けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【感想】第161話『東京第1結界①』|分断された虎杖と伏黒。立ちはだかる悪辣な術師達【呪術廻戦】

Hatena

 ども、けろです。

 これまでの呪術廻戦が渋谷事変後の幕間だということを思い出し、これからの物語がどうなるのか今から胃が痛いです。何せ幕間で夜蛾学長と真依が死に、禪院家が壊滅するという展開を迎えているわけで、死滅回游が本格化したら一体どれだけの人が死ぬのか、今から戦々恐々としています。

 

 というわけでやっていきましょう、呪術廻戦感想回です。

 

f:id:kero_0441:20210918132630j:plain

 

 ちなみに動画は先んじて公開していますのでこちらもよければ。

 

www.youtube.com

 

1.甘井と羽生

 

 開幕、トランシーバーでやりとりをしている新キャラ、甘井と羽生

 会話の流れを見ている限り力関係は女性の羽生の方が上のようで、男性の甘井は羽生に叱られて「すんません勘弁して下さい…!!」と弱腰。彼がどういった流れで死滅回游に参加するに至ったのか気になるところです。この感じだと半ば強引に引き込まれたといった感じでしょうか。

 

 そしてこの羽生という金髪ロン毛サングラス女性、目を細めて遠目から見ると一瞬九十九由基に見えなくもなくもないですね。僕は彼女のことをこれから敬意を込めてジェネリック九十九由基と呼ぶことにします。

 このジェネリック九十九由基、髪の毛を戦闘機のエンジンと翼のように変化させています。傍目から見るとお世辞にもかっこいいとは言えないこのフォルム、シンプルな戦い方が期待できそう。術式だけ見ればガッツリ現代の術師だと考えて良さそうですね(過去にジェット戦闘機は概念から存在しないので)。

 

2.虎杖と伏黒

 

「100年や200年でも命の価値が今とまるで違う」

「戦って死ぬのは当たり前。戦って死にたい」

「なんならそのために羂索と契約したのかもな」

 

 伏黒が警戒しているのは主に過去の術師のようで、まぁその感覚はわかるなという感じです。現代の術師といっても術式に覚醒したのは最近のことで、それまでは現代を生きる普通の一般人だったわけで、その倫理観や価値観自体は現代に則しています。そう考えれば倫理観が異なる過去の術師の方が危険、と推測を立てるのも納得。

 実際に第158話で登場した400年前の術師・鹿紫雲一は強者との戦闘を望んでいるようなセリフを口にしていましたし、「何処にいる宿儺…!!」という台詞からも、彼が宿儺との戦いを求めて羂索と契約した可能性は濃厚です。

 

 「羂索との契約」とひと口に言っても、そんなインスタント麺みたいにポイっとできるわけではなく、「契約をして自らを呪物化し、長い時を渡って何も知らない時代に蘇る」という過程が必要なわけで、それを軽率に行える時点で既に「ヤベェ奴」なんですよ、冷静に。自分の命や人間関係を人生の目的達成における勘定に含めず、それすらも一つの「道具」として考えて行動するその姿勢、普通にトチ狂ってます。

 

3.初心者狩り

 

 結界に侵入した虎杖は突然ビルの上空へ投げ出され、「げぇ!?」と驚愕。いやまぁその反応は正しい。

 これは結界そのものに設定された仕様のようで、侵入した泳者は自動的に9つの地点に飛ばされるようです。というかこれ、伏黒は鵺で飛行ができるし虎杖はフィジカルゴリラだから良いとして、他の術師は上空に投げ出された時点で「詰み」じゃないですかね…?

 落下途中の虎杖に先程のジェネリック九十九由基が神風特攻が如き勢いで突撃。ビル二つ分ぶち抜いても大して傷ついてない虎杖、「コイツ固いな……!!!」で済むレベルじゃないと思うんですよ。コンクリートより固い全身、ターミネーターもびっくりですよ。

 

 瓦礫に呪力を込めて反撃する虎杖。脇腹に直撃した羽生はそのまま落下。

 と思っていたら「バババババ」とめちゃくちゃな騒音と共に頭にタケコプターを装着したおっさん・羽場が参戦。

 

 これはまじでエピソードに関係ない余談ですが、タケコプターってあのままだと飛べないんですよ。プロペラが一つだと、それにより発生した力が作用・反作用の法則によりそのまま装着者に伝わるので、装着者もその場で回転してしまうんです。

 で、それを防ぐためにヘリコプターのような乗り物は複数のプロペラを搭載していて、プロペラの回転により発生する力のベクトルを分散することで安定して飛行することができています。これはフィクションへのマジレスなのでまじで気にしないでください。

 

4.私の"騎士"

 

 場面は変わり虎杖と逸れた伏黒。

 「どぉしてこんなことするのぉ??」と泣きながら頬を押さえる女の子と、武器と鵺を従えて立ちはだかる伏黒。この構図だけ見たら完全に伏黒が悪者なんですがそれは。まぁ相手が女性であっても襲われたら男女問わずぶん殴る平等思想は潔くて好き。

 

 日車の居場所を尋ねられた女性・麗美とコントみたいなやりとりの末、「私の"騎士"になって?」「分かったそれでいい」の流れで一緒に行動することに。いや良いんか伏黒。

 

 

 ここの伏黒、目がバキバキにキマっていて最高すぎません?まじで覚悟決めた奴の顔って感じで最高。

 

 「俺は虎杖とは違う。自分で100点獲ってもいいんだ」というセリフに伏黒という人間の全てが詰まっているような気がします。

 彼は元々「俺は不平等に人を助ける」「俺達は正義の味方じゃない」というスタンスの人間で、そもそも「全員助ける」ような価値観を持ち合わせているわけじゃないというのは初期から明言されていました。

 それがここにきて如実になったというか、「姉・津美紀を助けるためなら自分の手を血に染めることを厭わない」を地で貫こうというのがダークで良いですね。ただ、これを知った虎杖はきっと伏黒を止めるんだろうなとも思います。

 

 

 本格化する死滅回游。ここに日車も加わってくるといよいよ"山場"という感じがしてきますね。

 

 

 次回はもう少し早めに更新できるよう頑張ります。

 

 

 それではまた。

 

 よしなに。