ども、けろです。
先週で怒涛の決着を見せたデクvsマスキュラーのリベンジマッチ。個人的にはデクの成長をこれでもかと見せつけられて最高でした。やっぱり主人公が快勝するするシーンというのは心躍りますよね。
さて、終章最初の一戦が(いい意味で)高速で決着し、今後はどういう展開になるのかというところで今週号。全体の感想としては中継ぎ的な位置付けだったのかなと思いつつ、物語を進める上でなくてはならない描写が多々ありました。
というわけでやっていきましょう、ヒロアカ感想回です。
1.ニューアイテムを引っ提げたデク〜劇場版のリフレイン〜
マスキュラーを警察に届けたデクは、急ぐようにその場を去りました。空から飛んできて再び空へ去っていく姿、まるで現役時代のオールマイトのよう。ただしその背に背負うもの、胸に宿した思いまで同じというわけではなさそうですが……。
路地裏で待っていたオールマイトの元に戻ってきたデク。
その腕に取り付けられた"ミートガントレット"と呼ばれるサポートアイテムが布のように伸縮して腕から取れたわけですが、ヒロアカの劇場版を観たことがある人ならピンときたはずです。
そう、劇場版第一弾『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE〜2人の英雄〜』にて登場したガントレットと同じようなデザイン、性能です。
劇場版の方ではワン・フォー・オールの100%にも数度であれば耐えるほどの耐久力を有し、肉体的に未成熟であったデクの身体面をサポートする役目を担った重要なアイテム。
デクはこれを「オールマイトのおかげです。渡航制限が始まる前にアメリカから取り寄せてくれた」と述べているので、恐らくこのアイテムは劇場版と同じオールマイトの旧友・デヴィットが作成したものだと思われます。
となるとここで、『劇場版にて語られたオールマイトヤングエイジ、アメリカ時代は(劇場版を作る上で用意されたオリジナル設定ではなく)正史であった』ということがほぼ確定します。
デクやA組の面々の関与に関しては恐らくパラレルワールド、劇場版という派生的な位置付けになってしまいますが、まさか劇場版で語られた設定がここにきて出てくるとは思いませんでした。もちろんこの劇場版は作者である堀越先生が完全監修しているので、設定が繋がっているのは当然と言えば当然ですが、メディアミックスで出された設定がコミックス本編に逆輸入的な形で入ってくるのは新鮮味があっていいですね。
他には『ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミアILLEGALS-』で登場した相澤先生の旧友・白雲が本編で黒霧として登場したり、堀越先生は作品の世界観をきちんと統一して構築しているのが伝わってきます。すげぇ。
2.母と息子のやりとりが泣ける
今週の見どころはここだったんじゃないでしょうか。
以前、デクが大怪我をした際にもあったデクとデクママのやりとりですが、そりゃあれだけデカい戦争に息子が(しかも最前線で)巻き込まれていたら止めますよ。
デクママが涙ぐみながら「……安心したって言ったけど、やだ……!こんなの聞いたら…!やだよ…!」と懇願したのに対して、デクは母の手を握り返しながら「お母さんが…ありがとうって笑ったんだ」と返すのはあまりにもずるいでしょうよ。
幼少期、ヒーローに憧れていたデクのそばで笑っていたのはデクママであり、それがデクがヒーローを志す原動力の一つになっている。そんなん誰が何を言えば止められるっていうんだよ。
デクは母を守りたいんだなと、胸が熱くなりました。子供の成長って親からするとあっという間なんだなと。いや僕は未婚だし子供いないんですけど。
3.グラントリノから託された意思
終章開始時に首に巻いていたマントは、やはりグラントリノのものだったようです。
病室でのワンシーン、「そうか、死んでもまだ泣いてやがるのか」は志村菜奈のことでしょうか。彼の後悔が伝わってきますね…
というか、グラントリノ死んだの?????
デクと向き合うコマに「ス…」って効果音が入っていたのがめちゃくちゃ気になって仕方ないんですが、もしかしてデクに意思とマントを託して死んでしまった???
いやまだ確定ではないんですけど、だとするとデクは師匠の遺品と遺志を身に纏って戦っているわけで、どんだけ背負えばいいんだよ彼は、というクソデカ感情が爆発してしまうんですよ。これ以上デクを追い込まないであげて……。
ただ、グラントリノから意思を託されたデクは、なんとエンデヴァー・ベストジーニスト・ホークスの3トップとのチームを組むようです。
1巻では無個性だったデクが、現ヒーロー界のトップと共に巨悪と戦うようになるとは、「成長」の言葉で簡単に片付けられるものじゃないですよこれ。カッコ良すぎる。
胎動する敵連合に対し、再始動したヒーローサイド。
これがどういう展開で死柄木との対峙になるのか、すごく気になります。
あと雄英A組のみんなの動向も。
というわけでまた次週を楽しみに待ちましょう。
それでは。
よしなに。