けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【感想】第310話_意外とあっさり顔出しした2代目と3代目【僕のヒーローアカデミア】

Hatena

 ども、けろです。

 2021年も既に三分の一が終わったという現実をいまだに直視できません。このままいくとあっという間に今年も終わってしまう。

 

 というわけで5月の風を全身で受け止めつつ、やっていきましょう。

 今回はヒロアカ感想回です。

 

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1.迫害される市民、リフレインする超常黎明期

 

 開幕、雨降る夜に市民から追われる女性。その理由は「見た目」でしょうか。

 市民の「そんなナリして出歩くからだ」と言われているので、おそらく間違いないのでしょうが、こうなってくるといよいよ混沌ですね。

 

 というのも、キツネ?のような見た目をしている彼女は、所謂異形型に分類される"個性"で、本人の意思とは無関係に、生まれた時点からあの見た目だからです。

 ヒーロー・ミルコもウサギ耳が生えていますし、クラスメイトの梅雨ちゃんもカエルっぽい見た目をしています。より動物的という意味では、ヒーロー殺し・ステイン編にて出てきた刑事・面構さんでしょうか(彼はかなり犬っぽい見た目でした)。

 

 動物系の異形型において、人間っぽさと動物っぽさの割合がどのように決まるのかはおそらく遺伝によるものだと思うんですが、要するに市民から追われていたこの女性は「生まれた時からあの姿」なのであって、そこに加害の意図は一切ありません

 

 確かに今は社会の前提がひっくり返り、脱獄囚も跋扈しています。ただ、それを理由に「個性持ち(っぽく見える人)」を見境なくなく糾弾し、しかも反論を許さないというのは、防衛を通り越して暴力です。

 

 これを救ったデクと、先代の万縄との会話で、「まるで時代が逆行したよう」と言われていましたが、そう考えると超常黎明期というのはかなり物騒な世界だなぁと。社会が"個性"という異能を"超常"として捉え、それを弾圧することを社会善としていた時代

 

 だからこそオール・フォー・ワンが全盛だったわけですし、だからこそデストロのような危険思想も支持された。

 本来なら連帯できるはずの市民が、分裂して互いを攻撃し合うのは、これまで「人々を救う」ことを命題にしてきたデクの目にはどう映るんでしょうか。

 

 彼の「(元の世界に)戻します」という決意。デクが描く世界に、デクもいることを願ってやみません。頼むから自己犠牲の精神でオール・フォー・ワンと相討つことだけはやめてくれよ……

 

2.2代目と3代目、お披露目

 

 時は戻ってデクの精神世界での対話。

 僕はてっきり2代目と3代目の顔出しはもう少し先になると思っていました。意味深に顔を隠された2人が、もしかしたらデクの知る人物という伏線かもしれないと思っていたからです。

 

 ところが意外とあっさり顔が出た先代。

 ただ、恐らく3代目と思しきハチマキオールバックお兄さんの顔には覚えがありませんが、2代目っぽいお兄さんの顔はめちゃくちゃ爆豪に似てる

 

 顔立ちだけじゃなく髪型までそっくりで、しかも初代の過去回想の中で描かれている戦闘スタイルまで(腕に手甲をつけているという点で)そっくり。

 

 これは流石に爆豪関係の人物だろうなぁと思うんですが、それが明らかになるのはもう少し先なのでしょう。

 

 彼が爆豪の血縁者だと割と熱い展開なんですが、それはそれで複雑なんですよね。

 というのも爆豪の血縁者ということは、"個性"も爆豪の「爆破」と近しいもの(爆豪の個性は母の「グリセリン」と父の「酸化汗」が混ざったものでしたが)ということになるし、そうなるとデクが「爆破」の能力も使えてしまうんですよね。

 

 そう考えると終章での爆豪の立ち位置というのが少し薄くなってしまうんじゃないかなと。

 もちろん「爆破」の練度・立ち回りの巧さに関しては爆豪は天才的ですし、これに関しては「個性」を使役してきた期間がものをいうと思います。

 ただそれでも、能力漫画における「被り」というのは割とグレーというか、上手く描かないとキャラ立ちが霞みやすくなってしまう気がするんですよ。

 

 これに関しては堀越先生の手腕を信じているし、そもそも2代目の個性はまだ明らかになっていないので杞憂に終わる可能性もあります。

 

 

 まぁでも、彼の容姿や戦い方が爆豪に似ているのは流石に何かしらの伏線だと思うので、それが回収されるのをワクワクしながら待ちましょう。

 

 

 というか増刊号なので来週ジャンプがないってマジですか。ブログネタどうしようかしら(血涙)

 

 

 そんなわけでまた次号。

 

 よしなに。