ども、けろです。
第158話で登場し、続く第159話でキャラの深掘りがされた新キャラクター・日車寛見、僕はめちゃくちゃ好きです。自分の信念を持って行動しつつ、世の中の理不尽さに打ちのめされて歪んだ正義を掲げるに至ったキャラ、人間臭くて最高です。
さて、今回はそんな日車寛見について、その苗字「日車」にはどんな意味が込められているのか、そんな考察記事になります。
それでは早速やっていきましょう、呪術廻戦考察回です。
1.「左右対称=平等の天秤」という意味
まず「日車」という文字の造形について着目して考えましょう。
ちょうど真ん中に線を引き、折り返してみると綺麗に「左右対称」なんですよね、この苗字。名前の「寛見」に関してはハネとはらいが微妙に異なっているので左右対称とは言えませんが、とりあえずはここでは苗字だけを考えます。
この「苗字が左右対称である」という事実を、日車寛見という人物の職業の「弁護士」と、彼の術式のモチーフと思われる「正義の女神」に照らし合わせて考えましょう。
「弁護士」も「正義の女神」も、それぞれが「法の下の平等」を体現する存在であり、言わば「天秤の釣り合いを正しく保つ存在」ということです。
彼の苗字が左右対称である、つまり「正しく左右の釣り合いの取れた状態である」ということが、彼の信念を象徴しているように見えます。偶然か狙ってか、彼は苗字そのものが彼の人となりを体現しているのではないでしょうか。
2.別称としての「日車」
では別の視点を。
先ほどは「日車」という苗字の「造形」に着目しましたが、ここではその「語句としての意味」に焦点を当てます。
「日車」という言葉を辞書で引くと、二つの意味が出てきます。
一つは「太陽」。これは分かりやすく、「陽の光が当たらない弱者を照らす存在でありたい」という彼の思想を体現していると考えることができます。
そしてもう一つは、植物の「向日葵」の別名。
向日葵は夏の花で、その花言葉は「あなただけを見つめる」です。
「あなただけを見つめる」、偶然だとしてもめちゃくちゃ示唆深いですね。これは常に太陽の方角を向き続けるという向日葵の性質に由来する花言葉です。
日車寛見は国選弁護士として寄る辺のない犯罪加害者・容疑者の側に立ち、彼らを見続けてきました。その結果自分自身が歪んでしまうという顛末が待ち受けていたとしても。
つまり「日車」という苗字を、彼が信念として抱いている「法の下の平等」と、「弱い立場の人間に向き合い続ける」という彼の人間的な側面の双方が含まれている、と解釈することができるわけです。
「たとえ味方をする人が誰もいなくても、私だけはあなたの側にいよう」
日車寛見という人物には、その名前にもそんな意味が込められているのかもしれませんね。
今回はこの辺で。
それではまた。
よしなに。