けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【感想】第40話_大波乱の舞台編突入!!!【推しの子】

Hatena

 ども、けろです。

 早速やっていきましょう、推しの子感想回です。

 先週でルビー達のフェスが終わり、あかねが物語に関わってくることが仄めかされめちゃくちゃ面白い展開になってきたところでしたね。

 

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1.アクアと有馬かなの関係性がニヤニヤしちゃう

 

 開幕早々アクアを煽り倒す有馬かな、水を得た魚のような饒舌っぷりで笑える。

 「妹の初ライブを成功させる為に」と言うアクアに対して「はいはい例のシスコンムーブってわけね?便利な言い訳持ってるわねー?」はまじで切れ味良すぎる煽り。プロの煽リストになれる素養を持ってる系ヒロインは新しすぎる。

 

 アクアはあくまで淡々と受け流していたのに、かなが「私と話がしたくて変な事しちゃったのバレて恥ずかしくて逃げんの??」と煽った途端目の色変わったのがめちゃくちゃ笑いました。

 かなはかなでアクアが自分のために献身してくれたことに感謝してるはずなのにそれを伝えようとしたら煽りになっちゃうの、どいつもこいつも不器用って感じですね。

 

 というかこのやりとりを見て「あの二人仲直りしたみたいで良かったね」って言えるルビーも相当二人の関係性に信頼を置いてるんだなぁって感じがします。

 

2.水面下で動く大人達

 

 Youtuberのヒカルみたいな髪色の新キャラクターが自信ありげに話しているのは今流行りのコミックの舞台化案件。美男美女とか刀とか鬼とか、鬼滅の刃と刀剣乱舞あたりを融合させた感のある作品ですね。個人的には見てみたいです。

 というか先週の感想記事でチラッと「次は舞台とかだといいですね」って話してたんですが、展開当たってて嬉しいです。

 

 話し相手の鏑木監督は、以前アクアに仕事を振ってくれたいいおじさんです。

 

 「紹介してもいいけど貸し一つだぜ?」と交渉する鏑木監督に、「いやいやむしろこっちが貸し一つでしょ」とふっかける雷田代表、こういう大人同士が互いの腹の内を探りながら政治的なやりとりをしている描写、めっちゃ好きです。いい意味で芸能界はコネと政治の世界なんだなということをこうした小さなやりとりからも感じさせてくれるのは読者心をくすぐられますね。

 

3.あかねvsかなの舞台編

 

 デート現場にいきなりやってきて「ストーカー被害に気をつけろ」って言う有馬かなが完全にストーカーなのは置いておくとして。

 

 バッチバチに火花散らす2人の毒舌、どちらも切れ味が良すぎる。

 子役上がりで女優を続けるもなかなかヒット作に恵まれないかなに「てっきり役者辞めたんだと思ってた。今はアイドルだもんね?」はキツすぎるし、舞台が活動のメインのあかねに「そう言えば最近恋愛リアリティショー出てたっけ。私生活を切り売りして人気出てきたらしいじゃない」も劇薬すぎる。相手が一番嫌がる毒を瞬時に飛ばせるこの二人、脳の回転の速さと語彙力が逞しすぎますね。

 

 でも個人的には、あかねの「想像してよ。あの天才子役と同じ年に生まれちゃった役者の気持ちを」という独白にはグッとくるものがありました。

 あかね自身も役者の才能はあるし、それを遺憾なく発揮したのが恋愛リアリティショー編だったわけですが、幼少期の有馬かなは恐らく同世代で抜きん出た天才だったのでしょう。

 別に有馬かなを悪者にしたいわけではないし、彼女が努力していないと言いたいわけでもありません。

 スポットライトを一手に集める眩しい輝きを放つ人がいる一方で、そのライトに選ばれなかった者はそれより遥かにたくさんいるんだなぁと。

 

 そういう意味でも芸能界は才能がモノをいう世界なんだなということを痛感させられますね(もっとも、有馬かなはその才能にかまけて横柄な態度をスタッフにとっていた結果仕事が目減りしていったわけですが)。 

 

 二人が同じ舞台のヒロインキャラと相棒キャラに抜擢され、舞台上でアクア演じる刀鬼の相手として立ち振る舞うわけですね。

 このキャスティング自体が鏑木監督の策謀で、「天才と呼ばれた子役」「天才と呼ばれている役者」を同じ舞台の上で争わせようという狙いがあるらしい。

 

 

 大人ってこええ〜〜〜〜〜〜〜。

 

 

 その大人の暗躍が物語に最高のスパイスとなっているし、僕自身こういう展開は大好きです。

 ただ鏑木監督、ただで仕事をくれる人じゃないっていうニヒルなキャラとしての側面がめちゃくちゃいい。主人公周りが少年少女なだけあって、こういう立ち回りをしてくれる大人キャラはいい舞台装置として機能してくれますね。

 

 さて、2.5次元舞台編がいよいよ本格始動する流れになってきました。

 『アクタージュ』でも舞台編は人気でしたし、この作品も登場キャラが個性豊かなので面白くなること間違いなしでしょう。

 

 特にただの舞台ではなく2.5次元ってところに絶妙なエンタメ色がありますね。現実と非現実の融合を非現実のキャラクターに演じさせるというのが、推しの子らしくて楽しみです。

 

 

 というわけで次回以降を楽しみに待ちましょう。

 

 

 それではまた。

 

 よしなに。