けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【感想】第184話『東京第2結界④』|400年前の術師・鹿紫雲一参戦!【呪術廻戦】

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 ども、けろです。

 ええ、わかっていますよ。「お前ブログ更新サボってただろ」と。

 サボっていたわけではありません、ちょっと色々と忙しくてつい更新が滞ってしまっただけです。断じてサボっていたわけではありません。

 

 なんなら先週分の感想記事も投稿できていませんが、先週に関しては週刊少年ジャンプにあるまじきパチンコだけで1話分消費する回だったので、更新できていなくてもいいかな……と自分に言い聞かせています。

 

 というわけで二週間ぶりにやっていきましょう、呪術廻戦感想回です。

 

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1.400年前の術師、鹿紫雲一の参戦

 

 パンダがパンダになりすます、というシュールギャグ、個人的にはめちゃくちゃ好きです。本人がいたって真面目にふざけた発言をするの、読み手がついクスッとなってしまう良さがありますよね。

 まぁパンダは作中で紹介される時も「パンダ」と紹介されていたので、「パンダはパンダじゃないのか?」と言われれば「パンダはパンダです」となるので、じゃあ「パンダがパンダになりすます」というのは、パンダは元からパンダなのでそもそも成立しないのではないかと(ゲシュタルト崩壊)。

 

 秤とはぐれてしまったパンダの目の前に現れた400年前の術師、鹿紫雲一

 400年前というとちょうど乙骨と激闘を繰り広げた石流と同じ時代の術師ですね。時代区分で言うと江戸時代になるので、恐らく呪術廻戦の世界では平安時代に次いで江戸時代もまた呪術による動乱の時代だった可能性があります。

 平安時代は貴族が栄華を極めた時代でしたが、江戸時代は武士である徳川家が治めた時代でもありました。そこら辺の違いももしかしたらあるのかもしれませんね。

 

 強者との戦いを求め、宿儺を探している鹿紫雲。宿儺は1000年前の人間であり、受肉したのは現代になってからなので、そう考えると鹿紫雲は一度目の人生で宿儺と直接会ったことはなく、あくまで伝聞や伝承といった形で「呪いの王・両面宿儺」の存在を聞いていたと考えられます。

 ちなみに余談ですが僕は鹿紫雲のビジュアルが最the高に好きです。ちょっと中性的な見た目に下卑た悪辣さというか歪んだ笑みを浮かべるキャラクター、性癖のど真ん中すぎる。

 

 100点を獲得し<総則>を追加するほどの実力を持った術師の本格参戦、彼は敵なので肝が冷える展開なわけですが、読者としてはめちゃくちゃアツいなとワクワクします。

 

2.防御不能技同士のぶつかり合い

 

 鹿紫雲と戦闘に入ったパンダ。

 鹿紫雲の呪力は電気と同様の性質を持っているようで、パンダは「伏黒の「鵺」と同じ」と独白しています。

 

(©︎芥見下々『呪術廻戦』集英社)

 

 呪力を電気に変換しているのではなく、呪力そのものが電気に似た性質を持っている、というのはなかなか面白いというか、新しい情報だなと思いました。いよいよ無尽蔵なエネルギー源が爆誕してしまう。

 

 要は触れるだけで相手を痺れさせ行動を鈍らせる特効持ちということで、パンダもゴリラモードに変化。同じく防御不能の一撃である「激震拳」を繰り出すわけですが、それを意に介さない鹿紫雲はパンダの腕を破壊し、続く連撃でパンダをボッコボコに。

 

 この展開は少し予想外というか、いやまぁ呪いの王である宿儺と戦いたがる戦闘狂の時点で相当な強者であることは予想できてはいたんですが、パンダがここまで手も足も出せずにボコボコにされるのはびっくりしました。

 (と同時に0巻から数えるとパンダの戦績が思ったより低いことに気づいて悲しくなりました)

 

3.パンダ第3の核、顕現

 

 「俺のお姉ちゃんはシャイガールだから、目が合った奴はみんな、照れ殺しだぜ……!?」

 

 そういうと大きく肥大化するパンダの頭部。

 明らかに体の大きさに対して不釣り合いなほど巨大化したその姿は、これまでずっと謎に包まれていたパンダ第3の核。

 その正体については今回も明かされずじまいでしたが、大きく肥大化した頭部にツノのような形状が付随していることから、お姉ちゃん核のモチーフはサイやトリケラトプスのような大型動物である可能性がありそうですね。

 

 鹿紫雲に追い詰められたこのタイミングで発動したということは、お姉ちゃん核にはこの状況を打破できるだけのポテンシャルがあると考えられます。果たしてどんな能力なのか。

 

4.大気を裂く迅雷

 

 と思っていたら次の瞬間には鹿紫雲の雷撃が貫いていました。マジで??

 

 ここの「電荷分離」の説明も難しいんですよね。僕は文系なので。。。。

 軽く調べてみたんですがそれらしい解説記事がなかなか見つからず、なんとなくのロジックはわかるものの他人に説明できるほど落とし込めていない、というなんともモヤモヤする状況となっています。

 

 一応頑張って解説すると、鹿紫雲のこの攻撃は「雷が地面に落ちる現象」と同様のものを意図的に引き起こしていると考えられます。

 雷が地面に落ちるというのは、雲中で発生した電荷(物質が帯びている電気の量のこと。電気現象の源です)が地面の電荷に誘導されて発生します。

 

 雲中で電荷が発生するってどういうこと?と思われるかもしれませんが、雲というのは細かな水や氷の粒でできたもので、積乱雲のような対流現象が強く発生する雲の中では氷の粒同士がぶつかり合っています。その際に発生した静電気のうち、マイナスの電気は雲の下へ、プラスの電気は雲の上へ移動します。

 

引用元:https://kaminaritaisaku.hiraishinkouji.net/summer_and_winter_thunder/

 

 で、そのマイナスの電荷に引き寄せられる形で地面にはプラスの電荷が移動し、性質としてはプラスになっていくわけです。

 空気は本来絶縁体で電気を通さないのですが、雲中と地面に蓄えられた電荷が一定量を超えて「放電」という形で地面に落ちます。これが「落雷」の簡単なメカニズムです。

 

kaminaritaisaku.hiraishinkouji.net

 

www.dinnteco.jp

 

 ちなみに落雷は日本では夏場に多く発生します。もちろん冬場にも「冬季雷」と名称で知られる現象は発生しますが、頻度でいうと夏場の雷が圧倒的に多いです。

 これは夏場は日射によって地面が暖められ、積乱雲が成長するためのエネルギー源となる強い上昇気流が発生しやすいためです(前の部署で身につけた知識)。

 

 

 話が逸れてしまいましたが、要するに鹿紫雲はこれと同じ現象を人為的に引き起こしています。

 打撃の際に相手にプラスの電荷を付与し、自身が持つマイナスの電荷を誘導する。つまり上の図に当てはめると鹿紫雲が「雲」、パンダが「地面」の役割を担っているわけです。

 

 落雷の速度は秒速数百キロから秒速十万キロ。人間がどうこうできるような速度ではない、まさしく疾風迅雷と呼ぶに相応しい一撃。これを意図的に繰り出せるんだからマジでチートですよ鹿紫雲。近接戦闘で相手に一度でも触れれば電気で痺れさせて行動力を奪い、そこに不可避の一撃を叩き込む、まさに反則級の強さ。

 

 雷に全身を貫かれたパンダがこれにどう立ち向かうのか。それともパンダは退場し、秤が合流して新たな戦いになるのか。死滅回游が始まって以来の衝撃の展開、めちゃくちゃ続きが気になります。

 

 

 今回はこの辺で。

 

 

 それでは。