けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【感想】第303話_激動のまま新章へ【僕のヒーローアカデミア】

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 ども、けろです。

 どうにも仕事が忙しくなると感想記事を書くのが遅くなってしまっていけませんね。加えて投稿本数も1日1本になってしまったりするので、休みの日に書き溜めたり等で対応していければと思います。そもそも毎日投稿を改めればいい話な気もしますが

 

 というわけで今回はヒロアカ感想回です。

 以下目次です。

 1.ホークスとショート

 ヒロアカという作品は作中で多くの対比が見られることで(僕の中では)有名で、デクとかっちゃん、焦凍と荼毘、オールマイトとエンデヴァーみたいな対比構造がよく描かれたりしています。

 そんな中、今回の対比はホークスとショート(焦凍)でした。両親と向き合い、己が宿命から目を背けなかったヒーロー・ショートと、かつて両親と向き合えなかったホークスの対比、グッときました。

 別にホークスは悪くないんですけどね。あんな家庭環境で育ったら両親のことをああいう目で見るようになるのが普通というか自然の成り行きな気がするので、どちらが良い悪いという話ではないです。

 ただ、ホークスのヒーローとしてのオリジンはエンデヴァーであって、焦凍はそんなエンデヴァーの息子で、かつては父を恨んでいた。そんな二人がこうして向き合っているのは、なんだか不思議な感覚になりますね。

 

2.海外ヒーロー参戦の兆し

 ここにきて世界観がグッと広がる可能性が見えてきました。

 元々作中(ビルボードチャート発表回)でもアメリカのことを「ヒーローの本場」と表現していましたし、スピンオフ作品の『ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミアILLEGALS-』ではアメリカのプロヒーローの活躍も描かれていましたね。あとは映画『二人の英雄』ではオールマイトの若かりし頃が描かれ、その中でアメリカの友人も登場していました。

 ただ、個人的にはこれらは本編で登場することはないんじゃないかなぁとぼんやり思っていたんですね。というのも、ヒロアカの世界では明らかに意図して描かれていないであろう設定もあるからです。

 それが『軍隊』の存在ですね。ヒロアカの世界では『個性』に関する研究がかなり進んでおり、社会制度や法整備も、『個性』をベースに作られています。ヒーロー免許制度や各種保険、高校のヒーロー科、病院での個性診断なんかがそうですね。

 これはまた別の機会に考察記事にしますが、そんな『個性中心社会』において、軍隊の存在というのは割と徹底して伏せられているんですよ。恐らく作品の風呂敷が広がりすぎることを懸念してあえて描かれていないのだろうとは思いますが、存在していないはずがないんですよ。日本で言えば自衛隊でしょうが、人命救助や国防に携わる人間ですから、個性の強度でいえば相当強い者たちが多くいるはずですし(あるいは、日本における自衛隊の役割はヒーローが代替しているのかもしれませんが、それはどちらかというと民間軍事会社の側面が強い気もしますね)。

 少し話が逸れましたが何が言いたいかというと、あの世界観に海外ヒーローを登場させると、それはそれは話の風呂敷が大きくなりすぎるというか、考察の幅が大きくなりすぎる気がしたんです。もちろんアメコミヒーローのような豪胆でかっこいいヒーローがたくさん見られるのは嬉しい限りなんですけど。

 今回はシルエットだけの登場でしたが、恐らくあそこまではっきりシルエットが描かれるということは堀越先生の中ではキャラデザ含め決まっているでしょうから、今後本編で海外ヒーローが登場するのを心待ちにしましょう。

 

3.トップ3のチームアップ

 これも正直めちゃくちゃアツい。もちろん今は3人とも満身創痍というか、全員漏れなくボロボロなわけですが、現ヒーローのトップ3が手を組むというのは王道少年漫画的展開で最高です。

 ホークスの高速戦闘は画面映えしますし、ベストジーニストのファイバーは多人数戦でも応用が効きます。エンデヴァーの炎熱は広範囲制圧向きの能力なのでこのチームはかなり強いのではないか、と思っています。

 

 少し余談ですが、ホークスが語った「風向きの悪さを察したヒーローたちが今も続々と辞職中」というのがかなり響きました。そしてそんな中でも全くブレることなくヒーローとしての責務を全うしようとしているホークスたちの姿があまりにもかっこいい。

 

4.デクとワン・フォー・オール

 遂に個性「ワン・フォー・オール」の存在が世間に明るみになってしまいました。

 死柄木との戦闘中に出てきた言葉がメディアによって取り上げられた形ですが、今までひた隠しにしてきたものが今回の戦争によって明らかになったわけです。そこで記憶を辿るエンデヴァーは、デクの言葉を思い出す。

 来るべき時が来たなぁと思いました。

 デク自身、自分の「個性」に関しては今まで周囲にその実情を伏せていましたし、その詳細を知っているのはデクの周囲でもごく少数の人間に限られていました。

 それがこういう形でヒーローたちに知られたというのは、少なくともデクはホークスやエンデヴァーたちに自分のことを話さなければいけないな、と。

 

 そして当のデク本人はというと、現在病室にて眠りについています。

 そばにいるオールマイトが「少年の中のワン・フォー・オールの中の私を感じる」と独白していますから、デクは今先代の継承者たちと話している最中です。

 個人的には謎の多い4代目のことが分かるといいなぁと思いつつ、歴代の継承者の中に回復系統の個性持ちがいることを願っています。そうしないと今のデクは再起不能レベルにボロボロなので。

 

 いよいよ新章に入りそうですね。

 というか社会がこれだけガタガタになった状況で2年生編は描けるんでしょうか。それとも学生生活は一区切りして、別の展開になるのか。少なくとも仮に2年生編になったとしても、1年生時のような体育祭とかはできないよなぁと。

 

 来週からの展開がますます楽しみになってきました。

 

 それではまた。

 よしなに。