ども、けろです。
前回、売れないお笑い芸人が登場し、今後は死滅回游が掘り下げられるのかと思いきや、予想外すぎる最新話でした。
情報量それ自体が多くないのに感情を揺り動かされる回でした。しんどい。
1.夜蛾と楽巌寺の対峙
開幕、登場したのは拘束されている夜蛾と京都の学長の楽巌寺。
夜蛾はパンダについて問われ、人工的な呪骸との違い、パンダの異質性に関して彼は「知らない」と返していました。
後の展開を読み返すとこれが夜蛾のブラフであることが分かるんですが、夜蛾はこれにより拘束を解かれているわけです。
これ、描写から読み取る限りパンダが生まれた直後の時間軸なのかなと。
だから「上は今貴様を特級に認定し(現在の夜蛾の等級は1級)無期限拘束を正式に下そうとしている(でも今は拘束されていない)」という台詞が出てくるのではないでしょうか。
要するに夜蛾がパンダを生み出した際に、それが偶然の産物なのか意図的に生み出されたのかが争点になってくるわけです。
ここで特級云々の下りが出てくるのが少し引っかかりますが、これは実質夏油と同じ無限の戦力を有することができるのでほぼ特級的立ち位置ですね。
2.夜蛾と日下部の関係
ここで日下部が登場してくるのは少し予想外でしたが、その過去に夜蛾が関わってくるのはもっと意外でした。
描写から読み取ると日下部の妹は息子を亡くし、そのことで完全に自分を閉ざしてしまっていて、そんな妹を助けようと夜蛾を頼ったようです。
そんな妹さんの前に現れたのは亡き息子の口癖を話す呪骸。
このことからパンダが突然変異呪骸ではなく、完全自立型の呪骸を作り出そうとした結果生まれた呪骸ということが確定しましたね。呪骸タケルは夜蛾に依存しない完全自立型呪骸であり、森の中にたくさんいた呪骸達は全て同じ経緯で生み出された完全自立型呪骸達のようです。
そしてそんな夜蛾学長に対し、日下部がきちんと義理を返そうとしているのがまたグッときますね。彼は虎杖の死刑賛成派だったり割と保守派というか保身第一なのかなと思っていたんですが、こういう時に危険を冒してでも恩を返そうと動くのは好感度上がりますね。
3.夜蛾とパンダの涙
いやあの、夜蛾学長???????ここで退場するんですか??????
え、ちょっとあの、感情が処理し切れないんですが。
1話で過去回想から退場までやるの、テンポが良すぎてゲボ吐きそう。
パンダ、ことあるごとに「人間気持ち悪い」というスタンスを見せていて、そこには「自分と人間は違うんだ」という意志を感じていたんですが、でもパンダは最後、「人間と同じ」ように泣いたんですよ。
作品こそ違いますけど、僕はポケモン映画の「ミュウツーの逆襲」をリフレインしました。
あれも最序盤で「悲しみで涙を流せるのは人間だけ」という伏線が張られていて、物語最後に「サトシの石化に涙を流すコピーポケモン」でその伏線を回収して痛烈なメッセージを叩きつけてきたんですよ。
パンダは「人間嫌い」であろうとした「呪骸」だけれど、その中にあるのは「生みの親の死に涙を流す人間臭さ」なんですよ。
え、ここで夜蛾学長退場させる必要あった??????????
というクソデカ感情はなんとか処理するとして。
最後のコマ、「夜」の街灯に触れて死んでしまった「蛾」が描かれているんですが、僕はこの「街灯」は「パンダ(とその中に込められた魂)」の比喩なのかなと感じました。
「夜」の「蛾」は灯に触れようと近づくけれど、触れることなく死んでしまう。そんな暗喩が込められているのかなぁと。これは僕の考察ですが。
これであと二週間放置されるの、まじでしんどさが凄まじい。
夜蛾学長とパンダの関係性に関してはすぐに考察記事を書こうと思いますので、そちらもぜひ読んでいただければと思います。
それではまた。
よしなに。