けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【感想】第43話_あかねちゃん負けヒロイン化は許されないんだが???!【推しの子】

Hatena

 ども、けろです。

 最近『推しの子』の単行本4巻が届いたので改めてアイドルフェス編を読み返していたんですが、やっぱり死ぬほど面白いです。各キャラの描写があまりにもうますぎるし、重曹ちゃんへの感情移入が天元突破する神回でした。

 そんなフェス編、メタ的に言えばルビー達の飛躍回が終わり、新章でアクアにスポットが移った『推しの子」ですが、新章の2.5次元舞台編もめちゃくちゃ面白くなりそうで最高です。

 というか作者の引き出しがすごくて、本当にエンタメが好きなんだなぁと痛感させられます。横槍メンゴ先生と赤坂アカ先生に届け、このデッカい想い。

 

 というわけでやっていきましょう、推しの子感想回です。

 

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1.あかねちゃんのプク顔で全読者(僕調べ)が昇天した

 

 稽古中の重曹ちゃんを見つめるアクアとあかねちゃん。

 アクアがぼっち化してるのは別にいいです。顔のいい陰キャはそれはそれで需要あるので。顔が良くてよかったねアクア(燃え上がる嫉妬の炎)。

 

「かなちゃんの事見てるの……?」と訊ねるあかねちゃんに対してノータイムで「ああ」と返すアクア、お前本当にそういうところだぞ分かってんのかムッツリスケコマシ太夫

 

 「ああって……一応私……」と言い淀むあかねちゃん、かわいい。

 

 そのさきに「一応私彼女なんだけど」と言いたかったけどそれを言えずに押し黙ってしまうあかねちゃん、めちゃくちゃにかわいい。それを気にも留めないアクア、とりあえずお前は女の敵だ。

 

 まぁ当のアクアは重曹ちゃんを「役者」として見ているのであかねちゃんの心配は杞憂っちゃ杞憂なんですが。

 重曹ちゃんの演技を見て彼女の変化を冷静に分析するアクア、その分析眼の鋭さはすごいなと思います。僕たち読者は神の視点で物語を読めるのでそうした視点で読むことができますが、作中の世界に実在する人物がこの視点で他人を見れるのはさすが人生2周目だなぁと。

 

 まぁそれでも(ビジネスとはいえ)彼女に対して「このままじゃ負けるぞ、大差でな」と言ってしまうのは良く言えば表裏がない、悪く言えばデリカシー皆無野郎なんですが。

 

 いやまぁそんなことはある種どうでも良くて。

 

 

 

 プク顔のあかねちゃんが可愛すぎるんだが????

 

 

 あかねちゃん大優勝!!希望の未来へレディゴー!!!!!!

 

 

 

 リアルタイムで読んでいてでっかい声で笑ってしまいました。可愛すぎて。

 今までこういう顔を見せなかったあかねちゃんの「彼女」としての側面、ちょっと尊すぎますよ。

 

2.原作キャラの改変しんどいよね、わかる

 

 漫画や小説のメディアミックス化において避けては通れない道である原作改変

 特にそれがキャラクター描写で行われるとしんどいですよね。

 

 読み手側としても原作で感情移入していたキャラがメディアミックスで別キャラになっているのはしんどいし、あかねちゃんのように原作を読んでキャラクター心理を勉強するタイプにとっても脚本都合でキャラクター像が変わってしまうのはしんどいと思います。

 僕はこれをBLEACHの実写映画で思い知られたのでめちゃくちゃわかります。

 

 もちろん原作で描かれているキャラクターを決まった尺に収める都合上ある程度改変や変更がなされるのは仕方のないことですし、それ自体が全面的に悪いというつもりはありません。原作改変で成功した作品の前例はたくさんありますし。

 

 ただ、あかねちゃんが感じている苦悩や、脚本との"噛み合わせの悪さ"というのもまた事実なので、これが今後どのように作用していくのか気になるところですね。

 

3.あかねちゃん=負けヒロインの構図、農民一揆待ったなし

 

 あかねちゃんが演じる鞘姫というキャラが原作でも負けヒロイン化しつつあり、そのせいで舞台での出番もそういう方向になっているの、演じる側としては複雑だろうなぁと。

 

 と同時に、「あかねちゃんが負けヒロイン役を演じる」という構図が、『推しの子』という作品のメタ的視点で「黒川あかね=負けヒロイン」と暗示しているようでめちゃくちゃしんどい。

 

 

 こんなに健気なのに!?真摯にアクアのこと想ってるのに!?負けヒロインですって!???

 

 これはもう百姓も農民も読者もまとめて全員一揆起こしますよ!!!!????

 

 

 (これは別に重曹ちゃんが嫌いとか読者が勝手に理想のカップリングを押し付けたいとかそういう意味ではなく、単にあかねちゃんに幸せになってほしいというシンプルかつデッカい感情です)

 

 作中のストーリー進行を通して黒川あかねというキャラクターのメタ的位置付けが暗喩されるこの回、あかねちゃんを応援せざるにはいられませんでした。頑張れあかねちゃん、頑張れ……。 

 

4.原作者の登場で一矢報いてほしい

 

 場面が変わって漫画家同士の会食シーン。

 一方は以前アクアと重曹ちゃんがドラマで演じた作品『今日は甘口で』の原作者、もう一方は今回アクアやあかねちゃん達が演じる漫画『東京ブレイド』の原作者。

 

 『今日は甘口で』のドラマ化の際に原作者の複雑な心境を語ってくれた人物が、今回舞台化される作品の作者と語らっているの、読者的にはグッときますね。

 

 しかも『東京ブレイド』の原作者も舞台化の脚本に対しては色々思うところがあるようで、舞台の稽古に行きたいと申し出る彼女。

 

 

 原作者の登場がスパイスになってくるだろうなと思いつつ、僕的にはあかねちゃんの役柄に何かしらの変化があってほしいという願いでいっぱいです。

 

 

 ただでは終わらなさそうな舞台編、ここでアクアとあかねちゃんの成長が描かれると思うと次週以降もめちゃくちゃに楽しみです。

 

 

 というわけでまた。

 

 

 よしなに。