ども、けろです。
2023年ですね。休み明けの仕事初めは本当にやる気が1ミリも出なかったので休み過ぎるのも考えものだなぁと思いつつ、そもそも働かなければこんなことで悩む必要もないのでは?と思い至ったので新年も元気に社会不適合です。
というわけで、年末から年明けにかけて怒涛の展開が続いている『呪術廻戦』ですが、ここで今一度その作中で「最強」の名を冠す4人の術師、特級術師についてそのプロフィールと術式について振り返っていこうと思います。
というわけでやっていきましょう、呪術廻戦解説回です。
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0.はじめに〜特級術師の条件〜
まず大前提として、そもそも「特級術師」の条件をおさらいしておきましょう。
作中での術師の昇級は、他の術師からの推挙とその後の任務の成否によって決定されるというのが基本の扱いとなっていますが、特級術師については恐らくですがそれらの正規ルートで等級が決まるわけではないと思われます。
そのことが第203話「血と油②」で仄めかされました。
脹相をボコった羂索の口から語られた「特級」の意味、それは「単独での国家転覆が可能であること」でした。
これは後述する特級術師達の能力を知ると「まぁ確かにこいつらなら国家転覆できるよなぁ」と納得できるので、これから彼らのことを国家転覆ニキ(ネキ)と呼ぶことにします。
1.夏油傑
まずは0巻で乙骨達の前に立ちはだかり、過去編である玉折・懐玉編では五条と袂を別った1人目の国家転覆ニキ、夏油傑。
有する術式は「呪霊操術」。
降伏した呪霊を取り込むことで自身の駒として使役する術式、等級換算で2級以上の差があれば無条件で取り込むことができるという壊れっぷり。
0巻では東京、京都に1000体ずつの呪霊を放ったことに加え、乙骨相手に極ノ番「うずまき」に4461体の呪霊をぶつけましたから、6000体以上の呪霊を取り込んでも特に身体面への負担はないように見えます。
その上夏油は取り込んだ呪霊の持つ能力を全て把握しているとかいうぶっ壊れ能力も持っていることが明かされましたから、対峙した相手からしてみれば6000体以上の呪霊を相手にする必要がある上、1級〜特級呪霊の持つ強力な術式を攻略したとしても別の術式を持つ呪霊を無数に繰り出されるとかいうクソゲーが待ち受けています。
確かに夏油がその気になれば、無限に近い手数&軍隊もドン引きする戦力で人々を襲わせることができますから、そりゃ単独で国家転覆くらいできるよね、となります。
2.五条悟
2人目の国家転覆ニキは作中最強と称される五条悟。
有する術式は「無下限呪術」
能力の詳細は「無限」を操るという概念的なもので、作中でも無類の強さを発揮しています。
無下限呪術については過去に解説記事を書いていますので、詳しくはそちらをご覧ください。
kero-entame-channel.hatenablog.com
無下限呪術は強力な術式ですが、原子レベルでの呪力操作が求められるためそれ単体では使いこなせず、五条ほどの強さは発揮されません。
五条が最強たる所以は、無下限呪術に加えて呪力の流れを感知する特殊な眼、「六眼」を発現している点にあります。
六眼がどういった条件で発現するのか、同じ時代に複数人に発現することはあるのかといった点については現時点では判明しておらず、天元との関係についても謎に包まれたままです。
この辺りの設定についてはいつか語られてほしいと思いますが、そんな無下限呪術と六眼を併せ持つ五条と戦う相手は夏油以上のクソゲーを強いられることになります。
まず触れない。
五条が常時発動しているニュートラルな無下限術式は、対象が五条に近づけば近づくほど速度が減退し、五条に触れることができません。
その上「術式順転・蒼」では強力な引力によって吸い寄せられますし、「術式反転・赫」は強力な斥力を発生させるため吹き飛ばしによるダメージを喰らいます。
仮にそれらの術式をなんとか看破したとしても、その先に待ち受けているのは虚式「茈」と領域展開「無量空処」。
前者は仮想の質量を放つことで特級呪霊・花御の半身を消し去り、地層が見えるほど地面を深く抉る威力を持っています。そんな範囲攻撃をほぼノーリスクでぶちかませるの、MP無限の魔王と戦わされると思ってください。
加えて領域展開「無量空処」は対象の知覚に無限回の作業を強制させるもので、知覚能力の限界を超えてしまうため相手は何もできなくなってしまいます。
その上これが領域内では必中なので、相手を領域に引き入れた瞬間勝利が確定します。五条は現在封印されていますが、封印に臨んだ羂索もこの領域対策はかなり念入りに行っていましたね。
ラスボス級の羂索がここまで対策をしてやっとなんとかできる五条悟、やっぱり国家転覆界隈のトップランナーです。
3.乙骨憂太
国家転覆ニキ、3人目は乙骨憂太です。
0巻の主人公であり、術師になって1年以内にも関わらず特級術師・夏油傑に勝利する強さを誇る優男。特級過呪怨霊・祈本里香の解呪後には一時的に4級に降格しましたが、すぐに特級に返り咲く才能の塊。
その正体は日本三大怨霊の一人、菅原道真の子孫であり、五条を上回る呪力総量の持ち主。
有する術式は「模倣」。
どう考えても味方サイドに与えていい類の術式ではないんですが、これにより乙骨は実質リスク無しであらゆる術式をコピー可能です(作中で判明している限りでは、コピーによる身体的リスクはなさそうです)
その上5分間という制限付きではあるものの「リカ」の完全顕現、術式の使用、「リカ」からの呪力供給を受けることができます。
「リカ」は仙台結界で無類の強さを誇っていた烏鷺・石流の2名を圧倒する力を持っているほか、呪具のストックも可能なようで、乙骨専用の四次元ポケットだと思っていただければ問題ありません。ずいぶん凶悪なのび太くんとドラえもんですね。
おまけに乙骨は当然のように領域展開も会得しており、その能力の詳細は(領域がすぐに崩壊してしまったため)明らかになっていませんが、攻守ともに隙がない万能型の国家転覆マンです。
破壊力や殲滅能力だけでいえば先述の夏油・五条には一歩劣りますが、その手数の多さ、「リカ」接続時の瞬間的な馬力の高さについては十分クソゲーの部類であり、お出しされた術式を攻略したと思ったらすぐに別の術式を繰り出されるという実質無限択を常に提示される無理ゲー。
しかも死滅回游時点ではまだ術師になって2年も経っていないというのだからマジでコイツが味方で本当に良かったと思わされます。
渋谷事変後に乙骨がバキバキの形相で再登場した際はTwitterで「乙骨帰って」とコールされていたのが懐かしいですね。
4.九十九由基
国家転覆ネキ最後の1人、九十九由基。
長らくその実力が謎に包まれていた九十九でしたが、羂索との戦いの中で遂にその術式が明らかになりました。
有する術式は自らに仮想の質量を与える「星の怒り(ボンバイエ)」
その上付与した質量の影響を九十九本人は受けないため、例え何百キロ質量が増えようとその速度は一切落ちないというのがなかなかに凶悪です。
そんな九十九の「星の怒り」ですが、付与した質量が一定の密度を超えると九十九も影響を受けるようで、作中では自分自身に無限に質量を付与し続けることで自らを人工のブラックホールに変質させるという離れ業を見せました。
自分自身をブラックホールにするという点では自滅覚悟の道連れ技ですが、人間が自力でブラックホールを生み出せるのはどう考えてもヤベェというか、それは人に許された領域を超えているだろうというツッコミが止まりません。
まぁそんな攻撃を受けてもなお生還した羂索も充分おかしいんですが、単純な個としての戦闘力でいえば五条に次ぐ強さなのではないかと思っています。
呪霊操術で放たれた特級呪霊すら一撃で屠る破壊力と、領域展開による攻守両面の補強。単純な火力で言えば作中トップクラスのゴリラであり、こんな奴に鍛えられたら京都校の東堂も顔に大きな傷を負うよね、となります。
こうして見てみると、国家転覆ニキ・ネキ達は敵として相手をするにはあまりに凶悪というか、タイマンで戦った間違いなく勝てないぶっ飛んだ強さだということがよくわかります。
京都校学長・楽巌寺は「特級は斜めに外れた存在」と評していましたが、作中で登場した1級術師と比べると(1級の時点で作中世界では充分上澄みであるにも関わらず)異次元の強さです。
久しぶりの解説記事、フランクな口調で書くとスラスラ書けますね。
こんな感じで新年もゆるりと解説・考察記事を書いていこうと思います。
それではまた。
よしなに。