けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【感想】第333話『亡霊』|デカくて強くて女性ばっかり退場するのなんで?【僕のヒーローアカデミア】

Hatena

 ども、けろです。

 最近のヒロアカ(というより終章に入ってからずっと)、ちょっと本当に面白過ぎて毎回泡吹いてます。

 特にここ数話の死柄木vsスターアンドストライプ(以下スター)の対決、あまりにも面白すぎる。味方サイドの強キャラが主人公より先にラスボスと戦うのはバトル漫画ではよくある展開であると同時に負けフラグでもあります。主人公の見せ場がなくなってしまうので。

 それでもスターはマジでカッコよくて魅力的だし、「新秩序」とかいうぶっ壊れ個性も相まって「マジで勝てるんじゃないか?」と思わせてくれるワクワク感があります。まぁ前回死柄木に顔を触られてしまったわけですが……

 

 そんな死柄木vsスター戦もいよいよ大詰め、果たしてどうなるのでしょうか。

 早速やっていきましょう、ヒロアカ感想回です。

 

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1.奪われた「新秩序」、最後の足掻き

 

 前回顔面を触られてしまったスター。

 死柄木の「崩壊」の力が全身に伝播し体が崩壊を始めるスターは「新秩序」の力で「"私"は崩れない」という条件を付与しようとしますが、これは肉体の耐久力の強化上限に引っかかるため失敗

 元々「新秩序」は万能の個性ではなく、様々な制約が存在する個性なので、死柄木の「崩壊」の力が彼女の肉体の強化上限を上回っていた場合、この条件付与は成立しません。

 

 この時点で死柄木の勝ちであり、彼は彼女の個性である「新秩序」を獲得することに成功してしまいます。冷静に考えるとこの状況はヒーロー側にとって最悪に近い展開ですが、スターは最期に"ある条件"を付与していました。

 

 それは「"新秩序"は他の"個性"と反発する」というもの。複数の個性持ちというのは轟焦凍のようなケースを除けば脳無・死柄木・AFOくらいしかいないので、これは実質対死柄木特化の条件付与です。

 

 結果として体内に複数の個性を有する死柄木の肉体は、体内に取り込まれた「新秩序」に付与された条件によって激しい拒絶反応が発生、爆散していきます。

 ここの展開は本当に皮肉というか、一矢報いた感じがして最高でしたね。

 これまでAFOは多くの個性を奪ってきました。多くのヒーローを殺し、その個性を我が物にしてきたAFOにとって、「取り込んだ個性が天敵となる」という展開は初めての経験です。加えて彼の個性は無敵のように見える一方、「奪う」「与える」しか行えません。つまり周りに第三者がいない場合「破棄」という選択肢は存在せず、体内に抱えた「新秩序」によって食い尽くされるのを待つしかありません。マジで最高。

 

 これによって「反射」の個性が破壊されたのはヒーロー側にとってかなり大きなアドバンテージになる気がします。少なくともデクがぶん殴っても反射されないというのは、今後のデクvsAFOにおいてめちゃくちゃ生きてくる気がしています。

 

 この展開によってどれほどの個性を破壊できたのか定かではありませんが、スターの死が無駄にならなかったという時点で読者視点では最高です。まぁスターが死んだ時点でメンタルはボロボロですが……

 

2.「ヒーロー」であり「軍人」の最期

 

 今回のスターの選択、マジでカッコいいです。

 彼女は「ヒーロー」であると同時に「軍人」であり、彼女の選択にはその双方が回見えました。特に「軍人」としての側面は本当に素晴らしくて、勝手に感動していました。

 

 仲間の乗った戦闘機を爆破しなかったのは仲間への優しさではなく、「それでは間に合わないから」という大局的な視点からの判断であり、「世界の脅威」のためには躊躇なく「自分の命」を差し出すその姿勢は終始一貫していて、最期に見せた敬礼にも表れています。

 オールマイトに憧れた人が、最後の最後までその姿勢を貫き、そして散っていくのは震えるほどかっこいいですし、同時にめちゃくちゃしんどいです。

 

 

 というか終章、デカくて強い女性ばかり退場しすぎでは????

 

 僕はレディ・ナガンという性癖特盛のデカつよ女性が退場した後に登場したスターアンドストライプをめちゃくちゃ推していたんですが、どうして彼女も退場してしまうのか………

 

 

 デカくて強い女性キャラはそれだけで魅力的で最高なんですが、ヒロアカに関しては退場率が高過ぎてマジで安心して推せないんですよ……この法則だとマウントレディも退場するんじゃないかと心配で朝も起きれません。もう僕らの希望はミルコしかいない……

 

 

 今回の一撃が死柄木/AFOにどれほどの痛手を与えるに至ったのか、そして彼らは今後どう動いていくのか、要注目ですね。

 

 というわけで今回はこの辺で。

 

 

 よしなに。