けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【感想】3600万部突破が偉業すぎる話と若干の考察【呪術廻戦】

Hatena

 ども、けろです。

 今日は箸休め回、ふとした感想をだらだらと綴るだけです。

 最後にちょろっとだけ考察のようなものを投げてます。

 

 以下目次のようなものです。

 

1.発行部数3600万部がすごすぎる。

 毎日の日課としてやっているSNSの巡回作業をしていたところ、公式のあるツイートが目に入りました。

 

 

 3600万部……?

 ほんの1ヶ月前くらいに3000万部超えたばかりじゃなかったでしたっけ?

 

 と思って過去に自分が書いたブログを引っ張り出してきたところ、登校日が2月10日だったので1ヶ月どころの話じゃなかったです。

 

kero-entame-channel.hatenablog.com

 

 わずか1ヶ月弱で600万部売り上げるの、アニメブーストがあるとはいえモンスターコンテンツすぎますね。

 というか感覚がバグりそうになりますが、新人漫画家が600万部売り上げたらそれはもう快挙なんですよ。

 

2.ジャンプ歴代2位の快挙

 そこでふと気になって調べてみたら、下記のようなツイートが発見されました。

 

 

 画像を当ツイートからお借りすると、下の通りになります。

f:id:kero_0441:20210302234650j:plain

 

 再三になりますが、単行本15巻で500万部とか、全然低い売り上げじゃありません。むしろ十二分に売れてます。

 ただ、上位陣が圧倒的というか、とんでも無い数字を叩き出しているせいでそれが霞むというか、若干認識がバグってしまうだけです。

 

 呪術廻戦は現在(2021年3月2日)単行本0巻〜14巻の計15冊が発行されていますが、上記の表は3月4日発売予定の単行本15巻も計上されています。

 どうやら公式のツイートと合わせて考えると、15巻の初版発行部数もこれに含まれているようですね。

 

 これによると、同巻数時点でのジャンプ歴代2位の快挙のようです。というかBLEACHNARUTOにダブルスコアつけてるってのがすごい。特にBLEACHはこの辺りが尸魂界篇真っ只中の絶頂期だったので、そこにこれだけの差をつけてるのは驚愕ですね。

 

 何せ残る牙城はONE PIECEだけ。総発行部数ではギネス記録を保持している作品ですから、そこに挑むのは(単行本数・連載期間を考えても)厳しいとは思います。

 また、発行部数=作品の面白さ、と決めつけるつもりも毛頭ありません。数字だけで測れるなら世界一美味しいラーメンはカップヌードルということになりますから。

 今後の伸びに更に期待しつつ、連載やアニメを楽しみましょう。

 

3.分析のようなもの〜なぜこんなにバズったのか〜

 というかそもそも、なんでこんなに売れた・バズったのかという点ですが、個人的には以下の三点に集約されるのかなと思っています。

3-1.王道少年漫画の踏襲

 まず一点目、シンプルに分かりやすさです。

 呪術廻戦は、設定面だけでいえば割と難解で、ちゃんと理解するのには若干読み込みを必要とします(それをせずとも雰囲気で楽しめる面白さはありますが)。

 ただ、展開やテンポ感、人物像といった、作品全体のまとまりでいうとかなり分かりやすく作られてます。

 

 主人公(男)にライバルであり友人の男キャラと、ヒロインポジションの女性キャラというスリーマンセルに、それを監督する先生ポジション。これはNARUTOにみられる設定ですね。

 それ以外に見開きでのかっこいい見せ場や、読者が驚くレベルの展開の早さ、スピード感は読んでいて飽きないですし、歴代の王道少年漫画のエッセンスを一つのオリジナル作品として綺麗に落とし込んできているな、と。

 

 これに関しては鬼滅の刃もそうですね。

3-2.アニメ効果

 ジャンプといえば、中堅クラスの人気作品がアニメ化によって一気に知名度を獲得し、爆発的な流行りを見せることで知られています。

 特にアニメは、活字を読んだり漫画を買ったりといった手間をかけず、テレビをつければ消費できるコンテンツですし、読者が脳内でコマとコマの繋ぎを想像する必要もありません。要するに「万人に優しい門戸」がアニメです。

 ただ、だからといってアニメ化した作品全てが同じようなバズり方をするかというとそうではありません。所謂制作会社ガチャというやつですね。単なる予算規模の話もありますが、何クールやるかとか、その制作会社の作画の雰囲気が原作に合っているかなど、アニメがその作品を体現するコンテンツとなるかどうかは博打な側面もあります。

 

 例えば僕自身大好きな東京喰種は、原作はとても素晴らしく、アニメ無印もかなり完成度が高かったのですが、それ以降のアニメは話数が限られていた都合上かなりテンポが早かったというか、正直原作を読んでいないと展開が早すぎてついていけませんでした。

 あとは大人の都合の犠牲になったグルメスp……トリコ、エクスアームズ等もそうですね。

 

 逆に近年でアニメによって(≒制作会社との相性が良く)バズった漫画としては進撃の巨人はたらく細胞ソードアートオンライン(これは小説原作ですが)、鬼滅の刃等があるでしょうか。

 

 呪術廻戦もこれらの先達作品の仲間入りをすることができた作品だと思っています。

 具体的には恵まれた声優陣、美麗かつ原作に忠実な作画・戦闘シーン、作品の世界観を彩る主題歌等が挙げられます。特に作画は、このようなバトル漫画をアニメにする際にはもはや欠かすことのできない重要な要素の一つになっていますね。MAPPAの本気、まじで毎週凄まじすぎる。

 

3-3.現代のSNS・ネット文化

 NARUTOBLEACHも、当時としてはとんでもないブームでした。みんなで忍術の印を練習したり、鬼道の詠唱を暗記したりオリジナルの斬魄刀を考えて黒歴史を量産したり。

 ただ、数字だけ見るとハイキューやヒカルの碁といった人気コンテンツも1000万部台なんですよね(十分化け物コンテンツですが)。

 この理由としてあるのは、SNSの普及による圧倒的な拡散力と、スマホタブレットの普及による電子書籍の導入が大きいと思っています。

 前者のSNS、とりわけTwitterのトレンド機能は優秀で、毎週アニメの度にトレンドに呪術廻戦絡みがランクインします。ここから呪術廻戦を知る人もいると思いますし、感想や考察ツイートがバズっているのを見かけることもあります。10年前とは「普及の速度・拡散の広さ」が明確に違っているんですね。その分コンテンツの新陳代謝も急激に早くなっていますが。

 加えて今は国民のほぼ全員がスマートフォンを持っていますし、人によってはiPad等のタブレット端末も持っています。

 一昔前では考えられなかった、ケータイに大量の漫画や本を入れて持ち歩くということが今は可能になっていますし、紙と違ってかさばらないので気軽に買える点もあると思います。わざわざ本屋に行く必要もないですし。

 

 

 漫画等のコンテンツが「売れる」ようになる背景には、こうした要因が複合的に噛み合っているんだろうな、というのが個人的な感想です。

 

 

 次は4000万部突破の時にでも似たような感想記事を書きます。

 それではまた。

 

 よしなに。