ども、けろです。
なにやらFODの漫道コバヤシでの芥見先生の発言が話題になっているようですね。僕はというとその番組を見られていないので伝聞形式になってしまうのですが、釘崎が死にたてほやほやだとか、構想だとあと2年で完結するだとか、大分衝撃的な情報があったようです。
まぁ番組を見ていない自分はそれに関する記事を書いたりはしないと思いますが、今後の連載がますます楽しみになりました。
さてそんなわけで今回は、「これがわかると作品をより楽しめる」内容です。多分。
これはもう何度も言っていますが、呪術廻戦は過去の王道少年漫画を下地にしている面が多くあり、作者も「既視感漫画」と公言しています。
その中で今回は、王道少年漫画の金字塔の一角、NARUTOの主人公たちと呪術廻戦の主人公たちの設定における共通点を取り上げていきます。
では以下目次です。
1.主人公
1-1.うずまきナルト
1-1-1.体内に宿る化け物・九尾
まずNARUTOを語る上で外すことができないのが、主人公うずまきナルトです。その中でも一番大きな設定が、彼の体内に九尾の妖狐が封印されているということです。
これは彼の両親が命懸けでナルトの体内に封じたもので、そのせいでナルトは幼少期を孤独に過ごしましたし、九尾の力に振り回されることも多々ありました。
ただ、物語終盤で和解してからは九尾も積極的にナルトに力を貸してくれるようになり、作中最強キャラの一角になったわけです。
1-1-2.両親の不在
また、彼には両親がいません。正確にはナルトが生まれたその日に木の葉の里が襲撃され、それを抑えるためにナルトの両親である波風ミナトとうずまきクシナが命を賭して九尾を封じました。
要するにナルトは戦争孤児で、里の長である三代目火影が目をかけてくれたりイルカ先生が支えてくれたおかげで何とか生活を送ることができていましたね。
1-2.虎杖悠仁
1-2-1.受肉した特級呪物・両面宿儺
呪術廻戦の主人公である虎杖を語る上でまず第一に、宿儺の存在があります。
これは1000年以上前に実在した人間の死蝋が呪物化したもので、作中最強である五条悟に「破壊できない」と言わしめるほどの圧倒的な存在、呪いの王です。
虎杖は第1話でこれを体内に取り込み、結果として両面宿儺という呪いの王が受肉、彼の体内に宿ります。
要するに虎杖もまた、経緯こそ異なるが体内に化け物を飼っているということです。まぁ宿儺が和解するとは思えませんが……
1-2-2.両親の不在
またナルト同様、虎杖には両親がいません。
母親の記憶はなく、父親はうっすら覚えている程度。彼は幼少期から祖父に育てられました。最新話でやっとその片鱗が垣間見えましたね。
ナルトと異なるのは、虎杖が化け物を取り込んだのが高校一年生になってからなので、それまでは普通の生活を送っていたということです。
2.友人
2-1.うちはサスケ
2-1-1.名家の出身
サスケはナルトの友人というかライバルキャラですが、便宜上ここでは友人ポジションとして扱います。スリーマンセル内の同年代男子ですし。
そんなサスケはNARUTOの世界でも歴史的にかなりの威厳と実績のある名家、うちは一族の出身です。加えて作中では天才キャラとして周囲の注目を集めていました。
この一族は作中終盤では木の葉隠れの里を作った一族の一つであることが明かされ、長きに渡る因縁を生んだ原因であることが判明しました。
この一族だけが持つ特殊な瞳力・写輪眼も有名ですね。
2-2.伏黒恵
2-2-1.名家の血筋
対する呪術廻戦の伏黒恵も、作中で「御三家」と呼ばれる一家・禪院家の血筋です。
伏黒は禪院家相伝の術式・十種影法術を受け継いだ天才術師であり、一年生にして2級術師になっています。
また、御三家に関しては以前下記の記事でも考察した通り、時代設定的にも呪術全盛の時代に始祖が誕生したと考えられる一族です。
黒い側面のある名家の出身であり秘伝の術を受け継ぎ、なおかつ天才キャラ。サスケと符号しますね。
kero-entame-channel.hatenablog.com
3.ヒロイン
3-1.春野サクラ
3-1-1.勝ち気な性格
NARUTOのヒロインはヒナタだろ!というど正論はちょっと置いておきます。曲がりなりにも少年期のサクラはナルトたちと共に戦うヒロインポジションだったので。
このサクラ、少年誌のオーソドックスなヒロイン像からはちょっと外れていて、かなりアグレッシブなキャラクターです。
特にそれが見られたのが中忍試験以降でしょうか。綱手に弟子入りしてからは医療忍術以外に怪力で敵をぶん殴るという、近接戦闘特化ゴリラとして活躍していました。
口癖の「しゃーんなろー」は皆さんも聞き覚えがあると思います。
3-2.釘崎野薔薇
3-2-1.アニキ
呪術廻戦のヒロイン(?)である野薔薇も、サクラに負けず劣らずのアグレッシブさです。
名言製造マシンとも呼ばれ、特に京都姉妹校交流会編では名言を連発していました。「じゃあなんだ、恵まれた人間が後ろ指さされながら生きれば満足か」「私は釘崎野薔薇なんだよ」なんかは読んでいてカッコ良すぎました。アニメもすごかった。
ステレオタイプなヒロイン像から脱し、"個人"としての生き方を貫く野薔薇の勝ち気で強い性格も、サクラと似ていますね。
4.先生
4-1.はたけカカシ
4-1-1.顔の覆い
ナルトたち第七班を束ねるのがカカシ先生です。天才と呼ばれ、最終決戦では両目の万華鏡写輪眼を使役するという反則技を見せていましたが、このカカシ先生の一番の特徴はやっぱり鼻から口を覆うマスクでしょう。顔の下半分が隠されていて、なおかつ普段は写輪眼の左目も隠しているのでなかなか謎の多い人物でした。
4-1-2.白髪
まぁこれはキャラの設定上生まれたものだと思いますが、カカシ先生の髪の色は真っ白です。以上です。
4-2.五条悟
4-2-1.顔の覆い
呪術廻戦最強のキャラクターであり主人公虎杖たちの先生である五条悟。彼の特徴もカカシ先生と同様で、顔の覆いです。彼に関してはカカシ先生とは逆で顔の上半分、具体的には両目を隠しています。学生時代はサングラスをしているので、ひょっとすると六眼はずっと使っていると目が疲れるとかそんな感じなのかもしれませんね。
4-2-2.白髪
真っ白でサラサラの髪です。以上です。
こうして設定面というメタなところを見比べてみると、割と共通点が多いですね。
もちろんこれは良い悪いの話ではなく、単純な類似点という話です。良いものを取り入れ、そこにオリジナリティを付け足すことで作品の幅というのはグッと広がると思いますし、先駆者に学ぶのは良いことだと思っています。呪術廻戦もそれに成功していますしね。
こういうメタ設定の類似点等は今後も見つけ次第取り上げていこうと思います。
それではまた。
よしなに。