けろの漫画雑談所

漫画の感想・考察・妄想の集積所です。主にジャンプ作品についてだらだらと語ります。

【感想】第17話_それぞれの想いが垣間見えた【呪術廻戦アニメ】

Hatena

 ども、けろです。

 漫画雑談、と銘打っているブログですが、取り上げている漫画のアニメに関してもゆるく取り上げていきます。漫画の方で考察は済ませているので主に感想の羅列ですね。

 

 早速やっていきます。

 

  

1.アニメ17話おさらい

 バトル回でしたね。MAPPAは戦闘シーンに定評がありますが、今回も例に漏れず素晴らしかったです。

 序盤は三輪ちゃんvs真希→釘崎vs西宮→真希vs真依の3連戦と、息つく暇が無かったくらい怒涛の展開で、Aパート終わりかな?と思ったらもうエンディングでした。

 

2.真希vs三輪ちゃん

 

 ヌルヌル動いてて笑いました、

 やっぱりデッカい武器をブンブン振り回す造形の良いキャラクターは画面映えするなぁと。

 術式の説明だけ突然キャラクターが早口で説明を始めたのはちょっと笑いましたが、それ踏まえても圧巻でしたね。カメラワークもギュンギュン動くし。

 といってもこの2人の戦闘に関しては「すげぇ」以外にあんまり語ることないですね。キャラクター間に確執があるわけでもないですし。

 

 

3.釘崎vs西宮

 

 対照的な戦いでしたね。

 2人とも自分たちが生まれ育った環境故の譲れない想いがあって、そのどちらもが刺さりました。

 西宮の言う「女が呪術師として生きていくこと」の苦悩は、僕たちが生きる現実世界と無縁ではないですよね。女性だけが「完璧」を要求される実世界の歪みをそのまま内包した呪術界と、その只中で生きる真依や真希。その姿を間近で見てきたからこそ、西宮には負けられない理由がある。彼女からしたら釘崎は田舎出身で呪術界とは無縁の存在、対して真依は身近で男尊女卑の被害を一身に背負った友人。

 西宮にとって、「女性として術師になること」は苦悩を伴うからこそ、その覚悟(=「女性」としての確固たる意志)が希薄(に見えた)釘崎は倒したい相手に映ったんでしょうね。

 逆に釘崎にとっては、沙織ちゃんの一件からもわかる通り「(田舎から離れて)一人で生きていく」がモットーであり、そこに男も女も関係ない

 だからこその「私は釘崎野薔薇なんだよ」なわけです。あまりにもかっこいいし芯が通っている。

 

 どちらが正しいとかそういう話ではなく、どちらもが譲れない信念を持っているんだな、と。

 

4.真希と真依

 

 姉妹対決ですが、この2人の戦いで印象に残ったのはやはり真依の台詞かなと。

 

「どうして一緒に落ちぶれてくれなかったの」

 

 この台詞、めちゃくちゃ刺さりますね。この一言に真依が真希に対して抱いている思いとか、コンプレックスとかが全部宿っています。

 要するにこれって負の方向での「一緒に頑張ろうね」なんですよ。「本当だったら一緒に頑張りたい、でも私には真希のような才能はない」という想いがあるから、自分を置いて先に行ってしまう真希に対して「私をひとりにしないで」という独白。真希のことは好きだけれど、自分の元から離れていってしまうのは嫌だという、双子に生まれたからこそ隣にいてほしいという歪んだ想い。

 真依の台詞にはそういう想いを感じました。だからこそ「術式も初恋の相手も、アンタに教えたことはない」なんですよね。

 

 この真希と真依の対比は彼女たちの設定にも現れています。

 

 真希は「術式を持たない代わりに人並み外れた膂力を与えられた」

 真依は「術式を持つ代わりに身体能力は人並み」

 

 真希の戦闘スタイルは「ゴリゴリの近接型」で、真依は「中・遠距離型」ですし、真希は「術式はないけれど術師を志す」のに対して真依は「術式を持っているが、術師に対しては消極的」です。

 お互いがお互いを反転させたようなキャラクターとなっていて、2人で1人なんですよね。だからいつか、2人が背中合わせに戦う日がくれば、と思います。

 

 

 ダラダラと感想を語るだけの回になりました。

 やっぱりバトルになると漫画とは違った良さがあるので、来週の伏黒vs加茂も楽しみですね。

 

 それではまた。

 よしなに。