ども、けろです。
好きな四字熟語は「不労所得」、好きなラブコメは『いちご100%』、好きな春アニメはSPY×FAMILYです。
というわけでやっていきましょう、アニメSPY×FAMILY感想回です。
ちなみにこの記事は前回に引き続き、SPY×FAMILY完全初見の僕が1回観たアニメを好き勝手に話すだけの記事となっています。
妄言、妄想、トンデモ考察のオンパレードとなっていますので、そういうのが苦手な方はブラウザバックでお願いします。
前回の記事は下記リンクからどうぞ。
kero-entame-channel.hatenablog.com
そんなわけでアニメ第2話の感想、やっていきます。
1.ヨルが可愛い
前回も似たようなことを喋り散らかしていた気がしますがきっと気のせいでしょう。
新キャラ、ヨルがとにかく可愛いです。
スラっとした容姿に落ち着きのある丁寧な口調。彼女が裏の世界で生きてきたことの証左なのか、皮肉に対しても少しだけズレた発言をしてしまうお茶目さと、「仕事」になった途端目の色と振る舞いが一気に変わるギャップ。
「好き」をこれでもかと詰め込んだ属性のバーゲンセールに僕は打ちのめされてしまったんですけど、一番「良い……良いぞ……」と成長した主人公を眺める四天王のライバルキャラみたいになったのは、彼女がどう見ても暗殺には不向きな超絶高いハイヒールを履いていたことですね。
そこ??ってなるかもしれないんですけど、そこに彼女なりの矜持が見えたというか、本来だったら殺し屋なんて闇に潜んで人の命を奪う仕事ですし、動きやすさ全振りの服装でいいはずなんですよ。
それが、友人のパーティーにも着て行くドレスを殺しの衣装として選んだり、動きやすさより見た目の美しさを優先したヒールを履いている姿には、彼女が「殺し」という自身の職業に「高貴さ」を感じているからじゃないかな、と勝手に推察してしまったわけです。キモいですね(メタ認知)。
でも一方で世間体というか、弟のことを思う姉としての一面もあって、そのためにロイドに接近し結婚を申し込むその健気さというか真っ直ぐさもあって、もうなんていうか「はーい!!!!!!!!好きです!!!!!!」と起立気をつけ礼着席をデッカい声でしてしまうキャラ造形をしてるんですよ。
前回のアーニャは「近くで見守りたい可愛さ」がありましたが、今回のヨルに関しては「振り回されたい可愛さ」と「遠くから眺めていたい可愛さ」のハイブリッドだったなと。投げつけられたグラタンを足でキャッチするシーンなんてもう最高じゃないですか。
あとギャグ漫画みたいな強さには笑いました。どう考えても出る漫画を間違えてる人。ロイドだって立ち回りを見る限り相当な強者というか、多分人類全部合わせても相当上澄みの方にいるはずなのに、そんなロイドすら置いていきそうな怪力無双というか、そんな母親がいてたまるかというツッコミすら無視して突っ走る母親、最高という他ないですよ。
2.「普通」になれないヨル
ただそんなヨルは、周囲と自分を比較して「"普通"になれないこと」に対して焦りというか、諦観に近いコンプレックスのようなものを抱えているように見えました。
職場の後輩(の顔をしたゲボカス)に呼ばれたパーティーで他の人たちが子供の受験の話で盛り上がっていたり、家族で輪を作っているのを目にしたヨルが「あれが普通…」と静かに悟り、そこから自分が遠ざかっていくような演出は、彼女自身が「私は普通にはなれない」と自覚しているからこそのシーンだったように思います。
それでも彼女は弟を安心させるためにパートナーを望んでいるあたり、言葉では言い表せない歪みのようなものを感じさせます。普通にはなれない、でも人並みの幸せ(の形をしたもの)を手にしたいと願うヨルの不器用さ。
だからロイドに結婚を申し出た時のヨルの独白が「こんな私を受け入れてくれるのは彼しかいない」だったんじゃないかなと思っています。
そして同時に、そこにはヨルの無意識の願望が見えたような気がしてしまうんです。
ここから先は完全に行間を深読み・妄想した僕の感想に過ぎないんですが、ヨルという人物が物心ついた頃から「殺し屋」という職業に携わっていたのだとすると、彼女が「人の温かさ・感情の機微」に触れる機会というのは少なかったんじゃないかなと。
彼女が実生活で関わる「他者」というのは、「血を分けた弟」か「仕事を依頼する店長」か「自分に殺される人間」の3パターンしかいなくて、その他の人間というのはあくまで自分の生活をつつがないものにするための潤滑剤としての役割しかない。
だから彼女は「上司の飲み物に鼻くそを入れてやろう」という後輩の嫌味に対しても、(その意味するところを読み取れるほど他人との関わりを構築してこなかったから)「鼻くそを入れると美味しくなるんですか?」と見当違いの発言をしてしまう。
そんな彼女は言ってしまえば「闇の世界の住人」であり、27歳になるまでその世界に染まり続けた彼女がいまさら「普通」になるというのは、どう足掻いても身の丈に合わない背伸びをし続けるしかないんです。
「殺し屋」という埒外の世界で生きているヨルという人物がロイドという「スパイ」に求めたのは、表面上は「自分の生活に対する利益」なのかもしれないけれど、その奥には、彼女自身が気づいていない「仲間意識」のようなものがあったんじゃないかなと思うんです。つまり「自分と同じ目線でついてこれる人」をヨルは無意識のうちに求めていたんじゃないかな〜〜と勝手に妄想してしまったわけです。
3.「荊姫」「ヨル」という名前の意味
そんなヨルの殺し屋としてのコードネームは「荊姫」ですが、その意味について軽く考えてみます。
「荊姫」というのは『眠れる森の美女』の別名のことで、この物語は「魔女の呪いにより100年間眠り続けた女性が王子によって起こされる」というものです。
それをそのままヨルという人物と彼女の職業に当てはめて考えると、「王子(=自分を救ってくれる人)が現れるまで夢(=現実とは離れた闇の世界)の中にいる」という解釈になるのかもしれません。
あるいは「荊」という言葉の意味そのままに、「綺麗な花には棘がある(=人は見た目によらない)」ということかもしれませんね。
また、「ヨル」という名前も、ロイドの「黄昏」という呼び名と照らして考えると意味があるような気がしています。
「黄昏」とは「昼と夜の境目の時間」「夕暮れ時」という意味がありますが、彼女の名前は「ヨル」、つまり「夜」です。
昼と夜の境目に存在し、「黄昏(誰そ彼)」と呼ばれるロイドと、完全な闇に覆われた「夜」の世界にいるヨル。
だから何やねんと言われてしまえばそれまでなんですが、名前の中に見える二人の関係性というか、物語としての位置付けのようなものが垣間見えて、個人的にはアツかったです。
4.秘め事だらけの結婚生活が楽しみすぎる
というわけで結婚生活を送ることになったロイド、ヨル、アーニャの三人。
この隠し事だらけの結婚生活がどう展開していくのは、マジで楽しみです。
ロイドはヨルのことを「ちょっと変わったところのある女性」程度にしか思っていないし、ヨルはロイドのことを「自分に対して理解を示してくれる優しい男性」と捉えています。もちろん第2話終盤のドタバタに対して深く突っ込まずにスルーしてしまっているあたり、隠しきれていない感がありますが、とりあえず現時点で二人は互いの素性に気づいていないと言えそうです。
そんな二人の素性を超能力で知っているアーニャ。少女であるが故の振る舞いが見ている側をハラハラさせること間違いないでしょうし、役者が揃った第3話以降が楽しみだなぁ〜〜〜と月並みの感想を抱きました。
5.過呼吸になった27歳独身男性
27歳で独身は変じゃありません!!!!!!
変な目で見ないでください!!!!!!!
というわけで第2話の感想を好き勝手に話しました。
この面白さだと第3話の感想も書くと思いますが、役者が出揃った感があるので今回みたいな深読み妄想みたいなことは減る気もしています。なんにせよ楽しみ。
それではまた。
よしなに。