けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【感想】第174話『仙台結界①』|乙骨vs黒沐死、開戦【呪術廻戦】

Hatena

 ども、けろです………

 遂に戦いの舞台が東京から仙台に移ったわけですが、その中心人物は現在映画で100億の大台を突破しノリに乗っている映画主人公・乙骨憂太でした。

 

 もう本当に最高以外に言うことがないんですが、内容も本当に最高でした。ちなみに僕はオンオン泣きました。

 

 というわけでやっていきましょう、呪術廻戦感想回です。

 

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1.石流と烏鷺の動向

 

 91点持ちの宿老・ドルゥヴが乙骨に斬り伏せられ、その式神が消滅していくのを確認した石流龍と烏鷺亨子

 それぞれ点数の変動を確認し、ドルゥヴを殺害したのが乙骨だと察した彼らは、それにより動き出すであろう黒沐死に思考を向け、「面白くなるな」「最悪」と対極の反応を見せます。

 

 仙台結界は「四つ巴の三竦み」と称されており、それぞれの術式・能力の良し悪しがはっきりしているが故の拮抗状態だったと考えられます。恐らく石流の能力的には「大量に発生するゴキブリ」との相性が良く、「空を操る術式」を持つ烏鷺的には相性が悪いという感じですかね。そもそもこの二人に関しては能力の全容がまるでわからないので、烏鷺の「最悪」は単に「ゴキブリ出てくるじゃん、キッモ」の可能性もあります。

 

 どちらにせよこの二人も、発言的に今後の仙台結界の趨勢を左右する形で登場するのはほぼ確実と考えられます。

 

 あとどうでもいいんですけど石流のコガネの「かしこまり〜❤︎」が可愛くてちょっとジワりました。お茶目なコガネちゃん。

 

2.ゴキブリラッシュが悍ましすぎる

 

 場面は変わり乙骨サイド。

 前回の戦闘後、橋の下に隠れていた一般人に声をかける乙骨。状況的には一般人を守るために戦っていた、と考えられるんですが、だとするとこの一般人はどういう流れで死滅回游の結界内に入ったのかな?というのが気になります。

 以前描かれていた羂索の台詞では、「結界内にいる人物には一度外に出てもらい、その上で結界に入るかどうかの選択をしてもらう」と言っていたので、この台詞を考えると彼らが結界内にいる理由がよくわかりません。芥見先生あるあるの設定忘れなのか、それとも突然の出来事にパニックになってしまい気づいたら結界の中に入ってしまったのか。

 

 ドルゥヴのことを「とても強い術師」と言う割には制服もご尊顔もめちゃくちゃ綺麗なままの乙骨、その立ち振る舞いの時点で強さが滲み出てて最高。

 

 と思っていたら不穏な物音が響き、次の瞬間ページの下半分を埋め尽くすゴキブリの群れ

 

 

 

 いやちょっと待って??????

 

 キモすぎるが????

 

 

 僕はゴキブリがこの世で三番目くらいに嫌いなんですが、あまりの不意打ちに変な声が出ました。本当にキモい。やっぱりGは早いこと絶滅してもらいたいと強く思った瞬間でした。

 

 そんな大量のゴキブリに飲み込まれた一般人に対しては心の底からの同情を送りたい。

 一瞬で人間の肉を喰らい尽くして骨にしてしまうゴキブリは、どうやらそれ自体が「本物」、つまり「呪力によって生み出された式神」のような類ではなく、実体を持っていると考えられます。ますますキモい。

 

 一般人に迫るゴキブリに対して、「リカ」を呼び出して応戦する乙骨。その直後には呪力を込めた刀の一閃で薙ぎ払い、その場にいたゴキブリを殲滅します。

 それを見ていた石流と烏鷺はそれぞれ「驚くべきは呪力の総量」「底が見えない」と評しており、やっぱり現代における特級術師は伊達じゃないんだなぁと再実感しました。

 

 ゴキブリの特級呪霊・黒沐死と相対した乙骨。

 「食べただけ単為生殖を行う」というのは、恐らくですが人を喰らった分だけ自らの手駒であるゴキブリを生み出せる、ということだと思います。本当にキモい。

 しかも乙骨に対して「貪り喰うことを決めた」って、ちょっと一回映画館で劇場版呪術廻戦0を観てきてほしいの思いです。憂太さんにぶっ飛ばされる前に帰った方がいい。

 

3.乙骨が五条に向ける感情が真っ直ぐすぎる

 

 「先生に二度も、親友を殺させない」

 

 僕はこの台詞でズビズビ泣いてしまったんですが、全国にいる猿の皆さんはどうでしょうか。

 この台詞本当に涙腺を刺激してくるんですよ。

 

 0巻で登場した乙骨は、「僕が僕を生きてていいって思いたい」という、ある種自己中心的な自己肯定を戦う理由の根底に置いていました。良い悪いの話ではなく、0巻時点での乙骨は「自分が戦うことで誰かから必要とされ、認められたい」という他人からの承認を求めていた側面があったわけです。

 そんな乙骨が、「五条がまた親友の身体に傷をつけなくて済むように」という理由で戦うようになったのは、それだけでもう涙腺がぶっ壊れる成長なんですよ。

 これはまた別記事で深く触れようと思いますが、乙骨がこう思うに至った背景には、「五条に対する申し訳なさ」があるんじゃないかなと思っています。

 

 乙骨がこう思ったのは、恐らくですが五条が獄門疆から出てきたら自分の手で羂索との決着をつけたがるというのを察していたからだと思うんですよね。かつて自分の手で殺めた親友を、たとえ中身が別人になっているとはいえもう一度殺めることはさせたくないという、あまりにも他人のために優しすぎるよ乙骨……

 

 五条と乙骨は師弟関係にように描かれている側面があるし、何より乙骨にとっての五条は「自分を暗がりから救い出してくれた人」なので、本当に乙骨が五条に向ける思いが真っ直ぐすぎてしんどい。今これを書いている最中にも思い出して涙腺が緩んでいます………

 

4.乙骨vs黒沐死

 

 「羂索は僕が殺す」「僕一人で400点獲る」とあまりにガンギマリの覚悟を決めた乙骨は、「爛生刀」を携えた黒沐死との一戦へ。

 仙台結界の動向はこの二人(一人と一匹)の戦いで大きく揺れ動きそうですが、来週は休載。

 

 この「爛生刀」の能力に関して軽く考えてみましたが、字面的に「斬った対象から生命力を奪い取る」「傷口を爛れさせる」「斬った相手に卵を産み付ける」あたりを考えました。本当にキモい。

 特に「爛生」はゴキブリやカマキリが産み落とす、多量の卵を含んだ「卵梢」との言葉遊びもありそうなので、黒沐死の「ゴキブリさ」が全開に表れそうだなと戦々恐々としています。

 

 黒沐死以外にも石流龍、烏鷺亨子も控えているのでここで負けるとは思いませんが、この一戦がどうなるのかは本当に楽しみです。本編初の乙骨のバトルシーン、思う存分楽しみたいと思います。

 

 

 今回は以上です。

 

 それではまた次回。

 

 

 よしなに。