けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【考察】謎の等級「特別1級術師」ってなんだ?【呪術廻戦】

Hatena

 ども、けろです。

 冷静に考えてこの毎日更新、よく続いているなと思います。

 というのも僕自身極度の飽き性かつ先延ばし癖がある人間で、やりたいこともやりたくないこともまとめて全部未来の自分に押し付けては色々なことが中途半端になることで有名なので。

 そんな中よくもまぁ週刊で更新されていく漫画の考察・感想ブログなんてやり始めたなぁと我ながら感心しています。

 

 というわけで今回もやっていきましょう。

 

 

0.はじめに

 

 そもそもこの「特別1級」という等級ですが、物語中盤で明らかになったものでした。

 物語序盤、1巻の少年院編で補助監督の伊地知さんが「バカでもわかるように」と解説していました。

 そこで明らかになった等級は(呪霊版ではありますが)4級、3級、準2級、2級、準1級、1級、特級でした。

 その後の五条過去編での夏油の脳内イメージでもこの4、3、2、1、特の配列は変わっておらず、術師の場合準1級は1級への昇格待ちの等級でした。

 物語中盤、渋谷事変で禪院家当主の直毘人の等級が「特別1級」であることが明らかになり、続いて今週の最新138話で新たに禪院直哉、禪院扇、禪院甚壱の3名が同じ「特別1級」であることが判明しました。

 

 現時点でこの等級の術師が全員禪院の血筋(ダジャレじゃないです)であることから、これは御三家に対して用意された等級なのでは、という説が浮上してきました。

 

1.「特別な1級ポジション」説

 

 まず一つ目の説ですが、「1級にしては規格外の強さを持っているが、特級には類しない術師」を意味しているというものです。

 以前下記の記事で「特級術師として区分されるのには特別な条件があるのではないか」と考察しました。

  

kero-entame-channel.hatenablog.com

 

 物理的・身体的な強さがどれだけあってもこの「条件」をクリアできない限り特級に区分されないのだとすると、「1級術師」という等級の中の実力差というのがかなり大きくなってしまいます。

 中には研鑽を積み、特級相当の戦闘力を誇るにも関わらず1級止まりの術師がいる一方で、つい最近準1級から昇格したばかりの術師もいる。等級というのが実力を表す以上、「強い術師」は基本的に「上の等級」へ昇格していくのが常ですから、同じ等級の術師の実力というのは均質化していくはずです。

 ですが仮に「特級」に何かしらの条件があるなら、1級が頭打ちというか、等級としての上限になります。

 

 これをなんとかするために作られたのが「特別1級」という等級なのではないか、というのが本項の主旨です。

 何せ26代目当主は直毘人は投射呪法により(五条悟を除いて)最速の術師でしたし、戦闘力でいえば1級術師の七海より上だと思われます。また、それと同等級ということは直哉たちもそれに準ずる実力なのでしょう。

 「1級にしておくには余りある実力だが、特級になるための(何かしらの)条件を満たしていない」が故の「特別1級」なのではないか、という説でした。

 

2.「特別に1級になった」説

 

 これが一番説としては弱いかなぁと思っていますが、可能性の一つとして列挙しておきます。

 要すると「1級にはなれなさそうだが、準1級にしてしまうと御三家の顔が立たないから特別に1級クラスとして扱ってあげるよ」というものです。

 1級術師でなければ通らない指令等があるようですので、「1級術師」と「準1級以下の術師」ではアクセスできる情報も得られる権力の程度もかなり隔たっているのでしょう。当然ですが任務の危険度も、ですね。

 この「1級でなければアクセスできないもの」に無理矢理アクセスするために「御三家パワー」要するにコネや忖度の類で強引に就いたのではないか、という考察です。

 ただこれは、前述の通り直毘人の戦闘描写における実力からどう考えても1級と同等かそれ以上の力を有していそうですので、彼が「1級にはなれない術師」には見えません。

 

3.「特級にはなりたくないけど優遇してほしいよ」説

 

 ですが、この「忖度」という考えを別の説に当てることができそうです。

 1級とそれ以外の術師では得られる情報や権力の程度が大きく違うと前述しましたが、これは恐らく特級と1級でも同じでしょう。五条は海外遠征に行っていましたし、九十九もろくに任務を受けずにプラプラすることが許されています。

 特級が術師としての最高峰であるなら、御三家という看板を背負う以上それを戴冠するのが名誉な気がします。ですが、御三家の中で特級術師というのは今のところ五条悟だけです。

 これを「特級で得られる権力と、それに比例して高まる任務の危険度が釣り合わないから>特級になりたくない」というワガママが背景にあり「でも特級と同等の扱いを受けたいからよろしくね☆」という傲岸不遜さがあるのだとするとどうでしょうか。

 「特別扱いを受ける1級術師」としての「特別1級術師」という説です。

 

 個人的にはこれを推しています。

 もちろん特級術師が規格外であることは大前提ですし、直哉たちが特級と同等の実力を持っているかは分かりませんが、それでも呪術界筆頭の御三家であるならできるだけの寵愛を受けたい。という純度100%の忖度。

 

 恐らく今後これに関しては深堀りがされるでしょうから、それまでああでもないこうでもないと考えながら待つことにしましょう。

 

 

 それでは。

 

 よしなに。