百斂」で血液を圧縮し、超新星を炸裂させて直哉を倒しました。

 

 単行本12巻あたりでは戦闘経験が浅いと言われていましたが、伊達に150年間自分の術式と向き合ってきてないですね、術式を使った搦め手は段違いに上手い。

 直哉はこれを「穿血」だと読んで動いたようですが、「超新星」は彼オリジナルの技なので完全に不意打ち。

 お兄ちゃんの意地を感じさせた一戦でした。

 

3.魔王乙骨、背後からの臨戦

 

 死亡フラグを回避した!!と思ったらその後ろからぬるっと現れた、魔王乙骨

 あなたが片手で引きずってるその彼、体重80キロくらいあるんですけど。

 

 振り返った脹相をワンパンでダウンさせるの、不意打ちとはいえ強すぎません?

 

 登場の仕方も背後から音もなく現れるし、完全に魔王というか闇の雰囲気を纏ってる。

 先週の終わり方が意味深だったので個人的には乙骨は味方じゃないかと思っているんですが、彼の真意が語られるまでは安心できません。

 

 次週がどういう展開になるのかちょっと読めませんね。

 虎杖は死亡か瀕死、直哉は超新星をモロに喰らって(脹相の血液の毒性により)しんどそう、脹相もダウンしているので、この状況で乙骨とまともに戦える戦力はいなさそう。

 

 となると宿儺登場か伏黒現着あたりが物語を動かす上で必要になってくると思うんですがどうなんでしょうか。

 

 

 個人的には「辛そうですね直哉さん」のセリフが、「まぁ僕は辛くなかったですけど」っていう副音声が含まれているような気がしてツボでした。

 

 

 そんなわけで来週を楽しみに待ちましょう。

 

 それでは。

 

 よしなに。