ども、けろです。
今日は久しぶりの天元回です。
個人的には天元様関係は謎と闇が多くて大好きなんですよね。
作中でどこまでその真相について触れられるのかは分かりませんが、僕としてはいつかそれが明かされるのを楽しみに待ってます。というか多分BLEACH好きな方とかはまじでこれを心待ちにしている気がします。
というわけで早速やっていきましょう。考察と銘打ってますが、どちらかというと作中設定の整理と、それに伴う対比関係の記述になります。
以下目次です。
0.はじめに〜これまでの考察記事の整理〜
このブログでは過去に何度か天元様について取り上げてます。
僕は特にその正体についてかなり懐疑的で、「呪物化した人間では」とか「既に死んでいる」とかかなり好き放題書いてきました。ヘタな鉄砲数打ちゃなんとやらの精神……というわけでもないですが、個人的にいい線いってそうなのもあるので当たってほしいなと思っていたりもします。
kero-entame-channel.hatenablog.com
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1.天元様の術式〜「不死」をもたらす力〜
まず作中で未だに謎の多い存在、天元様に関してです。
作中でのその設定が語られたのは単行本8巻でした。
・「不死」の術式を持っていること
・不老ではなく、一定の老化を終えると術式が肉体を作り替え、より高次の存在へと変化すること
・高専主要結界、補助監督の結界術の底上げを行っていること
これらが現在判明している天元関係の主な設定です。
重要なのは、天元の術式は「不死であって不老ではない」という点です。生きた人間にせよ何かしら裏があるにせよ、とりあえずこの設定は事実として捉えていいと思います。
これが術式の主効果なのか、あるいは別の術式・"縛り"等によってもたらされた副次効果なのかは分かりませんが、少なくとも天元は「老化する存在」ということですね。
2.偽夏油・羂索の術式〜「不老」となる謎の力〜
では次に、未だ謎多き男、偽夏油・羂索です。
彼もその正体については未だに多くが謎のままですが、作中の描写からおよそ1000年以上前から生きている人物であることが判明しています。宿儺や裏梅と同時代ですね。
そして彼の術式は、「脳を入れ替えることで肉体を転々とする」ものです。彼はその術式によって加茂憲倫の肉体を乗っ取ったり、(恐らくですが)虎杖悠仁の父親の肉体に宿ったりしていました。
これだけを見ると肉体ジャンプ系アンパンマンのようなイメージですが、彼の術式をきちんと紐解くとそれが実質「不老ではあるが、不死ではない」ということが分かります。
というのも彼は肉体を転々とすることで1000年以上生きており、彼自身の脳が老衰等で死ぬことはないようです。つまり、器とした肉体が病気や事故、寿命等で死を迎える前に手頃な肉体に乗り移れさえすれば、彼は老いることなく永い時間を生きることができるわけです。ただやはり、転移前にその肉体を脳ごとすり潰してしまえば殺すことはできそうですから、そういう意味で不死ではありませんね。
3.対比から見る今後の展開予想
不死ではあるが不老ではない天元と、不老ではあるが不死ではない羂索、対比としてとても面白いですね。
加えて天元が高専地下の薨星宮から出ることのできない、置物や樹木に近い存在であるのに対し、偽夏油は自らの意思で世の中を渡り歩き、世界の変革を目論んでいます。
世界の形をあるがままに留めようとする、静止した天元と、世界の在り方を疑い、その変革のために1000年間も動き続けた羂索。
偶然の一致かもしれませんが、こうして比べてみると見事な対比関係になっています。
今後、天元がどの程度物語の本筋に関わってくるのかは定かではありませんが、少なくとも九十九が「いい加減天元と向き合わないとね」と言っていることからも、天元に関する描写・エピソードは今後何かしらの形で登場すると思われます。
であるなら、そこに羂索が関わってこないはずがありません。
天元も羂索も、どちらも1000年以上前の人物ですから、この2人が対峙する瞬間というのが訪れるのではないか、と個人的には予想しています。
もし仮に偽夏油・羂索が何かしらの手法で天元を取り込むことに成功したら、かなり面白いですね。不死の術式を取り込んだ不老の存在に昇華するわけですから(もっとも肉体を乗り換えた後も天元の術式が宿っていないと意味がありませんが、天元の術式は星漿体を取り込んで肉体の情報を書き換えた後も継続していますから、可能性としては充分にあり得そうです)。
個人的には宿儺の目的とか乙骨の術式とかに並ぶレベルで気になっている天元と偽夏油・羂索ですが、今後も目が離せなさそう。
それではまた。
よしなに。
*1:引用:芥見下々『呪術廻戦』集英社、第11巻、p44